世界が絶賛する次世代エンターテイメント集団 SIRO-A | Cheers インタビュー

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世界が絶賛する次世代エンターテイメント集団

 

SIRO-A

 

 

顔を白く塗りつぶした5人のパフォーマーたちが、音楽や映像に合わせてダンスを繰り広げる次世代型エンターテイメント集団SIRO-A。昨年、アメリカの人気オーディション番組『アメリカズ•ゴット•タレント』に登場し、その衝撃的なニューエンターテイメントに、米国民のみならず、世界中の人々を虜にさせた。5人のパフォーマーと5人のクリエイター、計10名で成り立つSIRO-A。今回は1月の初オーストラリアツアーに先駆けて、SIRO-Aのダイレクターを務める、Cocoonaさんに話しを伺った。

 

 

今や世界中で絶賛されているSIRO-Aですが、地元仙台での結成•活躍から海外へと舞台を変えられたきっかけ、その経緯を教えてください。

 

今年で僕たちは結成14年目になるのですが、実はまったく最初は海外での活動は考えていませんでした。当時は、コント、ダンス、歌、ポエム、漫画、映画、写真などなど、自分たちにとって、面白いこと、楽しいことを思いついたままに色々やってました。そのたくさんある表現の中に、今僕たちのやっているパフォーマンス、「映像と人間のシンクロ」がありました。


今の事務所に所属が決まったときに、当時のマネージャーから「映像と人間のシンクロ」のパフォーマンスだけで、世界を目指そうという提案がありました。「んーとりあえずやってみましょうか…」。という感じで、最初はあんまりピンと来てなかったのですが、色々な所で「映像と人間のシンクロ」のパフォーマンスをやってみたら凄い評判が良く、上海万博の日本パビリオン展でのパフォーマンスのオフォーをいただきました。


上海万博でのパフォーマンスは、今まで感じたことがないくらいの、凄まじい拍手でした。その瞬間、メンバー全員「僕たちは海外で勝負する!」と心が決まりした。

 

日本から海外へと舞台を変えたことで、SIRO-Aに変化などは生まれましたか?

 

英語です。僕たちのパフォーマンスは、ノンバーバル(非言語)パフォーマンスなので、日本でやるときも、海外でやるときもそんなに内容は変わらないのですが、公演の下準備、海外での生活、買い出し、打ち合わせ、インタビューなどでは英語は必須です。作品制作、稽古の毎日に英語学習という重要要素が新たに加わりました。今は、メンバー一同、受験生のように勉強しています。

 

昨年はアメリカズ・ゴット・タレントに出演し、アメリカ国民のみならず、世界中の人々を魅了されましたが、出演経緯を始め、その経験について教えてください。

 

以前から同番組にはずっと出たい気持ちがありました。どうやれば出れるんだろうと、機を伺っていたときに突然、番組からオファーがありました。しかも放送の1週間前。移動時間、リハ時間を考えると、制作、稽古は3日しかありませんでした。出るか、出ないか、メンバー全員相当悩みましたが、「回転寿司と一緒! 食べたい寿司がまた流れてくるとは限らない。今掴もうよ! このチャンス!!」みたいな結論に至り、超突貫工事で1回戦のパフォーマンスを作りました。

 

SIRO-Aとは、何色にも属さない「白」と、何者とも特定できない「A」に由来していますが、ではCocoonaさんの名前は?

 

Cocoon(繭)という単語と(少年Aなどの匿名)を足した造語です。繭を紡ぐように作品を作りたいという想いを込めました。

 

映像とパフォーマンスの絶妙なタイミング、そのコラボレーションを拝見させていただくと、とてつもない練習量が想像できます。ひとつの作品を作り上げるまで、どれくらいの時間を要されますか? またそのプロセスやコンセプトも教えてください。

 

ひとつのパフォーマスができるまで、約3ヵ月かかります。最初に手法、システムなどを考えます。例えば「ブラックライトを使った、プロジェクションマッピングをしよう!」「お客さんの写真を使った映像とシンクロしたダンスをしよう!」などなど。


次にその手法でどんなことができるか、何が面白いか、みんなで大量にアイディアを出し合います。くだらないものでもいいから、とりあえず出しまくります。だいたいA4用紙1000枚分くらい出します。その中から面白いモノをかき集め、構成、ストーリー、コンセプトを考えます。それをベースに、パフォーマンス、映像、音楽を作っていきます。


そうしてできた、パフォーマンス、映像、音楽を実際稽古場で、合わせてタイミングや位置を納得いくまでチューニングします。実際合わせて、新たに思いつくアイディアもあるので、3歩進んで、2歩下がる的な作業を延々繰り返します


ようやくここの段階から練習します。平均2週間ほど練習して本番に挑みます。

 

表現者、映像作家、VJなど、メンバーがそれぞれあらゆる役割を持たれていますが、作品を作りあげる上で対立してしまうことなどありますか?

