IFA国際資格保持者、マーヴォアロマスクール講師 相澤正弘氏 | Cheers インタビュー
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    ~超難関のIFA国際資格取得から、マーヴォアロマスクール開校までの道のりを語る~
    セントレナーズの落ち着いた町並みにマーヴォアロマスクールが登場し早1年が過ぎた。オープン当初から生徒に強い指示を受けている相澤正弘氏は、今年、合格率が低いと言われる超難関のIFA国際資格取得試験に挑戦し、見事に合格を果たした。しかし合格までの道のりは決して簡単なものではなかった。数々の失敗もあり、彼が営むスキンケア製品輸出会社・ボンシックの経営と勉強との両立で眠れない日々が続くこともあった。ボンシックを設立してから10年のこの節目に、経営と勉強の大変な日々に挑戦し、アロマを学んだ相澤氏の思いとは? アロマに対する意気込みとアロマスクールにかける思いを伺った。

     

    アロマセラピストにとって超難関のIFA国際資格取得試験に合格されたとお聞きしましたが、IFA国際資格試験について教えていただけますか。

    イギリス発祥の試験で、年に2回位しかチャンスがない試験です。前回自分が受けた試験は25人中で合格したのが20%ぐらいでした。  

    イギリスの歴史ある資格試験ですから、試験の中身も厳しくチェックされるのでしょうね。

     アロマの知識だけではなく医学のひとつである解剖生理学や、英文法の問題など英語全般の力も必要でした。採点がイギリスで行われるので、オーストラリア英語表現でも駄目なケースがあり、オーストラリア人の先生とも、「オーストラリアではこう書くけれど、試験の時にはイギリスに合わせてこう書こう」という話もしながら進めました。

    試験は筆記のみですか?

    いえ、フルボディーマッサージの実技の試験が1日あります。そこでは、カウンセリング、マッサージ、スピード、姿勢など、マッサージに必要なすべての要素がチェックされます。アロマオイルも実際に作るのですが、香りのできや濃度まで全部その場でチェックされて、オイルの調合の仕方についてもマッサージ中に説明するといったものです。

    ACNT(アロマセラピーのコースを開講するシドニーにある学校)でアロマセラピーのディプロマのコースを受講された際には、勉強と仕事との両立で会社に泊まられることもよくあったと聞きましたが、今回も会社に寝泊りされたのですか?

    家が遠いので仕事をしていると夜が遅くなることがあり、帰ってから勉強をすると眠くなりますし、運転するのは危ないと判断し、寝泊りしながら勉強をすることも多々ありました。

    そんな相澤先生が、アロマの道に入るきっかけと、IFA取得の経緯までを教えて頂けますか?

    我々の会社名はボンシック(アロマセラピーの学校名はMarvo)と言うのですが、ボンというのはフランス語で「生まれる」という意味で、シックというのが「かっこいいもの」という意味なのです。「かっこいいものを生んで行く」というコンセプトで、こだわりをもったコアなものを、理解していただける方に提供できる様な商品を常に生み出して行こうという思いで始めたのです。現在その名前に込められた思いに沿い、ホホバオイル(スキンケア)の輸出業を始めて10年になります。スキンケアに関しては、自然な流れで長期販売することになりました。最初はチョコレート、ワイン、健康食品など色々とやりましたが、その中で僕らの手元に残ったのがスキンケアだったのです。それには何か意味があると思い、これでやっていこうと決心をしてスタートしました。当初は商品を現地の旅行会社様に買って頂いたり、輸出したりという業務をしていましたが、その際にアロマセラピーが大切だということが分かり資格取得を目指しました。

    アロマセラピーが大切だと気がついたきっかけや出来事について詳しく教えて頂けますか?

    日本で〝ビューティーフェア〟や〝ダイエット & ビューティーフェア〟のトレードショーがあり、よく出展していたのですが、そこで多くのバイヤーの方からオーストラリアのエッセンシャルオイルとか、オーストラリアのアロマセラピーに関する商品は今後人気が出るから、ホホバオイルだけでなく、もっと持って来るようにと言われたのです。それならばオーストラリアのアロマに関する商品を販売してみようかと思ったのが、最初のアロマセラピーに入るきっかけです。

    それですぐにアロマ関係の仕事を始められたのですか?

