オーストラリアで活躍する日本人 落合砂央里 | Cheers インタビュー

オーストラリアで活躍する日本人 落合砂央里 | Cheers インタビュー

Cheers インタビュー

オーストラリアで活躍する日本人 interview with 落合砂央里

落合砂央里

ファッション誌「プチセブン」の看板モデルとして中高生から絶大な人気を得、その後「With」「Oggi」「JJ」など多数の女性ファッション誌で活躍したモデル・落合砂央里さん。現在はモデル業を離れ、オーストラリアでワーキングホリデー生活を送り、その日々をブログに綴っている。日本で厳しくも華やかな世界を経験し、海外で今の自分を見つめながら過ごす彼女の言葉には、たくさんの大切なメッセージが含まれている。

オーストラリアへ来ようと思ったきっかけは?

きっかけは“空”でした。何年も前になるのですが、撮影で初めてオーストラリアへ来たときに海に行ったんですね。記憶力のない私が今でも覚えているほど、そこで見た空は本当にキレイだった。海に沈む夕日のまわりがオレンジとピンク色で、そこに向かって鳥たちが飛んでいく。それを見て息を飲んじゃうほど感動して、その景色に一目惚れしちゃったんです。「ここにいれば、この景色を毎日見れるんだ!住みたい!」って。でも、当時は仕事・仕事・仕事!!みたいな日々だったので、すぐに渡豪はできなかったんです。そのあとも仕事やプライベートで何度かオーストラリアへ来る機会があって、ますますオーストラリアが好きになって、最終的には「私はもう行く! 行かねばならぬ!」と、半ば強引に来ちゃいました(笑)。飽きっぽくて感情がコロコロ変わる私にしては珍しく、オーストラリアのことはずっと想っていましたね。1年以上経った今でもずっと変わらずオーストラリアの空が大好きで、朝昼晩で変わる空を毎日のように写真に収めています。「来てよかったぁ」って毎日、空見ながら思っています。

オーストラリアでするワーキングホリデーの魅力は?

長い人生を通して見たら、ワーホリ期間ってすごく短い時間だと思うのですが、自分自身の行動でそれが一生の宝物になると思うんです。次は何しよう!?どこへ行こう!?どんな出会いがあるんだろう!?って毎日わくわく。どんなことでもできる!色んなことが学べる!って、興奮し過ぎて、考えずに行動して失敗することもしょっちゅうなんですが、それもまた魅力です(笑)。せっかく来たんだから日本で経験できないことをたくさん楽しまなくちゃ!例えば、英語ができなくて落ち込んだりとか、ポッサムが夜うるさくて眠れないとかも含めて(笑)。

オーストラリア生活で印象に残っている思い出やエピソードを教えてください。

セカンドビザ取得のために過ごした時間は本当に濃かったですね。総移動距離は2500キロ以上、色んな場所に行って色んな人に出会って、毎日笑って、たまに泣いて、病気もして、大雨の中の高速道路で対向車に当て逃げされたり、…エピソードはありすぎてキリがないです(笑)。とにかく毎日がドラマだったので、打たれ強くもなり、後半はあんまり動じなくなりました。周りの皆に「ドラマだねぇ、試練だねぇ、どんどん野生化してるねぇ」って言われました。

オーストラリアで自分を変えた出会いというものはありましたか?

バイト先で出逢えた素敵な皆と、WWOOF生活で出逢えた大好きな家族ですね。両方とも自分の価値観がまるごとひっくり返るくらい素敵な出会いです。前のバイト先は魚屋さん兼日本料理屋さんで日本人スタッフ半分・オーストラリア人半分という割合なのですが、皆仲良しで本当に楽しくて、毎日バイトに行きたくて仕方なかったです。バイト先で初めて日本人の友達ができたことも嬉しかったですね。逆にWWOOFではリアル・オーストラリアンライフを体験できました。私が滞在させてもらったところは、パパ・ママ・やんちゃな男の子3人・犬・猫・馬・鳥がいる小さな個人経営の農場。本当の家族のように仲良くしてくれて、本当に幸せな時間を過ごしました。

落合砂央里

どんなときに日本が恋しくなる? そんなときはどうしますか?

今の生活が楽しくて、日本が恋しくなることはあんまりないんです(笑)。でも、やっぱり家族や友達は恋しいです。キレイな風景を見つけたときは、それを見せてあげたい、一緒に感動したいって思います。不思議とオーストラリアに来てからのほうが家族との絆が強くなった気がします。多分、深いところで色んなことを話せるようになったからですかね。離れているからこそ分かる大事な人の大切さ。日本にいないから保てる良い意味での距離感が今の私には必要みたい。恋しさもポジティブに考えています。

体型維持など、おすすめの美容法を教えていただけますか?

実は…オーストラリアに来て5キロ太ったんです。だから正直この質問は痛い(笑)。ただ、不思議と体脂肪率はだいぶ減ったんですよね。無駄なぜい肉がない感じで。日本にいたときのように、ジム・エステ通いで“作られた身体”というよりは、農作業したり、山の中を歩いたり、夕日を見ながらヨガしたりと“自然にできた身体”になれて嬉しいです。暮らし、心に余裕ができることで、身体にも自然とそれが繋がるって改めて思いました。日本にいるときから変わらずやっているおすすめの美容法は“お茶を飲むこと”ですね。オーストラリアは多国籍文化なために各国のお茶が手に入りやすいので色々試せて嬉しいです。一番好きなのは“ルイボスティー”。ノンカフェインで美容にすごくいいです。利尿作用もあるのでむくみ対策にも最適です。スキンケアに関しては1に乾燥対策、2にシミ対策。化粧水をたっぷり使って、そのあとにマッサージしながら、「染みこめ~」って美容液・乳液をグイグイ塗りこんでいます(笑)。愛用基礎化粧品はオーストラリアのオーガニック・コスメブランド、“Sukin”です。こっちでは日本に比べて手頃な価格で高品質なオーガニック化粧品を買える気がします。

日本とオーストラリアの女性の美意識について違いを感じますか?

