インドネシア的おふくろの味がここに!PINANG BISTRO | Cheap Eats Great Taste

 

どこか異国の雰囲気漂う、キングスフォードのアンザック・パレード沿い。NSW大学が近く、学生にむけた価格設定も嬉しいアジアンショップが並ぶそのストリートに、麺には厳しい山口隊長も認めた、インドネシアンヌードルが自慢のレストランがある。移転に合わせて異例の2度目の取材となる当店。さらにグレードアップしたと噂の『PINANG BISTRO』の味を堪能調査!


サマータイムにはピッタリな、南国のスパイスの香りを求めてやってきたのは、アジアンテイスト満載のアンザック・パレード。冒頭でも触れたが、実は当店の前身のレストランである『Pinangsia Noodle House Indonesian Restaurant』の取材を3年前に行っている。この近辺はインドネシアン・コミュニティが根強く、商店街にもたくさんのインドネシアン料理店が立ち並ぶ。その反面、“美味しくないと足が速い”のもアンザック・パレードの特徴。生き残っているお店にはおのずと期待がかかる。店内は以前の庶民的な雰囲気とは異なり、かなり広くて綺麗になった印象を受ける。入り口横にはキッズコーナーが設けられて、食事を済ませたキッズがワイワイと遊んでいる光景を見るのも嬉しい。

 

早速、興奮気味な我々のテーブルにやってきた一品目は、お決まりのインドネシアンのオントレー『Bakso Goreng』($2.60/1個)。拳サイズに揚げたミートボールで、当店のオリジナルディッシュ。メニュー表記はポークだが、サクサクに仕上げたミートボールにかぶりつくと、シーフードの香りがこみ上げるのは、魚のすり身とポークが合わさっているから。これひとつで相当お腹がふくれてしまいそうだが、食べてみると不思議とパクパクいけてしまう。外のサクサク、中のモチモチした食感と風味を味わうオントレーに「ジャコ天みたいで面白い」と今回初参戦のS隊員。

 

次に登場したのが、炊き込みご飯に蒸し鶏がトッピングされた、これぞ庶民の味『Hainanese Chicken Rice』($11.80)。当店では葱油などのソースは使わない代わりに、ニンンクとチキンダシの風味が染み込んだご飯と、柔らかく調理されたぶつ切りのチキンにオニオンチップのトッピング、そしてチキンストックの効いたスープの3点セット。「ハイナンチキンって、海南島出身者の華僑が、家庭料理として食べていた料理を、違う国で広めたのが始まりなんだよ」と、隊長は豆知識を披露。ナースM隊員は、「柔らかいチキンの皮も、全然嫌じゃなくて、あっさりしていて食べやすい」と好評価。隊長が「温かいハイナンライスは珍しいのでは?」と店主に伺うと「ヘッドシェフである奥さんがこっちの方が好きだから」とのろけ気味。「ご飯だけでパクパクいけちゃうね」と隊長もお気に入りで、本日のオススメ一品目に決定した。

 

 

3品目は、『Ayam Bakar』($10.30)。甘醤油を絡めてグリルされたモモ肉は、ターメリックやコリアンダーのスパイスが香ばしくて、思わずライスを追加したくなる。ほどよく柔らかく、チキンの肉感もしっかり味わえる食感。ハニーも砂糖も加えずに、ABCのスイートソイソースから、日本の照り焼きソースを濃厚にしたような甘さとコクが出るのだという。ナースM隊員から「チリソースと一緒に食べたらもっと美味しい」とアドバイス。より好みのスパイシーな甘さに、「次はビールがほしくなった」と一同。


「インドネシアンいいね〜」と、さらに期待を膨らませ、定番メニューで外せない『GADO GADO』($11.80)が登場する。温野菜にこれでもか!というくらいのピーナツソースをかけた、インドネシアン野菜サラダ。もやしやインゲン、キュウリ、キャベツ、豆腐にゆで卵とまさに、「ごちゃ混ぜ」という意味を持つメニュー名に恥じないごちゃ混ぜっぷりだ。こってりしたピーナッツソースと野菜たちのみずみずしさに中和され、実に食べやすい。インドネシアではポピュラーな、ぐねつむの実でできたせんべいは、ほんのり苦みがあって意外性たっぷり。栄養士S隊員は「サラダというより、おひたしに近いね」と納得なコメント。




そんな食べ歩き隊の目をさらに輝かせてくれたのが、『Complete Yellow Rice』($15.80)だ。とんがり帽子型に盛りつけられたターメリックライスに、柔らかビーフ煮込み、フライドチキン、薄焼き卵、豆腐とインゲン豆のマリネなど、見た目も鮮やかなワンプレートメニュー。日本でいう、でんぶのようなビーフフロスが、数種類の味付けの料理を繋ぐように存在する。「卵焼きだ〜嬉しい〜」と隊長がご機嫌だ。初参戦S隊員は「大人のお子様ランチみたい。チキンも塩味であっさりだし、スパイシーな牛肉も全部混ぜて食べてもグッド」。栄養士S隊員の「お得感がある」の言葉に、深くうなずく食べ歩き隊。本日2品目のオススメに決定した。


「これこれ! ここで麺を食べなくてどうする!」と興奮気味の隊長のしゃべりとともに現れたのは、『Bakmi Komplit』($10.00)。黄色い太めのエッグヌードルをチキンスープに浸して食べる、インドネシアン風つけ麺だ。麺に程よいコシがあって、歯ごたえが良く、それ自体が実に味わい深い。スープなしでも十分にその美味しさが楽しめるが、あっさりと澄んだ鶏がらスープと絡めると、また違う料理に変化する。「出て来たらすぐ食べろ!」と、隊長は大きなかけ声とともに、椅子に座る間もなく、仁王立ちで麺を食す…。我らが隊長が少年に見えた瞬間であった。Dr.O隊員は「サッパリしてる〜ぅ」と乙女ちっくに表現。隊長から「PINANGって店の名前はインドネシアの地域の名前。そこは麺が有名なの! ここは麺屋ってこと。僕はメン食いですから〜」と説明も頂き、今回のイチオシに決定した。

 

そして「別腹って本当にあるんだよね〜」との女子トークが盛り上がりをみせる中、トラディショナルなインドネシアのパンケーキ『Martabak』($7.50)が、デデンっと登場。見た目は大きなどら焼き風のデザート。分厚いパンケーキにチョコナッツとチーズが挟まれている。モチモチした生地だが、見た目よりも甘すぎず、重すぎず、パクパクっと食べられる。これぞ別腹を実感という流れで完食し、本日最後のオススメに決定した。

 

 

 

夏バテ気味なときや食欲がないときなどでも食べられる、南国を感じさせる味付けが嬉しい『PINANG BISTRO』。移転しても変わらずに提供してくれる、家庭的なインドネシアン料理には、クオリティもプライスにも安心感がある。ぜひ一度、南国料理でパワーをつけていただきたい。

 


 

 


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