    いえ、実は今回アロマの世界に飛び込む前に、何度もそういったチャンスはありましたが、これまでは呼びかけを頂くだけで、気持ちが付いて行きませんでした。でもその時だけは、自分の気持ちの中で何かアロマセラピーに引っかかるものがあり、早速トレードショーの裏でスタッフと話をして、これはやるしかないなという気持ちになりました。缶コーヒーを飲みながら話していたと思うのですが、すぐにやりたい気持ちになり、日本からその場でACNTに電話をしました。

    缶コーヒー片手に持ちながら?

    ええ、待ちきれなかったので。スタッフに資格を取得してもらおうとも考えたのですが、今後このアロマセラピーが会社のコンセプトと違ってくるといけないなと思い、主となる人間が取得する方が良いと判断しました。それで自分で取得することにして、シドニーに戻った翌日には学校に手続きに行ったのです。

    1自分の自然な気持ちに任せて行動されたわけですね。実際、既に会社を経営されていらっしゃったのですから、これから学生になるというのは大変な決断だったと思います。それでも、アロマを取り扱うなら専門家が必要だと決断したところが素晴らしいですね。

    ありがとうございます。アロマに関する商品を取り扱うことは、「セラピー」=「療法」というとても深い分野なので、専門家が必ず必要だと考えました。でもあの時、不安に駆られて行動していなかったら、現在このような形でアロマセラピーを教えていることはなかったと思います。

    アロマセラピーに関しては、勉強をしながら興味を持たれていかれたのですか?

    そうですね。アロマセラピーについて、言葉は知っていましたが無知の状態から勉強を始めたので当然最初は知らないことが多く、勉強しながら、「あっ、そうなんだ!」という発見が多かったです。アロマと聞くとスピリチュアルなイメージを連想される方も多いですが、自分の場合は、アロマ治療は本当に科学的に証明されたものなのだろうか?という疑問から入りました。最初の方は知らないことが多くとにかく必死で、これ以上やっていけないと諦めかけたこともありましたが、自分の決断を信じて頑張りました。徐々にアロマセラピーの面白さも理解し、実際に科学的に証明されているということも分かりました。でもそれだけではなく、さらに奥が深いところがまた面白い、と楽しくなってきたのです。

    その後に資格を取得され、アロマスクールを開講されたわけですが、資格を取る最中に、すでに資格取得後は学校を開講しようという思案があったのですか。

    いいえ、実は学校で自分のマッサージの評価が高かったのもあり、最初はマッサージを考えていました。でもそれだけではなく他のサービスもした方が良いかと考えて。その頃アロマをビューティーの観点で取り入れている日本語の学校はあったのですが、治療という視点からとらえ、日本語で教えるアロマスクールがなかったので、だったらアロマという芳香成分を使い、体やメンタルやスキンのケアを学べる学校がひとつあってもいいのではないかと思い、マッサージと学校の2本立てで始めることにしました。結局学校の時間で手一杯になり、今はマッサージはやっていません。授業中で教えることはありますが。

    生徒さんからは、相澤先生の授業はどんな質問をしても、必ず分かりやすく説明してもらえるのでとても良いと聞いてます。その上短期で、日本語で学べるのも、満足するところだと伺ってます。

    もし授業の中で分からないことがあっても、またはメールでの質問に対しても、後に調べてメールで必ず説明するよう心がけています。直ぐに答えられるのが良いのではなく、頂いた質問に対し、しっかり調べてしっかりとお答えするのが良いと思っています。私たちのスタンスとしては、来ていただく生徒様にとってこの受講料を支払うのは、かなりの勇気がいるのではないかと認識していますので、3~4名の少人数でできる限りのことはさせて頂いて、お支払い頂いた受講料以上の知識と満足度をお返ししたいという気持ちで教えています。言葉も、専門用語を並べるのではなく、できるだけ皆さんに分かりやすい言葉を使いながら、理解するまで説明させて頂いてます。

    8回の授業が修了した後も、生徒が学べる場所があると聞きました。

    ええ、クラフトというアフターケアをしています。教室にお戻り頂いて自分の作りたいプロダクトを作れるサービスです。

    例えば自分で天然素材を使ったアロマ化粧品を作りたいという方が、授業修了後でもここで作れるのですか? 部屋代等のお支払いはあるのですか?

