グラシャス! アミーゴ・セニョリータ!! Dos Senoritas | Cheap Eats Great Taste

 

 

 

さまざまな国の料理を高いレベルで味わえるここシドニーでも、上手いメキシコ料理を堪能できるレストランは数少ない。しかも、メキシコ料理は代表的なタコスをはじめ、テイクアウェイのイメージが強い。果たして、メキシコ料理の真髄とは一体? 食べ歩き隊がその味を追った。

 

 

シティからバスで20分。ビクトリア・ロードを北西へ上ったグレーズビルに、ローカルの人々が愛用する一軒のメキシコ料理店がある。スペイン語で“二人の娘”という意味の『Dos Senoritas』は、おととしの10月に開店すると、またたく間に人気店となり今年2月に店舗を拡張。それでも週末の夜は予約がなければ入れない盛況ぶりだ。店内には軽快なメキシコの音楽が奏でられ、ポンチョやソンブレロなどの民芸品が並ぶ。映画に出てくる片田舎のパブのような佇まいが、どこか懐かしい。今回この店を選んだのは、隊員Hのオススメによるもので、聞けばコロンビアの友人に紹介されて以来、あまりの美味しさに何度も足を運んでいるのだとか。「この店はタコスもデザートも本当に美味しいですよ」のひと言に隊員一同、期待に胸をふくらませる。

 

 

:CheeseQuesadilla $10 :Sloppy 7 layer dip $15

 

 

まず一行が食したのは、CheeseQuesadilla($10)。ケサディーヤとは、スペイン語で「小さなチーズのもの」という意味。その名の通りチーズの香りと味わいが絶妙な一品だ。コーンと小麦粉で練られたトルティーヤは、表面を香ばしく焼かれ、口に含むとしっとりと柔らかな食感が楽しい。ひと噛みふた噛みするとグレービーソースで煮込まれた鶏肉、そして、とろっと柔らかなチーズが相まって見事なハーモニーを演出。ジャックチーズとチェダーチーズの組み合わせは深いコクを生み出し、アボガドをベースにしたグワカモーレと合わせることで、ねっとりとした舌触りとまろやかな味わいが楽しめる。「見た目はシンプルだけど味に広がりがある」と隊員からは高評価。隊長からも「こんなに旨いものはケサも食べたよ、ケサディーヤ」といつものYAMAGUCHI節が炸裂するなど評価は高い。$10という安さも決め手となり、いきなりのイチオシとなった。

 

続いてサーブされたのは、山盛りのディップソースが嬉しいSloppy 7 layer dip($15)。インゲン豆とタマネギ、唐辛子をペースト状にしたメキシコの代表的なサルサ「リフライドビーンズ」をはじめ、ハラペーニョやクリームチーズ、チリソース、アボガドなど、7層の味わいをもつソースにチップスをディップしていただく。濃厚なソースのなかには、香ばしく炙られた牛肉とフレッシュな野菜が潜み食べ応えも十分。ジューシーな肉とコクのあるちょい辛ソースが合わさると、深みのあるステーキのような味わいに。パリパリとした食感のタコスと相性がよく、瑞々しい野菜は舌をさっぱりと洗い流してくれる。「あふれるほどの香りと甘辛のソースが食欲をそそる」、「大人数で盛り上がるにはこれがぴったり」と隊員たちは大喜び。少し辛く感じたという声もあったが、ボリュームのある一品に一同大満足の様子だった。

 

 

 

:Street Style Tacos $25  :Enchiladas $21

 

 