 

しょっちゅうあります。時にヒートアップもします。しかし、そういう意見やアイディアの対立がまったく新しい、強いアイディアを幾つも生んできました。


僕たちのストロングポイントで、思ったことを遠慮なく言い合える関係というのがあります。先輩後輩、上司部下の関係はなく、全員仲間、横型のチーム体質です。役割、担当、はたまた世代や性別を超え、さまざまな意見が出ます


誰かの才能で引っ張り上げる作品作りもあると思いますが、僕たちはまるで逆です。さまざまな価値観、意見、アイディアをどう編集し、いかにして集合知を作り上げるか?という狙いが僕たちのクリエイションの根底にあります。なので対立が起きても、ヒートアップしても、深刻なものではなく、紅白戦のような、スポーツマンシップに則った口論になります。

 

 

これまであらゆる国々でパフォーマンスされてきましたが、それぞれの国の反応は違ったりしますか?

 

全然違います。アメリカ、南米、東南アジアは熱狂的に僕らのショーを観ます。まるでロックコンサートのようです。終始、歓声やクラップが鳴り止みません。日本、ヨーロッパは落ち着いて、高い集中力で僕らのショーを観ます。演劇やアート鑑賞のようです。それぞれの国に合わせて、多少作品のアレンジをいつもしています。

 

一番思い出深かった国は?

 

アメリカです。アメリカズ・ゴット・タレントに出演していたときの数ヵ月間は、とてもスリリングでエキサイティングでした。オーディエンスの反応は凄まじく、自分たちのパフォーマンスが終わった後の、スタンディングオーベーションはまるで地鳴りのようでした。いつかこの街で、ニューヨークブロードウェイでSIRO-Aのショーをやる、と胸に誓いました。

 

海外メディアではよくブルーマングループと比較されていますが、このことについてどう思われますか?

 

ブルーマンのパフォーマンスは色々な国で何度も観ました。とても強い影響を受けました。しかし、ノンバーバルパフォーマンスでフェイスペイントをしている共通点はありますが、ショーの内容はまったく違っているので、何か特別に思ったことはありません。いつか一緒に「青アンド白」で面白いコラボレーションができれば嬉しいです。

 

オーストラリア公演は初めてと伺っています。オーストラリアにどういったイメージをお持ちでしょうか?

 

海が綺麗で、ビーフが美味しくて、カンガルーとコアラがいて、オペラハウスがあって、といった非常に一般的なイメージを持っています。それと、「マッドマックス」「ベイブ」という非常にオリジナリティーの高い不朽の名作を生み出した国と思っています。

 

ひとつの公演にたくさんの機材を持ち歩いているイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

ひとつの公演に、非常にたくさんの機材を持ち歩いています。スクリーンや機材がメインですが、だいたいトラック2トン、車がいっぱいになります。

 

常に最新のテクノロジーを取り入れられておりますが、今後のSIRO-Aの方向性を教えてください。

 

3DやVRなどの最新テクノロジーを駆使したパフォーマンスを作っています。その一方で、非常にアナログな仮装大賞的なパフォーマンスも作っています。デジタルでテクノロジックなパフォーマンスとアナログでヒューマニティー溢れるパフォーマンス。この両方を深めていき「人間とテクノロジー」のどちらにも偏らず、共存したパフォーマンスを追求していきたいと思います。

 

読者の方々にメッセージをお願いいたします。

2017年ニューイヤー。皆様とオーストラリアの地でお会いできることを楽しみにしています。ぜひ会場に遊びに来てください。

 

 

SIRO-A PROFILE

2012年に仙台で結成。現在は5人のパフォーマーと5人のクリエイターで成り立つ。2011年スコットランドで開催された世界最大の演劇祭『エディンバラ•フェスティバル』で公演を行い、「Spirit of the Fringe 2011」を受賞。2012年は5ヵ国を周るヨーロッパツアーを実施し、その翌年はロンドンにて155日間の公演を成功させる。2015年、米オーディション番組『アメリカズ•ゴット•タレント』に参戦し、セミファイナリストに選出、世界中の注目を集めるようになる。

 

 

SIRO-A

 2017年1月10日(火)〜1月22日(日) 
10、11、17、18日 7pm〜
12、14 、19 -21日 8pm〜
15、 22日 3pm〜

会場: The Concourse
409 Victoria Ave., Chatswood
チケット:$29〜
※8歳以上にお勧め
チケット購入先: Box Office 8075 8111
またはオンライン www.theconcourse.com.au

 


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