メルボルンの絵本作家・イラストレーター Anna Walker | Cheers インタビュー
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    それは雲が多く、冬風が冷たい、メルボルンらしいある午後の日。チアーズ編集部はメルボルン市内からほど近い町、リッチモンドのあるアトリエのドアを叩いた。我々を笑顔で迎えてくれた絵本作家・イラストレーターのアンナ・ウォーカーさんは、まるで絵本から飛び出した主人公のように小柄でかわいらしく、優しさがにじみ出ている、とても気さくな方であった。

     

     

     

    アンナワールドが生まれるアトリエ。シンプルかつセンスが光る。

     

     

    お忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。


    パーフェクトなタイミングだったわ。普段は慌ただしい生活を送っているけど、今日はたまたま1時間だけ空いていたの。日本の新聞社からインタビューの依頼があったということで、昨日は夫との会話が盛り上がったのよ。私は日本が大好きでね、日本のアニメやおもちゃから作品のインスピレーションを得ることも多々あるのよ。


    新婚旅行で一度だけ日本を訪れたことがあるというアンナさんは、ジブリの大ファン。宮崎駿監督の映画はほとんど鑑賞済みという。

     

    これ、私が編んだの。自分で作っちゃうくらいジブリが大好きなのよ。

     

     

     

    :毛糸で人形を編むのもアンナさんの特技。ジブリではトトロのほかに、猫バスや黒猫のジジが好き。

    :アトリエにはアンナさん作の人形がたくさん並ぶ。その多くが絵本の主人公たち。

     

     

    既製品とはひと味違う、とても暖かく、ぬくもりを感じるトトロの人形。それは彼女が手がける数多くの絵本に登場する主人公に通じるものがあった。繊細な水彩タッチで創り上げられるキャラクターたちは、まるで魔法で命が吹き込まれたようにリアルでありながら、どれも読者の心を和ませてくれる特別な何かを持っている。その代表的なキャラクターとも言えるのが、シマウマのオリーだ。

     

    実はオリーは、私の長女、オリーブがモデルなの。彼女が2歳くらいの頃かしら。階段の上でよく歌ったり、踊ったりしていた彼女を見て、このキャラクターを思いついたのよ。

     

    ひょうきん者のオリーと踊ったり、歌ったり、誕生日を迎えたり。そのシンプルなストーリーは子供たちの心をぐっとつかみ、そしてさまざまな想像の世界へと連れて行ってくれる。

     

     

     

     

     

     

    I Love to DanceAnna Walker Scholastic 


    Anna Walker
    Scholastic
    Ollie loves to dance and shake his belly like wobbly jelly!

     

     

     

     

     

     

     

     

    オリーが主人公を務める『I Love…』シリーズは、アンナさんの処女作。それまではフリーのイラストレーターとして、雑誌やグリーティングカード、そしてハインズの幼児用スナック菓子やマクウィリアムズのワインラベルなど大手企業のデザインを手がけてきた。しかし、同じくメルボルン在住の絵本作家、ジョディ・ゴドウィンさんとのコラボレーションをきっかけに、自身も絵本作家の道を歩むようになる。アンナさんが一番大切にしていること、それはキャラクター創りであるという。

     

    シンプルでありながら、子供たちが共感できるようなキャラクターを作りたい。だからストーリーは、普段の生活や、ささいな毎日がテーマになることが多いの。これまでの作品の多くには、私の子供たちや、実際に飼っている犬やインコ、うさぎ、魚、鶏が登場したり、モデルになっているのよ。先日発行されたばかりの『Peggy』も私が実際に飼っている鶏が主人公なの。

     

     

     

     

     

     

    Peggy Anna Walker Scholastic 


    Anna Walker

    Scholastic Australia

    Peggy lives in a small house in a quiet street. One blustery day a big gust of wind sweeps down and scoops up leaves, twigs and . . .

     

     

     

     

     

     

     

    『Peggy』はシティまで吹き飛ばされてしまった鶏のペギーが、あらゆる困難を乗り越えて家まで戻るというストーリー。ある強風の日、鶏が飛ばされてしまうのではないか…というアンナさんの心配からこの1冊が生まれたのだ。

     

    絵本作家・イラストレーターとして大活躍する彼女のもうひとつの姿、それは3児の母であること。現在11歳のジョディ君、9歳のオリーブちゃん、そして7歳のサム君。クリエイティブな母のもとに生まれた子供たちもその才能を譲りうけ、絵を描いたり、ものを創ったり、クラフトが大好きだといい、1冊の絵本を創り上げるプロセスをともに楽しむこともあるという。

     

    オリーのシリーズでは表紙の裏に子供たちが描いたデッサンを使っているのよ。若干手直しはしたけど、大半は彼らの作品なの。

     

    家庭と仕事、どのようにバランスをとられていますか?という質問に、「時間との戦いね」、と笑みをこぼす彼女。

     

    子供たちが小さいころは、彼らが夜寝静まってから仕事をすることが多かったけど、学校へ通うようになった現在は、こうやって日中仕事に集中できるようになったわ。でも時間はあっという間に過ぎてしまう。休憩しようと、筆を置いたと思ったら、もうお迎えの時間だったり。今日もこれから子供たちのお迎えにいかないと。だから無駄な時間を過ごさず、上手に時間をやりくりできるようになったみたい。

     

    ジョディ・ゴドウィンさんとのコラボレーション作、『Little Cat and the Big Red Bus(サラちゃんとおおきなあかいバス)』 や『Friends for Keeps(いっしょにあそぼう!)』シリーズは日本語の翻訳版が発行されていますが、『I Love…』のシリーズが翻訳される予定はありますか?

     

    日本は大好きな国なので、いつかは絶対実現できたらと思っています。オリーは現在、ドイツやイギリス、中国など、すでに9ヵ国で愛されています。

     

    現在も2冊の絵本に取り組んでいるアンナさん。そのプロセスを特別に少しだけ見せてくれた。自分が思い描いたストーリーのミニブックを作成、それを出版社に持って行き、編集者と相談する。ストーリーの方向性が決まったら、絵本に取り入れたいアイディアを1枚の紙にコラージュしていく。スケッチや雑誌の切り抜き、写真など、ここからアンナさんの絵本の世界が生まれるのだ。

     

    2007年に始まった絵本作家のライフスタイルは順調に進んでいるというアンナさん。

     

    一番厳しい評論家は出版社でも編集長でもなく、絵本を手にしてくれる子供たち。彼らが気に入ってくれるような作品をこれからもたくさん届けるのが私の夢かな。

     

    最後に、読者の方々にメッセージをいただいた。

     

    本を読む、本を楽しむ素晴らしさを子供に教えることは、親が子供に贈ることができる最大なプレゼントだと私は思います。子供ひとり一人に個性があるように、好む絵本もそれぞれ違ってきます。その子にどんな絵本が最適か、親子で探りながら、想像力のアドベンチャーに繰り出してほしいわ。

     

     


     

     

    Anna Walker(アンナ・ウォーカー)


    1994年、メルボルンのスインバン大学、グラフィックデザイン学部を卒業。雑誌をはじめ、グリーティングカードやワイン、食品ラベルなど、幅広いエリアでフリーのイラストレーターとして活躍後、2007年に絵本作家デビュー。処女作はシマウマのオリーが主人公の13作のシリーズ『I Love…』。2008年、イラストを手がけた『Santa's Aussie Holiday で、オーストラリア児童図書評議会が新人画家に送るクライトン賞を受賞。

    Web:www.annawalker.com.au

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