新感覚なエスニックの味を楽しめるアフガン料理 Bamiyan Afghan Cuisine | Cheap Eats Great Taste

 

シドニーシティからパラマタへと車を走らせ約10分。ファイブドックは人口の5人に1人がイタリアの血筋という、お隣ハーバーフィールドやライカートに続く“イタリア街”。今宵のチャレンジはイタリアン!ではなく、なんとR隊員が大のお気に入りだというアフガン料理だ。シドニーでもなかなかお目にかかれないアフガン料理店とはいったい…?  常に新しい味覚へのチャレンジを惜しまない食べ歩き隊が徹底調査して参りました!


アフガン料理と言われてもまったくピンとこない食べ歩き隊は、初めての体験に期待と不安をのぞかせながら目的地へ集結した。2011年にオープンした『Bamiyan Afghan Cuisine』はファイブドックの“ベストレストラン”と名高く、またエンゲル係数が80%超えだというR隊員の御用達店とあって、「不味いわけがない」と、期待が高まる。落ち着いた明かりと、上品なアフガニスタンのプリントやタペストリーに囲まれたアットホームな同店には、既にヨーロピアンマダムたちの食事会がワイワイと始まっていた。

 

イランやパキスタン、そして中国など、6つの国に接しているアフガニスタンは、中東や南アジアからの影響を受けながら特徴ある食文化を築いてきた。「アフガニスタン5000年の歴史か…中国4000年の歴史よりも古いということは、インダス文明から始まるのか…」と、その料理の奥深さを語るヤマグチ隊長の前に、まずは一品目の『Chopan Kabab(Charcoal Grille)』($14)が香ばしい音とともに登場した。オニオンやガーリック、ハーブとともにジューシーにグリルされたラムに、酸味とピリ辛さを合わせもつチャツネソースを絡めていただく。レモン、コリアンダー、ミント、ペッパーが絶妙なアクセントを作りだし、「こんなソース初めて!」と、隊員一同を興奮の渦に巻き込んだ。来豪22年のK隊員は「今まで食べたラムチョップでトップのクオリティだわ!」と絶賛。隊長も「完璧な焼き加減だ」と早速、オススメ入りが決定した。

 

いきなりのハードルの高さにテンションが上がる我々のもとに、次はアフガン料理では外せない『Mantu(Beef-Dumplings)』($12.90)がサーブされた。マントゥとは、小麦粉を練って作った生地に具材を詰めて調理したものを指し、我々が知る“餃子”を連想させるディッシュだ。刻んだタマネギやスパイスとともに牛肉を詰め込んで蒸したダンプリングは、チックピートマトソース、またはヨーグルドソースを絡め、上にはミントを散らすという、まさに新感覚の餃子。やわらかでフワフワの皮を口に運ぶと、中から肉汁が溢れ出し、隊長は「アフガン料理がこんなにも繊細で優しい味だったとは!」と驚きを隠せない様子。2つのソースの相性も抜群で、「すごく喉越しがいい。なんだか懐かしい味がする!」とA隊員のワインが進む。「日本にはない初めての味覚が新鮮!」「また食べたいって思う」「クセになっちゃうよね!」と次々と絶賛コメントが飛び出る中、「この餃子、シルクロードを旅して来たのだろう…」と、その歴史の深さを物語る、さすがは我が隊長のコメントで、今月のイチオシに決定した。

 

続く『Vegetarian Ashaak』($11.90)は、たっぷりのニラを包み込んだダンプリング。先ほどと同じくチックピートマトソース、またはヨーグルドソースを絡めていただくが、ニラのシャキシャキ感が楽しく、また皮が前者よりもあっさりしているため、決して重くない。「中国、インド、中近東が合わさった感じだね。ネパールのモモに皮の感触が似ている」と隊長。K隊員は「一皿いけそう」とお気に入りのようだった。

 



