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皆さんはマレーシアの代表料理、2つを挙げることはできるだろうか?たった2つ、でもこれがなかなか難しい。今回のお店はGoulburn Streetをチャイナタウンの方へ向かって進み、右手左手に料理店がひしめくエリアにある、まだオープンしてわずか2ヶ月半のマレーシア料理店だ。店名は「mamak malaysian roti and satay」。そう、マレーシアの代表料理"ロティ"と"サテ"に自信アリというわけ。最初の質問に答えられた無かった人には是非来て欲しい店である。 ご紹介した通り、ここはオープンしてまだわずか2ヶ月半。にもかかわらず、店の前には常に行列が…。そんなにウマいのか?そうなのか?列に並んでいる間にも、東南アジア料理独特のスパイスの香りが空腹感をさらに増長させる。は、早く食べさせてくれ…。そんな心の叫びが聞こえたのか、フレンドリーなスタッフが私たちにニコッと微笑み、席へ案内してくれた。 |
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Satay (Chicken & Beef) ($10) 最初にテーブルに登場したのは、こちら。サテは焼き鳥を甘くないピーナッツソースにつけて食べる料理で、庶民の味といっていいだろう。サイズが$6で6本と$10で12本の2チョイスあるので、その時の腹ペコ具合によって選ぼう。実は席に通される前、列に並んでいる時、目の前ではアツアツの鉄板の上でジュージューと調理している様子を一同は見せつけられていた。そんな一同がこの第1品目のメニューに飛びつかないわけは…ない。まずヤマグチ隊長の目が眼鏡の奥でキラっと光ったのは、ビーフのサテを食べた時だった。「これ、やーらかい!ものっすごいやーらかいよ!」ただ柔らかいのではなく、表面が炭火焼になっているせいで香ばしいのに、中は驚くほど柔らかいのだ。「たまにさあ、ゴムみたいに固いサテ食べさせるところあるからねー」とヤマグチ隊長。よっぽど悔しかったんだろう。さて、この焼き鳥風のサテにミラクルを起こすのが、横に添えられたソース。色はオレンジ色で、なんとなくこれ辛いんだろうなーという印象を与える。が、実際はベースがピーナッツのためほんのり甘みがあり、少しのチリ風味がピリリといい感じ。スタッフに何が入っているのか聞いてみたが「シークレット」と怪しげな表情を浮かべるだけ。12本の串をペロリと平らげた一同は、そのミラクルソースの味を惜しむように、添えられたキュウリやタマネギにディップし、その余韻を楽しんでいた。やはり1品目は有利か、このビーフのサテはオススメ入りとなった。
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Murtabak (Chicken) ($8.5) 今回、ヤマグチ隊長のテンションが1番上がったのがこのメニューかもしれない。なにせ、ひと口食べた瞬間「もう1個食べたい!」とすぐさまスタッフを呼び止めオーダーした程だ。このスピーディさで一同はオススメリスト入りを確信する。それにしてもこの味、どことなく日本の味に似ている。隊長曰く「お好み焼きとオムレツを足して2で割ったような味」なんだとか。確かに薄いクレープ生地の中にはオムレツが現れ、中の鶏肉と卵の優しい味わいがとてもほっとする味。さっきのスパイシーなカレーソースで軽く疲労気味の舌を癒してくれるようだ。「でもやっぱりちょっとスパイシーな方が…」という人にお勧めなのが、添えられたSambal(サンバル)というスパイス。スイートチリ風味の唐辛子&スパイスにエビペーストを加えて作られるこの薬味をMurtabakにつけて食べると…これがジャパニーズ風味から一転、一気にアジアン風味に変化する!これまたミラクル。遅れて来たK隊員はよっぽどSambalが気に入ったらしく、with白飯で楽しんでいた。辛いものが苦手なヤマグチ隊長はそれを見て唖然。さて、このMurtabakも店先の鉄板で作っているところが見られるので、並び疲れた人たちが真っ先に頼みたいメニューと言えるかもしれない。これは当然オススメ入り。言うまでもないか(笑)。 |
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Kari kambing($12) Kari ikan ($12) ほとんど同時に運ばれてきた2種類のカレー。Kari kambingとKari ikan は、今晩のメイン的ポジション。前者はラムのカレーで、色が赤い。これは間違いなく辛い、一同は息をのんだ。その予想を裏切らず確かにスパイシーだが、やはりただ投げやりに辛いのではなく、八角など味わいのあるスパイスのおかげで、最初は辛い!と思っても最終的には「でも…美味しいよね」と着地する、不思議な魅力がある。「一般的に家庭料理と言われているものは、さほど辛くないんだよね」と隊長。ゴロゴロと入ったラム肉は、皿に取り分けフォークを入れるとほろほろとくずれる程じっくり煮込まれていて柔らかく、旨味も十分。 後者は野菜と魚のカレーで、大きめにカットされた魚がたっぷり、そしてじっくり煮込まれた茄子が顔を覗かせ、フレッシュトマトと大きめのオクラがその上にドーンと陣取っている。「オクラはさ、日本の野菜っぽいけど、実はアフリカ原産の野菜なんだよね。アフリカに行く時は必ず食べるよ」さすが隊長、お酒がすすんでも小ネタ提供は忘れない。そのオクラのネバネバ食感が辛い(やっぱり)カレーの味をマイルドにしてくれるのか、隊長のペースもアップ。さらにK隊員も「この魚のカレー、全然生臭くなくて美味しい!」と、ひとすくい、またひとすくい。そう、全く生臭くなく、魚や野菜の旨味がカレーの中に溶け出したコクのある味がクセになる。こうして殆ど全員が絶賛したKari ikanだったが、辛いものが苦手なM隊員のみ「Oh, No…」と汗をふきながら苦悶の表情を浮かべていた。しかしここは鶴の一声、隊長が高らかに「オススメ!」の雄叫びをあげる。 |