日本人女性の美意識の高さは世界トップクラスだと思います。髪やネイルにしてもケアが行き届いているし、洋服の着こなし方にしても外れが本当に少ない。今住んでいるのがバイロンベイだからかもしれませんが、オーストラリア女性はオーガニック野菜を食べたり、いつも笑顔がキラキラしていたり、内面的で自然な美しさを大切にしている人が多い。日本女性とオーストラリア女性っていうよりも、シティガールとカントリーガールの間で美意識の重点が全然違うと思います。映画で表すと、シティガールはまさしくファッション、メイク、恋愛重視な『Sex and the city』で、カントリーガールのイメージはナチュラル、歌と笑い、友情な『Mamma mia』って感じですね。と言っても、こんな風に偉そうに答えていますが、昨日友達に「その歳で毎日すっぴんってどうなのよ?」って言われたばかりなんですよね、私(笑)。

日本の女性に合うオージー・ファッションの着こなし方を教えてください。

ワンピース推進倶楽部オーストラリア支部長としては、ワンピースをお勧めします!オーストラリアって日本に比べて、シックからド派手なものまでワンピースの種類が豊富で、値段も安い物では5ドルからあります。コンサバがウケている日本をせっかく飛び出してきたのだから、いろんな種類のワンピにトライしてほしいです。海では花柄、シティではシンプルな黒、夜遊びにはシャイニーで少しロックテイスト、学校へはコットン素材のチェックといった具合に、ワンピという女の子の特権をオーストラリアでフル活用してほしい!サイズが合わなくて困るという方は、キッズブランドもチェックしてみてください。安くて意外な掘り出し物がありますよ。

CHEERS読者には、砂央里さんと同じようにプチセブンが自分の青春!という世代の方も多いと思います。プチセブン時代のウラ話を教えてもらえませんか?

ありすぎてどれを話そう(笑)。プチの子たちは本当に仲が良くて、撮影が部活みたいでした。放課後、スタジオに集まって皆でワイワイしている感じで。とにかくいつも笑っていて、撮影中も笑いすぎて顔が崩れて怒られていました。イベントで地方へ行くときは前入りして皆でホテルに宿泊するのですが、そのときは修学旅行みたいにスタッフの監視を抜けてホテルの非常口から脱出して、全員でカラオケ行ったりしていました。今でもプチで出会った人たちに会うと当時のテンションに戻っちゃいます。私にとって宝物な時間です。

モデル時代に、自分に強い影響を与えたと思える出来事などはありますか?

これもありすぎて(笑)。流れの早い世界にいたので、色んな人やものを見ることができて、それは良い意味でも悪い意味でも自分に影響を与えてくれましたね。“自分の気持ち次第でどんな自分にもなれるんだ”っていうことが私の中に根付いたのはモデル時代があったからだと思います。今はあの頃のすべてに感謝しています。

モデルという仕事を離れて海外に出てみて、心境の変化などはありましたか?

幼い頃から特定の場所にいて、小さな世界の大きな自分、まさに井の中の蛙だったので、誰も知っている人がいないオーストラリアへ来たことはとてもよかったと今すごく思います。1人だからこそ色んなことに挑戦できるし、自分ですべてを切り開らける。先のことなんて何も決まってないのに毎日ドキドキしちゃうんですよね(笑)。生きてるって実感できています。

イメージされている自身の今後の展望を聞かせていただけますか?

「“進路未定・無収入・独身27歳”って相当ヤバいぞ」って周りに注意されているんです。でも、当の私自身はそれについてなんとも感じてないんですよね(笑)。ただ今は今後をどうするというよりは、オーストラリアを楽しみたいですね。とにかく思いきり毎日を生きられたらなぁって思っています。そんな風にしていれば、あとから何らかついてくるだろうって。やりたいことはいっぱいだけど、ノープラン人生満喫です。ということで今後の展開はイメージがなく、自分でも不明です(笑)。

座右の銘にしている好きな言葉などあったら教えていただけますか?

“なりたい自分がなれる自分”。失敗しようが、何かを失ってドン底に落ちようが、それが最後ではない。自分に起きた悲しいことは、自分を強くする糧であって、最悪が最高を作るって私は信じています。すべては自分次第で変えられると思うんです。

海外で頑張る日本人へ向けてメッセージをお願いします。

メッセージできるほど海外で何もしてない私ですが、あえて何かを伝えさせていただけるなら…よかったらブログ読んでください(笑)。

砂央里さんのブログ
『さて、自分探しの旅に出てみましょうか? オーストラリア編』
http://ameblo.jp/saoreal-life/
落合砂央里
東京都出身。1982年3月27日生。14歳から女性誌のファッションモデルとして活躍。モデル業を離れ、08年にワーキングホリデービザで来豪。現在はセカンドビザ取得のためにWWOOFERとして素敵な家族の元でボランティア生活を送り、その日々をブログに綴っている。
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CHEERS 2009年10月号掲載


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