新たなるステージの幕開け ウエスタン・シドニー・ワンダラーズFC 小野伸二 | Cheers インタビュー
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    2012/2013年の今シーズンからオーストラリアのA-リーグに参入したウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(以下WSW)。新たなチームにとって必要な即戦力、注目度、そしてカリスマ性の3拍子揃ったビッグスターが101日、J1清水エスパルスから移籍した。元日本代表、MF小野伸二選手だ。チアーズ編集部は、デビュー戦から4日経った1010日、シドニー西部で行われていたWSWトレーニングに合流。「シンジ」の愛称でチームに親しまれる小野選手に新天地での心境を伺った。
     

    太陽がジリジリと照りつける、夏到来を思わせる正午過ぎ。トレーニングを終えた小野選手は、やや緊張気味の編集員を笑顔で迎え入れてくれた。来豪から明日で10日目を迎えるが、シドニーの生活には慣れたのだろうか。

     

    心地よくやっています。困ることもないですし、特に不便なこともありません。そして何より天気がいいですね。

     

    「暖かくてトレーニングにはありがたい」と語る小野選手にとって、シドニーはこれで3度目。過去にはアジアチャンピオンズリーグ(2007年)、そして浦和レッズのキャンプで訪れたことがあり、いずれも今日のような気候であったことを思い出すという。

     

    来豪からわずか5日でA-リーグ開幕戦を迎えた10月6日。相手は昨年の王者、セントラルコースト・マリナーズ。59分、小野選手が途中出場すると、この瞬間を待ちわびた1万468人の観客から大声援が起きた。オーストラリアで初めて正式なサッカーの試合が行われた土地、パラマタに、新たな歴史が刻みこまれた。

     

    やっぱりこのチームの一員になれたんだな、そう率直に思いました。天気が悪い中、来てくれて本当にうれしかったです。でもちょっとスター扱いでこのチームに入ったので、そういった意味では変なプレイは見せられないですし、毎試合が僕にとって試練だと感じています。変なプレッシャーとは捉えず、よい方向に持っていけたらと思っています。

     

     

    途中出場のさいには、ポポビッチ監督と念入りに話す姿が見られ、コートに入るやいなや、自ら積極的にチームメイトに声をかけるシーンが多く見られた。

     

    細かい指示ではありませんでしたが、トップ下で攻撃にうまく絡むような形を作るように、自分の思いを伝えました。

     

     

     

     

    試合はスコアレスの引き分けに終わったが、手応えはあったようだ。

     

    去年の優勝チームに互角以上の戦いができたと思うし、新しくできたチームにしては準備ができていたと思います。みんな自分の持っているものを出し切ろうという思いが非常に強く、諦めない気持ちがひとり一人強い。やっぱりみんなタフだな。あとは練習ですね。みんなと連携を深め、お互いが気づいたことをどんどん話しあえば、もっと強くなると思います。

     

    WSWの小野伸二選手獲得には、ポポビッチ監督の後押しがあった。技術はもちろん、世界の大舞台でプレイした経験、そしてプロ意識。これらすべてがチーム全体にとってよい影響をもたらすだろうと考えたからだ。

     

    実際にそれができているかは、まだ来豪から10日も経っていないですし、フルで試合に出場していないので、なんとも言えないのですが、どんどんやっていくうちに、それを日課にできたらと思っています。

     

    そう意気込む小野選手は、トレーニング後、チームがフィールドを去った後もひとり残り、ポポビッチ監督と念入りにクリップボードを見ながら話し込む姿があった。ウェスタンシドニーの期待を背負う小野選手、そしてそれを全面にバックアップするポポビッチ監督。ふたりの間には何か強い絆、信頼関係が感じとられた。海外での生活が長いだけあって、英語を流暢に話せるミッドフィルダーは、チームにもうまくとけ込んでいるようだ。

     

    とまどいがない訳ではないですが、ある程度のことは理解できていると思いますし、伝えたいことは、伝わるよう努力しています。伝わっているかは分かりませんが…。

     