Roti tisu ($7) ロティの中でもデザート風のものがあるというスタッフの勧めでオーダーしてみた。驚くのはその見た目で、先程までのロティとは一変、そびえ立つ塔のようなルックスは、食べる前から一同を楽しませてくれた。デートでサプライズ的にオーダーするのも、ベタではあるが案外いいかもしれない。食べ方はというと、ひたすらちぎる。ちぎる時のパリパリとした音は楽しいし、内側はマーガリンとシロップでしっとりしていて、幸せ感満点の甘さに、今回は全員が口々に「これはオススメ!」「これ絶対にオススメ!」としつこいぐらいに繰り返す始末。今回、親知らずを抜いたばかりで満足に飲食ができない弊誌編集長Oも、ロティをちぎる手が止まる様子がない。スパイシーなものを食べた後の、このほっこりする甘さはまるで砂漠の中にあるオアシスのような存在で、これは文句ナシのオススメ入りとなった。 |
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Roti canai ($5) 覚えているだろうか、この店のもう1つの代表メニューを。そう、ロティだ。ロティは、薄焼きのパイにカレー風のタレをつけて食べる料理。運ばれてきたRoti canai は、フワフワに空気を含んだパイ状のロティの横に、2種類のカレーソースが添えられていて、見た目でまず合格点。入り口ではスタッフがロティの生地をうすーくうすーく伸ばして調理している姿を見ることができる。それはまさに職人芸!なんで破けないんだろうと不思議になる。添えられたカレー風のタレは、ダルカレー(豆のカレー)とフィッシュカレー(魚自体の姿はない)で、2種類とも辛さの中にも、賢いスパイスたちが作り出す旨味が感じられて美味。また先ほど説明したロティの生地は小麦粉、マーガリン、卵でできているせいもあり、ほんのり甘い。このほのかな甘みが辛さを落ち着けてくれるようだ。A隊員は再三に渡って「私はこれが1番だわ!」と繰り返していた。 |
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東南アジアの中心に位置するマレーシアは、人口約2500万人。日本の面積の9割弱の土地に、日本の16%の人口が住んでいることになる。そのうち、マレー系65%、中国系25%、インド系10%、それ以外の先住民族などからから成り、ミックスカルチャーな多民族国家だ。その分料理も、マレー料理、中国料理、ニョンニャ料理(マレー+中国)、インド料理とバラエティ豊か。
最近の経済省の発表では、日本からのロングステイ先として、ついにオーストラリアを抜き、マレーシアがトップの座を奪った。人気の秘密はいろいろあるが、シドニーの4分の1という物価の安さ、そして今回のチープイート取材でも分かるように、食べ物の美味しさが挙げられるだろう。
シドニーから首都クアラルンプールまでは、直行便で8時間半。11月〜5月は乾期に入り、今はベストシーズンまっ只中。前述の通り物価は激安だし、シドニーからひとっとび、グルメツアーに出かけてみるのもいいかも。
見事"アタリ"のデザートも堪能し顔がゆるむ一同。そこにオーナーの1人であるアレン氏(イケメン)が登場。彼によると、ここが2ヶ月半前にオープンする前は、チャイナタウンのDixon Streetのストール(屋台)でお店を出していて、その後、共同オーナーであるジュリアン氏、クレメンツ氏とともに現在の場所に店を構えたんだそう。このジュリアン氏とクレメンツ氏は中国系マレーシア人。ガッツリ本場の味が食べられるのはそのためだ。店名の“Mamak”は元々このキュイジーヌを始めた人の名前だった。それがキュイジーヌ自体の名前となり、今ではマレーシアの庶民の味として親しまれているんだとか。料理のジャンルはインディアン・ムスラム系で、インド料理の傾向が強い。ふと気づくと、こうして話を聞いている最中も、店先の列が途切れることがない。アレン氏にこの成功の秘訣は何かと尋ねると、「Good food, casual dining and good price」という返事が返ってきた。彼がGood priceというように、ここの料理はそのクオリティに対して価格は抑えめ。今回これだけ堪能して、かかった費用はドリンク込みで1人たったの$15だ。これには隊長も「高くて美味しいのは当たり前、安くて美味しいからこそ素晴らしいんだ!」と大共感の様子。ワーホリや学生のお財布にも優しい、まさにこのコーナーの原点「チープイート」にふさわしいお店だった。 なお今回は「マレーシア料理にはワインよりビール」という勝手な方針転換で、アンバーエールをBYOした。スパイスのきいた絶品マレーシア料理と冷え冷え&コクのあるビール、最強の組み合わせじゃないか。 |
![]() 3人いるオーナーのうちの1人、アレン氏。 額の汗が美しい。
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