    いいえ(笑)。アフターケアのサービスで行っていますのでプロダクトにかかる分の料金だけを滴数で計算して頂いています。ですので化粧水も100ミリリットルぐらいで5ドル程で作れると思います。皆さんには家に機材を買って頂く必要がないですし、数多くのオイルから気に入ったものを使用してお作り頂けます。お友達とこられて、化粧水やうがい薬、クレンジングオイルを作って楽しまれる方や、日本の帰国の前にお友達にプレゼントされるアロマ商品をたくさん作って帰られる方など、利用の仕方は様々です。他にクリーム、シャンプーや消臭剤なども作れます。ここでは天然素材100%のものを使用しているので、もしもここで作ったものと市販のものの匂いとかが違う場合は、天然以外のものが入っていると思って頂いてもいいと思います。

    IFA国際資格も取得されて、アロマの知識やマッサージだけでなく治療家としてのスタートに立たれた相澤先生に、今後の展望をお聞きできますか?

    アロマセラピーの効果や恩恵を受けるにはある程度の決まりがあり、何でもエッセンシャルオイルを使えばいいのかというと、そういう訳ではありません。そこの部分をきちんと伝えて、ひとりでも多くの方に正しいアロマセラピーを個人の生活に取り入れて頂けるような授業を行いたいと思っています。そして、オーストラリアはアロマの原料が日本よりも豊富ですから、ここで勉強できることの良さも伝えて行ければと思います。

    最後に、今後の医療についてどのようになっていくなどお考えがあればお聞かせ頂けますか?

    日本のアロマの本の著者の方や医療現場の先生方とお話させて頂くことがあるのですが、まだまだ日本ではアロマセラピーは、良い匂いというだけのファッション的感覚でとらえられている傾向があります。その流れが終った頃から、本格的にセラピーの一種として取りいれられ、現代医療にアロマセラピーが加わって行くと考えています。多くの方がアロマセラピーの効果を実際に体感するまでには、まだまだ時間がかかると思います。

    今後のアロマ治療の行方についても楽しみですね。相澤先生、今日は長い時間ありがとうございました。

    IFAとは
    International Fedetation of Aromatherapy=英国国際アロマセラピスト連盟。FAは世界で最も長い歴史を持つプロのアロマセラピストのための連盟。専門職としてのアロマセラピストの代表機関として1985年に英国で設立され、以来公認 慈善事業団体として常にアロマセラピーの最先端を担っている。 IFAが最優先しているのはプロフェッショナル・トレーニング。IFA認定アロマセラピストは専門技術の水準を高く保つためにその態度や行動、施術をIFAの倫理規定によって定められている。そして常に研鑽と質の向上をはかるためにCPD (Continuous Professional Development)が設定されており、IFA認定アロマセラピストは、資格を更新するため規定のCDPポイントを獲得し続けていく必要がある。

    相澤正弘先生の略歴
    IFA、IAAMA、ITEC、ATMS認定アロマセラピスト。10年に渡りナチュラルスキンケア製品の開発に携わり、2009年にディプロマアロマセラピー、アーユルヴェーダアロマセラピー、リメディアルマッサージの資格取得。現在アロマスキンケア製品の自社ブランド「C19」「Green Shower Aroma」の開発・監修を行いながら、「Marvo Aroma School」を主宰、クリニカルアロマセラピストの講師として開講中。


     

    CHEERS 2011年1月号掲載

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