日本の伝統芸術「和彫り」を海外へ 彫ひぃ-仁美 彫豪-クリス・ギブソン | Cheers インタビュー
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    日本の伝統芸術「和彫り」を海外へ

     

    シドニーで日本伝統「和彫り」の普及に奮闘している彫師、彫豪-クリス・ギブソンさんと彫ひぃ-仁美さん。伝統を重んじ追求する彼らのひたむきな姿勢や真っ直ぐで穏やかな人柄を目の当たりにすると、もともと怖いイメージを連想させる彫師への偏見は払拭される。


    「彫師になるきっかけは、タトゥーを入れたいと思い立ち寄った店が和彫り専門のお店だったから」と当時を振り返る仁美さん。好奇心で師匠と話をしていたら盛り上がり、成り行きで弟子入りすることになったという。そんな仁美さんを見て、すぐにクリスさんも和彫りに興味を持つようになり、彼女から和彫りを習い始めた。


    世間では刺青を入れるときに痛みを伴うイメージがあるのだが、実際はそれほどではないという。近年、ロータリーマシンの性能は著しく向上し、以前のように毛穴を塞いでしまうこともなく、皮膚呼吸ができ、深彫りをしない技術の進歩で血があまり出ないようにもなってきた。とは言え場所によっては痛いところもあるので、その場合は麻酔を使用する。


    近年日本では一般社会人がファッションでタトゥーを入れたり、妊娠線や帝王切開の跡などに入れるビューティータトゥーを好む女性も増えてきたという。カップルで来てお互いの名前を入れたり、子供の名前を入れる方もいる。また、オーストラリアでは警察官や公務員の方でも墨を入れてるくらいカジュアルで、ファッション要素が強い。それは日本ではまだまだ受け入れられない風潮だ。いまだに日本では墨が入っているだけで温泉にすら入れない場所が多く、スポーツジムにも制限が生じる。オリンピック開催に向けて、現在刺青のあり方が問われているが、元プロ野球選手で覚醒剤取締法違反によって逮捕された清原和博容疑者の刺青に対するメディアの対応を見ていると、どうやら価値観が急変するものでもないようだ。むしろ彫師を根本的に根絶やしにしてしまうかのような事件が昨年起こったことを知っているだろうか。


    2015年4月27日、大阪のタトゥースタジオに警察の捜査が入り、スタジオオーナーの家に家宅捜査が入った末『医師法違反の容疑』で略式起訴、罰金という罪が科された。暴力団が関係するタトゥースタジオは別として、一般店では初の摘発となった同事件に、警察は、「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為は、医師法上の医行為にあたる」と解釈し、刺青を彫るには医師免許が必要と説明した。江戸時代から続く日本の伝統芸術が否定された瞬間だった。


    略式起訴、罰金を科せられたタトゥーアーティストは、罰金を支払うことで刺青が違法行為と認めてしまう事例を作ってしまうことを懸念し、日本の刺青文化を守るため、今後正式な裁判で闘うことを決意したという。 江戸時代から連綿と続く刺青文化は、その技術の高さと芸術性ゆえ、海外からも高く評価されている。和彫りを入れたオーストラリア人をシドニーでもよく見かけることができるのがその証拠だ。オーストラリアと同様に、日本もライセンス制を導入して、適正な規制が行われるべきと仁美さんは語る。


    『オーストラリアの和彫りはまだまだ間違って浸透している部分がある。世界にもっと和彫りを広めて、日本伝統文化の刺青に貢献したい』と仁美さん。クリスさんも『日本人の血もオーストラリア人の血も流れているから、刺青を通して日本とオーストラリアの架け橋になりたい。日本人の美徳である「我慢」や「根性」、「忍耐」、「礼儀」などの理解を広げていきたい』と、新天地であるブロードウェイ・タトゥーにて日々腕を振るっている。彼らのオーストラリアでの活動が、日本の伝統文化のひとつである和彫りの海外での評価につながることで、日本国内の刺青に対するあり方も少しずつ変化していくことを切に願う。


    最後にこれから刺青を入れたいと考えている方へ。刺青は今は一生消えないものではなく、決して怖いものではない。しかし、日本ではいまなお迫害の対象とされている現実は覚えておかなければいけない。もし刺青を考えているのであれば、自分に合った彫師と巡り合い、一生仲良くできる、納得できるデザインを生み出してほしい。


    関連サイト:http://savetattoo.jp/consept/

     

     

    彫ひぃ-仁美
    0466-696-480 horihii@bunshinren.com

    神奈川県生まれ。2004年から日本伝統の入れ墨ファミリーの某一門にて3年間の修行を積む。2006年に『彫仁』と看板を授かり卒業とともに個人で活動開始。フリーの彫師へ転向し、『Spunk tattoo』を設立、同時に『彫ひぃ』と改名。2006年クリスと『Spunkadelic tattoo』を設立。その後、日本国内から世界に目を向け、日本とオーストラリアを行き来する生活が始まる。和彫りだけにとらわれず、さまざまな芸術やライフスタイル、自然から刺激を受け、オリジナリティある繊細な色使いでデザインを描く。

     

     

    彫豪-クリス・ギブソン
    0432-961-230 horigo@bunshinren.com

    オーストラリア人と日本人とのハーフの父親、日本人と韓国人のハーフの母親から産まれる。19歳までをシドニーで過ごしたのちに日本へ移住し10年間を日本で過ごす。2006年より和彫りに魅了され、会社員をしながら彫師の世界へ。日本の伝統や文化、芸術の多くから影響を受け、和彫りアーティストとして高い評価を得る。その後、日本、オーストラリア、タイ、台湾、ベトナムなどのアジアを周り、2009年にオーストラリアへ帰郷。日本の伝統アートの普及に日々奮闘している。類まれなるセンスで、日本の伝統和彫りからアーティスティックなデザインを、リクエスト以上の仕上がりに具現化する。

     

      

    彫ひぃ&彫豪ウェブサイトがオープン!
    www.bunshinren.com

      

    Broadway Tattoo

    229 Broadway Glebe
    Tel:(02) 9552-2077
    Web:www.sydneytattoo.com.au

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