モダン・オーストラリアの魅力とは? Piemonte Cafe Restaurant | Cheap Eats Great Taste

「ときには郊外にも進出してみよう」というヤマグチ隊長のアイディアにより、ちょっぴり遠出をすることになったこの度の食べ歩き隊。訪れたのは日本人学校の所在地としても知られる、静かで落ち着いた街テリーヒルズ。お花屋さんが並ぶ、その一角に佇むお店で、移民文化のイタリア料理、オージー文化のカフェフードが融合したモダン・オーストラリア料理を味わった。

『Piemonte Cafe Restaurant』は、ヤマグチ隊長が、10年に渡ってオーストラリア首相官邸の料理人を務めているという友人から薦められた、ローカルの人々に愛されるお店。特徴はカフェ風のカジュアルで立ち寄りやすい雰囲気を持つことと、数名のイタリアンシェフが手がけるモダン・オーストラリア料理が供されるということ。オージーの日常に根付いたカフェ・レストランに赴いた食べ歩き隊が「あーでもない、こーでもない」と食を語り合った。

 

Caesar Salad with Chicken($18)

シャキシャキのフレッシュなレタスに、マヨネーズを基調にしたドレッシングとパルメザンチーズがコクと風味を加える。サクサクとした歯応えが心地よいクルトン(サイコロ状のパン)はもちろん外せない大事な脇役。惜しみなく盛り付けられたチキンは、サラダというよりは“チキン料理"と呼びたくなるほどの大胆な存在感を示している。日本でも人気の高いこのシーザーサラダ。意外なようだが伝統的なイタリア料理ではなく、1920年代にアメリカとメキシコの国境にある町で生まれた“新しいイタリア料理"。モダン料理のくくりにふさわしいこの品は、前菜でありながら見事にオススメを獲得した。 

 

Spaghetti Marinara($27)

隊長がことあるごとに物申しているのが、オージーの麺の固さに対する意識の低さ。“アルデンテ"に絶対的なこだわりを持つ隊長は、麺にきちんと芯を残すようウェイトスタッフに訴える。果たしてやってきたマリナーラは、バラマンディ、イカ、エビ、ムール貝などの具材がたっぷりと用いられ、味はトマトの甘みとチリの辛みが特徴的な仕上がり。隊長に言わせれば、「チリカラ」であるというピリッとくる辛みは、刺激的に食欲を増進してくる。ただ、肝心の麺はというと決してアルデンテとは言えないやわらかめのもの。念を入れてもこの出来だということは、普段どのぐらいやわらかい麺になっているかということがわかるはず。麺にコシがほしいと感じる方は、どうか口を酸っぱくしてアルデンテの重要性を訴えてほしい。

Risotto with Chicken, Salami and Tomato($22)

チキン、トマト、スピナッチ、そしてイタリア発祥であるサラミなど、具材をたっぷりと使ったリゾットは食べ応え十分で、隊長に「お米が見えないくらいに具だくさんだよ!」とリップサービスさせてしまうほど。軽く添えられたチリの風味とやさしいクリームの味わいは、マイルドな旨みとともにお米を口へと送り出す。やはりここでもお米はアルデンテ仕様ではなかったのだが、今度は隊員たちから「お米に芯が残ってなくて、やわらかく仕上がっているのがいい」という声が続出。お米に関しては芯まで火が通っていないと生煮えであるかのような違和感が残ってしまうようだ。こうして今度は一転、アルデンテではないリゾットがオススメに。

Seafood Trio ($28)

当店のシグネチャーディッシュ。当店自慢の逸品だけあって、エビとバラマンディのグリル、イカのフライ、さらにはたっぷりと盛り付けられたサラダまで揃った迫力満点の内容だ。エビとバラマンディは、白ワインとオリーブオイルでグリルされ、イカのフライはシーソルト、レモンペッパーであっさりと仕上げられている。それぞれの食材がとても新鮮で、火の通しもまた絶妙。ホームメイドのタルタルソースがこれらのシーフードと最高の相性を見せることは言うまでもない。脇役のように佇むサラダにも、イタリア人の好きなロケットに、オージーの好きなアボカドまで混ざり、それらをバルサミコでいただくというきちんとした仕事ぶりがうかがえる。なんとも満足度の高いこのシグネチャーな品は、有無を言わせぬ迫力でイチオシの座を射止めた。

Semifredo ($7.90)

“Semi-Frozen"という意味を持つこの品は、要するに“半冷凍"状態になっており、凍ってしまいそうな生クリームと、とろけてしまいそうなアイスクリームを同時に味わえるという粋なお菓子である。アイスクリームには、チョコチップとアプリコットが加えられていて、ビターながらも香り高い“大人の味"が演出されている。他にもタルト、ティラミス、クリーム・ブリュレなどたくさんのデザートが用意されているので、素敵な時間をスウィートに締めていただきたい。

閑静な町テリーヒルズに佇む、『Piemonte Cafe Restaurant』。シティからは40分ほど車を走らせる必要があるが、たまのリトル・エスケープには持ってこいと言えるのではないだろうか。10ドル未満に設定されたキッズメニューも用意され、またチェンジングルーム、プレイグラウンドも完備されている。

ソムリエK隊長のワイン談義

Houghton, White Classic 2009, WA, $10

A特有のセミヨンとソーヴィニヨン・ブランの混ざり物でしょうが、安価でありながら最大手のワイン会社が作るものだけあって質が高いですね。
Nobilo, Pinot Gris 2008, NZ, $17
ニュージーランドの南北島の東海岸で作られたピノ・グリが混ざっています。さっぱりとした味わいを持ち、またほどよい甘さもあるのでそれなりに味の濃い料理にも合うでしょう。
Lake George, Merlot 2003, Canberra District, $22
軽めながら味わいもあるメルローは、シーフードやトマトを多用するイタリア料理にお勧めです。特にこのワインはオーキーで香り高く、$30以上の価値があると言えますね。
 
Piemonte Cafe Restaurant
287 Mona Vale Rd, Terry Hills, NSW
Tel:02 9486 3677
Lunch: 8am - 5pm (7 DAYS)
Dinner:6pm - 10pm (Fri & Sat)
Sun 10am-9pm
BYO: Wine only($3pp)
http://www.piemonte.com.au
 

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