NAPOLI IN BOCCA -イタリアン・ビレッジで見つけた究極のピザ | Cheap Eats Great Taste

NAPOLI IN BOCCA

今年度最後のレストランとして、食べ歩き隊がチョイスしたのはイタリアン。シドニー中のイタリアン・レストランから隊長がチョイスしたのは知るひとぞ知る“イタリアン・ビレッジ"という新たなる激戦地で一際存在感を示すNAPOLI IN BOCCAであった。ライカートに迫る熱気を持ち始めたこのエリアは、我らが食べ歩き隊までも虜にしてしまうのか?

 

Frittelledi Nannata Calamari Ripieni

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Frittelledi Nannata($21.90)

ヤマグチ隊長が挨拶を済ませておいたというナポリ出身のオーナーは、残念ながら所用で不在であったが、代わりに息子のマルコさんがイタリア人特有の人懐っこい笑顔で食べ歩き隊を迎え入れてくれ。まず前菜としてサーブされたのはFrittelledi Nannata($21.90)というイタリア風のかき揚げといった佇まいの一品。Nannataとは小魚のことで、日本の食材で言うと白魚のような感覚。小麦粉でカラッと揚げられており、表面はサクッとして中はやわらかくしっとりとしている。これは世界中のパンケーキ系料理に共通の喜びと言えるだろう。白魚がふんだんに使われていてその旨みが溢れ出すような風味は魚好きの日本人にはたまらない味わい。隊員からの評価も高かったが意外に浮かばぬ顔をしていたのが隊長。話を聞くと「悪くないけど、僕のイメージしてたものとは違うなぁ。僕もこれが好きでよく自分で作るんだけどさ。もっと薄くして、お好み焼き風にしたほうがよりブオーノ(うまい)なんだよねぇ」とのこと。隊長からオススメの言葉は頂けなかったが、全体の評価は悪くなかったので是非試してみてほしい。

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Calamari Ripieni($21.90)

お次は日本のイカ飯に似たCalamari Ripieni($21.90)というイカ料理。イカを丸ごと使っていて、中にはまさに日本のイカ飯と同じ要領で具がたっぷりと入っている。中に詰められているのはお米ではないが、その代わりに白魚、エビ、アサリ、ブレッドクラムなどが贅沢にたっぷりと入っていて迫力満点といった感じ。煮込まれたイカは非常にやわらかく、中からはシーフードの魅力が詰まった旨みが飛び出してくる。さっぱりとしながらも、物足りなさを感じさせないコクを生み出しているのは、この店自慢のオリジナル・ナポリタンソース。トマト、ガーリック、バジル、オリーブオイルなどを用いて作られるナポリタン・ソースは絶品で、ここの多くのメニューで使用されている秘伝の味となっている。これまた日本人向きといえる一品であった。

Spaghetti Marinara Calzone

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Spaghetti Marinara($18.90)

Spaghetti Marinara($18.90)はシーフードの具が満載のパスタ。シーフード系のメニューが多いのがなんとも嬉しい。大胆に盛り付けられたムール貝とイカが海の幸の魅力をダイレクトに口の中に届けてくれて、またペーストに近い形で細かくされたエビの身がソース自体の旨みとなっており、パスタに絡みついて口まで運ばれる。トマトと一緒に赤色を演出しているのはチリ・オイルで、その程よい辛さが食欲をさらに増進させる。これには隊長も「イタリア人は実にうまくチリを料理に活かすねぇ」と唸る。続けて「でも麺は僕の好きなアルデンテじゃないな。これはちょっと茹ですぎかな。麺はコジ・コジ(まあまあ)だけど、でもシーフードの旨みをこれでもかと引き出しているソースが絶品でそれを忘れさせるくらいだよね。うん、オススメ!」と語り、満足顔を見せた。

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Calzone($19)

豊富なメニューを取り揃えているこのレストランだが「Pizzeria Ristorante」と掲げているだけあって、やはり隊員のお楽しみはピザ。カウンターのすぐ後ろにある大きな石窯で焼かれた熱々のものが、お客に振るまわれている。最初に運ばれてきたのはCalzone($19)、カルツォーネという包みピザ。外側は軽く焦げ目がつくくらいにカリっと焼かれていて、ナイフを入れるとザクっと心地よい音が響き、それと同時に生地の中からはトロっと様々な具がこぼれだす。中から出てきたのはトマトソースを基調にして、モッツァレラ&パルメザンの2種のチーズ、サラミ、マッシュルーム、オリーブなどが一体となって絡み合ったもの。それはまるでイタリアン食材の玉手箱といった趣で、それぞれの具の美味しさが口の中で波状攻撃となって広がる。「見て楽しい、食べて楽しい、こりゃオススメだ!」という隊長の太鼓判もいただき、全隊員から大好評であった。