    「努力」。この言葉は小野選手にとってとてもふさわしい言葉だ。サッカーがうまくなりという一心で、練習を日々怠ることなく続けた少年時代。2001年に移籍したオランダ(フェイエノールト)では、『2001年、最もオランダ語が上達した外国人』に選ばれた。そして今回シドニーへ発ったさいも、周りに頼らず、できることは自分で調べ、自分でやりたい、そういう思いが強かった。インタビューの後には自ら調べあげ、不動産屋とアポをとった物件のインスペクションにひとりで行くという。

     

    トップレベルのスポーツ選手にとって食生活は大変重要なこと。新天地での食生活について聞いてみた。

     

    まだホテル住まいなので、近所をふらっと歩いて食べています。イタリアンやタイ料理など。パラマタには日本食がありませんね。でも外食は思っていたより高いイメージです。ウェイトが激しく変動しないように、体調を崩さないようにはしていますが、それを毎回気にしながら食事をすることはありません。

     

    1020日には大注目の第3試合、シドニーFC戦が、WSWの本拠地、パラマタスタジアムで開催される。シドニーFCには、小野選手とともに、今季A-リーグを盛り上げるメンバーのひとりとして加入した元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ選手が在籍する。

     

    試合の準備面から見ると、自分を出し続けないといけない11日のトレーニングの方が大変と感じます。試合は試合で、また前日、当日にならないとモチベーションが違うと思うので。しかし偉大な選手と戦えるのは、僕だけでなく、他の選手にも刺激になるので、楽しみですね。

     

    オーストラリアのサッカー事情をさらに向上させたい、そんな思いで結成されたWSW。結成されたばかりのチームには計り知れないポテンシャルがあるが、そこに経験豊富な小野選手が加わることで、化学反応が起こることは間違いないだろう。

     

    少しでもここで長くプレイできるように、1試合でも1秒でも長くプレイできるように、やっていければと思っています。

      

    最後に、オーストラリアで頑張る日本人に対してメッセージをいただいた。

     

    日本と違って不便に感じること、大変と思うことはたくさんあると思うけど、ひとつ一つ乗り越えて行けたらいいです。苦労は得てして幸せなことなんだと思うんです。苦労という与えられた環境からどう成長するかが重要。課題を与えられることは、個人の捕らえ方次第だけど、幸せなことなんじゃないかって思います。

     

    シドニーでサッカー人生の新たな幕を開けた小野伸二選手。彼の輝かしい姿を見に、ぜひ試合に足を運んでいただきたい。

     
     
     
    :鋭いターンから相手を交わしセンタリングを入れる。:誰よりも速くあいたポジションへ移動し、フリーでパスをもらう姿が印象的。
     
     
     
    :地元サポーターからもとても人気。『ONO』コールが沸き起こっていた。:試合中、味方選手と密にコミュニケーションをとる小野選手。
     
     
     
    :試合当日は日本人のファンも多数駆け付けていた。:中にはこんな熱狂的なファンの姿も…。
     
     

    ホームグラウンドでの試合予定

    10月20日: 対 シドニーFC
    11月2日:対 メルボルンハートFC
    11月10日: 対 ニューキャッスル・ジェッツFC
    11月24日: 対 メルボルンビクトリーFC
     

     

     

    小野伸二 Shinji Ono MF #21


    静岡県出身。33歳。小学生時代から天才サッカー少年として知られ、13歳でU-16日本代表に初選出される。その後も各年代の代表チームで中心的存在として活躍し、98年には清水商業高校から浦和レッズに入団、合計9得点をあげ、新人王とJリーグベスト11を受賞。同年、フランスワールドカップに最年少出場を果たす。01年、オランダ・フェイエノールトに移籍し、1年目から中心選手として活躍。同年、日韓ワールドカップに選出され、ベスト16に貢献する。06年、浦和レッズに復帰し、チームを天皇杯優勝へと導く。08年、ドイツ・ボーフムに移籍。10年、地元清水エスパルスに移籍し、ベテランメンバーとしてチームをまとめる。2012928日、今季より参入が決まったウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCに移籍。ボールコントロールの正確さから、「ボールと会話できる選手」とも呼ばれている。

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