チープイートの原点回帰 Pitt Street Food Court | Cheap Eats Great Taste

 

フードコートの王者として君臨する『MOMIJI』があるピット・ストリート地下のフードコート。2007年にも取材で訪れたこの聖地に再び食べ歩き隊が終結する。7年前とほぼ変わることのない値段設定とその味は、『Cheap Eat Great Taste』の原点を思い出させてくれる。今回はランチの味方、ピット・ストリート地下のフードコートで不動の3店をご紹介。


情報センターのトラベル&トラベルやコンビ二エイト、エイトプラス、移民代行エージェントのNBCA、カラオケの老舗エコーポイント、留学センターのIAE、紀伊国屋と、弊紙を彩るクライアントが集まるピットストリートの中心地の地下に、味が美味しくなければ居残ることができない、シビアな戦場と化したフードコートがある。北のハンターコネクション、南のピットストリートフードコートと謳われるこの場所に、7年前の取材から変わることなく店を構える、『MOMIJI』、『Malacca Straits Thai』『Sayong Curry & Lakasa』の3店は、幾店ものチャレンジャーにも屈指しず、勝ち残ってきた名店。今回はそんな3強がどうして勝ち残ったのか、その味に迫りたい。

お昼時の12時を過ぎたとたんに、どこからともなくぞろぞろと現れる食通たちはそれぞれ好みのお店の前に列を成す。そして10分もすればあっという間に100席以上あるフードコートを埋め尽くす。人々の列をかき分けてまず食べ歩き隊が向かったのは、不動の王者、創業24年を迎える『MOMIJI』だ。

オーナーの青木さんが手がける20種類以上のバラエティに富むメニューには、どんぶりやカレー、ラーメン、うどん、定食などの定番意外にも、冬季限定で登場するトン汁や、夏季限定の冷やし中華などが並び、連客を飽きさせることがない。さらに午後3時から5時まではハッピーアワーで、テイクアウェイの弁当ボックスがなんと5ドルで店頭に並ぶから要チェックだ。今回はそんな『MOMIJI』の人気の2品をご紹介。

和牛ポン酢和え定食($9.00)はヘルシーな和牛しゃぶしゃぶ定食。余計な脂身を落とした牛シャブに野菜も多く、女性に人気の一品だ。ポンズのかかった大根おろしとネギを牛しゃぶで包むように食べると、とってもあっさりで食べやすい。「牛しゃぶ自体シドニーで食べる機会が少ないので、ランチのフードコートで出会えたこと自体に感動する」と食べ歩き隊初参戦のテニスコーチS隊員が切れ味のいいスマッシュ。備え付けのゴマドレッシングは濃い目の味なのでお好みで使用してほしい。

続いて紹介したいのが、カツオや昆布のダシが効いたとん汁(S$1.00、M$2.00、L$4.00)だ。冬季限定で登場する『MOMIJI』特製のとん汁ファンはかなり多いはず。ごぼう、大根、ニンジン、玉ねぎ、豚肉と豊富な具材をじっくり煮込み、その旨み成分が染み出た煮汁は寒い日にはたまらない。飲み終わりにふわっと香る七味がまた食欲をそそる。しかもSMLとサイズが選べるので、定食や他店の品とのコラボしやすい。なにより1ドルでとん汁にありつけるのはさすが王者だ。「野菜がいっぱい食べられる!」とM隊員に続き、「費用対効果抜群」とヤマグチ隊長の一声に、早速本日一品目のオススメに決定。

 

 

後ろ髪を引かれつつ、次に向かったのは『Malacca Straits Thai』。ここではまず麺狂いのヤマグチ隊長が愛するPad Thai Noodle Prawn($8.50)をチョイス。シャキシャキの生もやしの下には、絶妙な茹で加減のモチモチ噛み応えのあるセン・レック麺に絡まるように海老がゴロゴロ入っている。このセン・レック麺の食感と、パームシュガーやナンプラー、海老エキスなどでできた甘じょっぱいソースとのコンビネーションがパッタイの醍醐味と言えるだろう。備え付けのクラッシュピーナッツの香ばしさやタマリンドの程よい酸味の隠し味が素晴らしい。

続いて当店では日本人に一番人気の一品が登場。ライスの上にピリ辛のチキンがふんだんに載ったボリューム満点のBasil Chicken($7.90)は、東南アジアならではの、甘く炒めたチキンにタイバジルの風味と、ピリ辛のチリが絡み、にんにくの風味が際立った一品。チキンの噛み応えがふわふわなのに対し、ズッキーニやインゲン、玉ねぎなどは必要以上に火を通しすぎず、しっかりシャキシャキで美味しさを保っている。「食べても食べてもなかなか減らないね」とドクターO。このボリュームは、男性でも完食するのは難しいのではないだろうか。とは言え、野菜を豊富に食べられるという理由から、女性隊員からオススメの声が上がった。

 



『Sayong Curry & Lakasa』に移ると、まず目を奪われたのが中華風のあんかけに包まれたIpoh Fried Koay Teow($8.50)。ダシの効いた心地よいとろみの中には、チンゲンサイ、海老、魚のすり身などが入っており、にんにくで香ばしく味付けされている。「これも野菜が多くとれるので嬉しい」とS隊員。

そして最後にHainese Chicken Rice($8.00)を紹介しよう。お国柄や店によって、調理法に若干の違いはあるものの、ハイナン・チキンライスとは、鶏のもも肉の茹で肉と、その茹で汁を使用したスープ、そして茹で汁と油で炊いたライスの3点セット。絶妙な火加減で茹でられたチキンは舌でちぎれるほどふっくらと柔らかく、まさに感動もの。チリや生姜、にんにくを加えることで香りも味もさらにアップするからオススメだ。鶏スープで炊かれた特製ライスは、表面がコーティングされてもちもち。風味も良く、チキンとパーフェクトマッチ。スープも風味豊かでやみつきになる。8ドルでこのクオリティーという非のつけどころがない究極のディッシュにイチオシの声が上がった。


 

「シドニーはランチが高くなった」とよく耳にするようになったが、探せばまだまだうまくて安いところはある。フードコートは、お店の入れ替えも早いので、味、量、そして値段の3拍子が揃ったお店との遭遇率も高い。みなさんもお気に入りのフードコート探しにシドニーの街をぜひ散策してほしい。

 

 


 

 


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