Street Style Tacos($25)は、ステーキ、チキン、牛挽き肉、魚、えびの5種類のタコスから3種類を選べる料理。そこにメキシコ料理の代表的な組み合わせであるパプリカライスと豆のペーストが付く。店員のオススメは、ステーキ・チキン・魚の3種。それぞれ炭火で香ばしく炙られ、ジューシーに仕上っている。隊員たちの評価が高かったのは、新鮮な味わいであった魚のタコス。使われるのはバサと呼ばれるナマズの仲間で、クセのないフワリとした食感がたまらない。この店では炭火で炙ることで余分な脂をとり除き、パサパサになりがちな白身に、クリームソースを加え、炭の香ばしさを残しつつ滑らかな舌触りを演出している。この新鮮な味わいに「タコス=肉のイメージが完全に覆った。コレは外したくない一品だね」と隊長のひと言。こちらも食べ歩き隊のオススメとなった。

 

メキシコを代表する料理のひとつEnchiladas($21)は、トマト風味の強い甘辛ソースにトルティーヤを絡めた一品。香ばしいトルティーヤのなかには、挽き肉とチェダーチーズ、インゲンやレタスなどの野菜がたっぷりと詰め込まれている。少し甘目の挽き肉とチーズのコク、フレッシュな野菜が、少し辛めのグリーンチリソースと合わさり、舌の上で上品な味を作り出す。こちらの料理にもパプリカライスと豆のペーストが付くのでボリュームも満点だ。ここでテキーラを飲んでいたH隊員が、いい具合に酔いはじめ「どれもすごく美味しいよ」とスペイン語で店員に語りかける。彼は6歳までアルゼンチンに住んでいたので簡単なスペイン語が話せるらしい。驚いた従業員のVanessaさん、気をよくしたのか音楽に合わせて軽快なダンスを披露してくれた。

 

 

Flan $6

 

 

最後に甘いものでシメようと隊長が注文したのは、メキシコで一般的なカスタード系のデザート、Flan($6)だ。通常はカラメルと一緒に味わうのだが、この店では、うっすらと黄色いカスタード生地にたっぷりとチョコレートソースがかけられている。プリンよりも少し硬めに焼き上げられたカスタードは、柔らかなケーキのような食感。あっさりしていながら、しっかりと卵の風味が口に残る優しい味に仕上がっている。生地にはバニラビーンズが加えられ、バニラのあま~い香りが印象的。Churros ($6)とともにオーダーすれば、2ドルお得になる。みなからの賛美を受け、本日最後のオススメとなった。

ちなみに、チョコレートの由来がメキシコにあるということをご存知だろうか?チョコレートの語源「ショコラトール」は、メキシコインディオで「苦い水」という意味。甘味のないその薬用飲料は世界中に広がり、砂糖を加えるなどの改良が重ねられ現在に至っている。

いまシドニーに住むメキシコ人は、およそ1万人と言われている。その数字だけを見るとメキシコ料理に触れる機会はもっと多いように思えるが、実は、ほとんどの店がテイクアウェイの形態で、本格的な味を堪能できるレストランはとても少ない。だからこそ、この店の価値はとても貴重なものと言える。「すごくハッピーな気分になれるね」「なにか嫌なことがあったココに来るといいかも」と食後の余韻を楽しむ隊員たち。その会話に「また来たいな! ブス・セニョリータス」と歯切れよく応じたDr.O。そんな彼女に一同、大笑いのシドニーの夜であった(※店の名前はブスではなくドス・セニョリータスである)

さて、ココでひとつ耳寄りな情報を。916日は、メキシコの独立記念日。これにあわせてDos Senoritasでは、毎年915日に前夜祭として盛大なパーティを開催している。今年も企画しているということなので興味のある方は、ぜひお立ち寄りいただきたい。

 



Dos Senoritas

Tel: (02) 9817 3737

Open:Lunch 10:30pm-3pm Dinner 17:00pm-21:30pm

TUSDAY-SUNDAY(月曜は要予約)

Web:www.dossenoritas.com.au

酒類:BYO:$3(each person)すべての酒類OK

アクセス:シティーからバス30分(エキスプレスで20分)

グレーズビルのバス停から徒歩4分ほどX00/X15/M52/M50/507/510/518

 

 


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