ここでR隊員がいつも必ず注文するという『Kabuli Pallow』($28.90)がお目見えした。パラオとはアフガニスタンを代表する、伝統的なライスフードで、日本でいう“ピラフ”と説明したらわかりやすいかもしれない。クミンやカルダモンなどのスパイスとともにスロークックされたロングライスに、柔らかく煮込まれたチキンが見え隠れし、上にはアーモンドや干しぶどう、千切りされた人参がちりばめられ、その自然の甘みが炊きあがったライスと相性抜群。また同ディッシュは、生クリームやヨーグルトなどをベースにしたチキンコルマ、いわゆるチキンの煮込みがサイドについてくるので、ピラフ、またはカレーのようにして、2種の食べ方を楽しめる。「パラパラなのにドライじゃない」と絶妙なライスの炊き加減に称讃するK隊員に、「香辛料がたっぷりで辛そうなのにマイルド。鼻に抜ける香りがいい!」とY隊員が付け足す。辛いイメージがあるアフガン料理だが、その多くが実はマイルド。気になる方は、メニューに辛さの度合いを示すチリが表記されているので、チェックしてみよう。R隊員のお気に入りはやはり安心感がある、と一同が納得し、こちらもオススメにノミネート。

『Banjan Boranee(Eggplant)』($17.90)は揚げ茄子をトマトソースで煮込み、ヨーグルトソースとトッピングのミントを絡めていただくディッシュ。定員いわく、こちらは先ほどのパラオとともにいただくのが一般的ということで、パラオを追加オーダー。ソースが染み込んだ茄子がライスと絶妙にコラボレートし、隊長は「本当に繊細な味付けが日本人好みだね」と感心。ナースMも「お米と合う味付けがアジアよりね。まるであんかけのようなトロトロ茄子で、私もとろけちゃいそう」と、ナースMがとろけたところで、こちらの一品もオススメに加わった。




アフガニスタンの主食であるナンとともにサーブされる『Gosht Karahi(Served with Afghani Naan)』($23.90)は、日本でいうカレーを連想させる、ビーフと野菜のトマト煮込み。ずっしりと、かなりのボリュームがあるナンは、中がもちもちで、じっくりと煮込んだ、酸味のあるカラヒィと相性抜群に絡む。「小麦が香ばしくてナンだけでもパクパク食べれちゃう」というR隊員の隣では、「中がもちもち〜! インダス文明だね〜」と、隊長もご満悦の様子だ。


木炭で香ばしくグリルさたラム肉に濃厚な甘いソースを絡めた『Seekh Kabab Daggy(Served with Naan Bread)』($22.90)。こちらも先ほどのもちもちナンといただくが、ラムの臭みはまったくなく、食が進む。手作りならではな計らいか、ナンは先ほどとは異なる魚のデザインで登場。食べ歩きたいを最後にサプライズさせてくれたそのサービス精神に、一同が「間違いなくまた来たい店だね!」と、『Bamiyan Afghan Cuisine』をお気に入りリストに追加した。

 



満腹であったものの、アフガンデザートもぜひともトライしてほしいというR隊員のアドバイスで、『Traditional Safran Ice Cream with Icy Noodle($8.00)』と『Traditional Pistachio Ice Cream with Icy Noodle($8.00)』をオーダー。さっぱりしたアイスクリームにローズウォーターをかけたアイスヌードルが付け合わせでやってきた。香り高いサフランアイスにローズの香りがとても合い、K隊員は「ローズ大好き〜! 香りがよすぎる!」と満面の笑みがこぼれる。アフガンスタイルのキャロットケーキ『Carrot Hallwa($7.50)』は、プリンのような温かい生地にザクザクのにんじんが入った、にんじんのほんのりした甘さを楽しむデザート。「想像と違い過ぎて度肝を抜くでしょ〜」とR隊員。Y隊員の「今夜は味覚の幅が広がった」のコメントに、思わずA隊員が「いくつになっても初体験♪」とつなげた。




シドニーでアフガン料理が食べられるレストランは4軒だけだといい、今回我々はそのトップとも言えるべき、本場の味を堪能することができた。世界で最もユニークな香辛料を使った料理として評価されている通り、これまでにない新感覚な味と出会うことができた食べ歩き隊。アフガン料理をまだトライしたことのない方は、ぜひ『Bamiyan Afghan Cuisine』を訪れてみよう。その繊細さ、そして意外にも日本人の口に合う数々のディッシュに感動すること間違いないだろう。


 

 


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