Scugnizzo Homemade Tiramisu

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Scugnizzo($18)

変則的な包みピザに続いてサーブされたのは正調ピザ、Scugnizzo($18)。トマトソースとモッツァレラチーズにハムとサラミが載ったピザは本当にシンプルで、包みピザに比べると若干迫力不足かと思われたが、それが余計な心配であることはすぐに証明されることとなった。酸味の中にも甘さが広がるトマトソースと、とろけて糸を引くモッツァレラの爽やかな風味を、テーブル一面に漂う香ばしさとともに味わうだけで至極の時間となる。これはトマトとチーズの素材にとことんこだわって厳選しているという当レストランの情熱の賜物である。これにハム、サラミによる肉の旨みが加わると、他にはもう何もいらないという気分にさせられる。ソムリエK隊員は「軽くさっぱりした味わいの中にもリッチなテイストがあるんだよね。それが素材の良さを活かすってことなんだろうねぇ」と大きく頷いて共感する。続いて隊長が興奮を隠さずに「これは素晴らしい! 何がすごいって"生地、トマト、チーズ"と三拍子揃っているとこだよ。意外とどれかひとつは欠けてしまうものなんだよね。これは文句のつけどころがない。掛け値なしに、オッティモ(最高にうまい)だよ!」と大絶賛。隊長からはさらに“これまでシドニーで食べたピザの中で最高!”という最大の賞賛まで飛び出し、究極のオススメの誕生となった。

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Homemade Tiramisu($8)

本日のデザートには根強い人気を誇るティラミス、Homemade Tiramisu($8)を選択。ココアパウダーがまぶされた、ふわふわして軽いカスタードクリームは全隊員の目を引きつけ、"甘いものは別腹"という言葉を証明するかのように皆のスプーンが伸びる。オーストラリアン・デザートにありがちな甘ったるさは全くなく、すっきりとした味わいで飽きずに自然な甘みを楽しむことができる。クリームの下にはコーヒーが染みこんだスポンジ状のサヴォイアルディ・ビスケットが隠れていて、コーヒー風味の苦味が甘さとの心地よい交わりを見せる。このデザートにはお酒好きが多い隊員たちも大喜びで、満場一致でオススメ認定となった。

無駄には手を加えず、素材自体の良さを引き出すように手を尽くすというイタリアンの真髄を忠実に守るこのレストラン。大絶賛となった究極のピザは絶対に試す価値ありだ。去り際に隊長が放った「今夜も素晴らしいイタリアンとの巡り会いに、心からグラーツェ(ありがとう)な気分だよ」という言葉がそれを証明している。
Mclaren Vale Goose Island Chardonay 2006 Gunn Estate Hirsch HillYarra Valley

Mclaren Vale Goose Island Chardonay 2006 /$19.95

アデレードの南にある、多くの賞を獲得するほど評価の高いワイナリーのもの。さっぱりした味わいはシーフード料理の多いイタリアンには最適なはず。軽めなのでコース序盤の料理に合わせるのが最もしっくりくるだろう。

Gunn Estate
Pinot Noir 2007 /$18.95

軽めでさっぱりしながらもしっかりした風味を持っていて、シーフード、クリームソース系のイタリアンと最高の相性を見せる。強すぎず、弱すぎず、万能型であるが濃い味のピザには負けてしまうので注意が必要。

Hirsch HillYarra Valley
Cabornet Sauvignon 2005 /$19.95

ヤラ・バレーの温暖な気候により身がしまってドライな味わいになっている。濃いだけではなく、やらわかい風味も楽しめるところがポイント。まろやかなチーズと合わせれば、ワインと料理の両方が引き立つはず。

-----k隊員はかく語りき-----

今回も軽めのものからドライなものまで料理に合わせてバランスよくセレクトしたつもりだよ。女性向けから男性向けのものまでね。男性向けは最後に紹介したヤラ・バレーのドライなやつだろうね。2本目に紹介したピノ・ノアールはあまり好き嫌いがないはずだし、万能型で女性が好きなタイプだと思うよ。20ドル前後でおいしいものを見つける。それが僕の哲学。30、40ドルとかでおいしいなんてそれは当たり前のことなんだから。いやぁ、2009年もワインが僕に手招きをしているよ。来年もよろしく、そしてワインに栄光あれ!

 


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73 Dalhousie St, Haberfield  Tel:02 9798 4096

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