オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」
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Cheers インタビュー


世界のトップで活躍する日本人

01/10/2014


 

 

 

世界トップクラスのエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のビッグトップツアーショー、『TOTEM(トーテム)』が、オーストラリア・プレミアとなるシドニー公演を10月28日にスタートする。元オリンピアンやトップアスリート、アーティストなど、世界トップレベルのパフォーマーたちによって結成される集団の中に、2010年のショー結成以来、活躍している日本人、宮海彦さんの姿がある。今回はシドニーのオープニングに先立ち、現在ニュージーランドで公演中の宮さんにインタビューを依頼。なお、12月号(11月15日発行予定)では宮さんの素顔に迫ったインタビューを掲載するので、乞うご期待!

 

 

TOTEMの内容、そして宮さんの役柄について簡単にご説明ください。

 

TOTEMのテーマは「Evolution」、進化です。カナダ、ケベック州出身で世界的にも有名なディレクター、ロベルト・ルパージュ氏がネイティブ・インディアンの歴史や思想を元にストーリーを練り上げました。私が演じるのはオープニングアクトで、そのストーリー(ショー)の始まりの部分です。ネイティブ・インディアンは生物の始まりは宇宙から注がれたと考えています。その生命の始まりを祝福するのが私の演目で、役はカエルです。巨大な亀の骨格の中に鉄棒が2本あり、その真下にはパワートラック(長いトランポリン)があり、4人のカエルで跳んだり鉄棒を行ったり来たり、交錯したりするスピーディーかつ見応えのある演目です。この演目はTOTEMオリジナルなので、世界のどこへ行ってもここでしか見られません。ちなみにTOTEMポスターのロゴのカエルはわたくしです。ショーの名前はオープンの2ヵ月くらい前までは伏せられているのですが、名前が決まり私がロゴに選ばれたときには驚きましたし、うれしかったです。

 

 

元々は体操選手であった宮さんが、シルクへの道を歩まれるようになったきっかけはなんだったのでしょうか?

 

シルクに行こうと思ったきっかけはここに書ききれるほど簡単ではありません。それまでの人生でのさまざまな思いや経験があって決めました。それを決断させたのにはさまざまなストーリーがあるので、それをきちんと説明するにはとても長くなってしまいます。が、端的に言えば、シルクには私が求めていたもののすべてがあったということです。

  

 

狭き門と言われるシルクの道を、オーディションなしでお受かりになられたと伺いましたが、実際に入団され、パフォーマンスが仕上がるまで、どれくらいの期間を要しましたか?

 

ショーがオープンするまでに8ヵ月のトレーニング・リハーサル期間が本社のあるモントリオールで行われました。トレーニング期間中は、メインの演目の練習の他にも、演技、あらゆるジャンルのダンス、歌、メイク、即興で面白いことをするなどのレッスンがありました。

 

 

独創的なメイクもご自身でされていると伺いましたが、どれくらいの工程があるのでしょうか?

 

工程としてはまず、ベースとなるデザインを顔全体に描き、パウダーでそれを定着させます。その後細かいデザインを施して行きます。全部で21工程あり、1時間ほどかかります。

 

 

誰をも魅了してしまう華麗なパフォーマンスの裏では、過酷なトレーニングがあると想像できますが、宮さんの1日のスケジュールはどういったものなのでしょうか?

 

朝はゆっくりと9、10時頃に起きて軽く朝食を取ります。週に9から10回ショーがあり、その中で週に2回ほど1回公演の日の午後に練習があるので、普段は13時頃には職場に行きます。私は演目のキャプテンも務めているので他のアーティストの体調の把握、指導、練習内容の決定、伝達なども担っています。ショーは22時半ころに終わりますが、その後入念にストレッチをして、メイクを落としシャワーを浴びてから帰るので、帰宅は23時半以降になります。

 

 

万全な健康管理が求められる職業と思われますが、食事なども、すべて団体の方で決められているのでしょうか?

 

ビッグトップと呼ばれるショーテントのあるサイト内には社員のための食堂もあり、専属のシェフが4人います。朝食、昼食、夕食と毎日違うメニューなので、自分の好きなものを好きなときに好きな分だけ食べることができます。世界中から集まった団員なのでメニューは毎食変わり、バラエティにも富んでいますし、栄養のバランスも考えて調理されています。私は朝食昼食は軽く済まし夕食がメインです。バランスよく食べるようにしていますが、基本的には何でも食べます。ただ、お米は毎日食べるようにしています。米はやはり私の体に合っているのか、米を食べるとエネルギーになるのと、食物繊維も豊富なので便通もよく長いツアー生活を体調よく乗り切るのに欠かせません。

 

 

TOTEMには何人のアーティストが在籍されていますか? 多言語を話されると聞きましたが、シルクでは英語以外の言葉で会話されることもありますか?

 

全部で45人のアーティストが世界18カ国から集まっています。普段使うのは英語ですが、私は英語の他にスペイン語、フランス語も話すので、その言語を使うアーティストとは英語以外で話すこともよくあります。他にも挨拶程度の単語などはそれぞれの国の言葉で交わしたりもします。

 

 

2010年4月のTOTEMオープニング以来、世界各国を回られてこられましたが、シルクでの生活はどうですか? 日本が恋しくなることなどありますか?

 

日本を恋しくなることはほとんどありません。移動生活ですがそのような生活がしたくてシルクに入ったというのも理由のひとつなので、いつもエンジョイしています。

 

 

オーストラリアは何国目の開催地となりますか?

 

TOTEMはオープン以来北米中心のツアーだったので、国数で言えばオーストラリアはまだ6ヵ国目です。個人的にはオーストラリアは今回が初めてです。オーストラリアは自然豊かで、多くの特有な動物たちがいるイメージです。その中には毒の強い生物も含まれているので、少し気に掛けています。

 

 

シドニー滞在中は、観光などされる時間はあるのでしょうか?

 

毎週月曜日が公演のない休養日なので、時間を見つけて観光などもしたいと思っています。どこを観光したらいいかはまだよく知らないので、これから考えたいと思いますし、逆にお勧めの場所があれば教えていただきたいです。

 

 

TOTEMの見所を教えてください。

 

TOTEMはオープニングから飛ばして行くショーです。しかしひとつ一つの演目を極限までシンプルにしているので、ストーリーをじっくり見ることもできます。高度なアクロバットや独創的なジャグリングアクト。愉快なクラウン。すばらしい音楽、衣装、メイク。ツアーショーにしては大変大掛かりなステージセット、プロジェクションなど見所満載です。

 

 

読者の皆様へ、メッセージをお願いいたします。

 

ツアーショーですのでこの機会を逃すとシドニーで見ることはできません。観客の皆さんが喜んでいただけることが私たちアーティスト含めショーに携わる団員の喜びでもあります。ぜひ足をお運びください。

 

 

CIRQUE DU SOLEIL TOTEM 2014/2015 AUSTRALIAN TOUR
シドニー 10月28日~ Entertainment Quarter, Moore Park
メルボルン 1月21日~ Flemington Racecourse
ブリスベン 4月10日~ Northshore Hamilton
アデレード 6月11日~ The Plateau in Tampawardli
パース 7月31日~ Belmont Racecourse

チケット:cirquedusoleil.com/totem.

 

 


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