シドニーで暮らす日本人の「心の拠り所」 だるま | 今月のレストラン紹介!
 


静氏からの依頼を受け、オーストラリアで日本酒と焼酎の普及を図る『SAKENET AUSTRALIA』の高橋氏が「日本酒を飲みなれていない人にも飲みやすいものを」と各地の地酒を厳選。カウンターにずらりと並ぶ中から、お気に入りの1本を見つけてみては。

 

「日本が元気になるためにさ、半額がいいじゃない!」と笑顔で語るは、『だるま』オーナーの静氏。ヘイマーケットのプリンス・センター2階にある『だるま』は、昨年末から「すべての酒類」を「半額」にするキャンペーンを実施、幅広い年代から熱烈な支持を集めている。しかも当初は1ヵ月限定予定だったこの半額キャンペーン、好評に応えて2012年一年間、ぶっ通しで続けるという。思い切った決断の理由を問い、返ってきたのが冒頭の一言だった。「微々たるものだけど、日本のお酒がたくさん売れれば、海外に住んでいても震災後の日本に〝元気〟と多少の利益を送れるはず」。それに、「実は去年、自分の家が火事になって。周りの人々、子供の学校からの寄付金、色々な人に助けてもらったんです。その感謝の気持ちを皆さんに還元したい」という背景もある。応援と感謝の気持ちを込め、遊び心も交えて「皆の心を豊かに」したいのだと、静氏は語る。

そんな中、214日からは酒類の品揃えを大幅強化。日本各地の酒蔵から仕入れた地酒32本、焼酎16本を新たに展開する。同時に100ミリリットルのグラス売りも開始し、半額価格なら48ドル~と、驚くほど気軽に日本酒を楽しむことができるようになる。数種類オーダーして〝プチ利き酒〟を楽しむのもよいだろう。

さらに、おつまみ類も『だるま』の大きな魅力。28ドルから98ドルまで、1ドル刻みで8つの価格帯に分かれ、海老フライが28ドル、焼きおにぎりが2個で38ドルと若者に嬉しいメニューから、サラダ類、焼きホッケ、明太子うどんにお好み焼きまで、「日本人が居酒屋でオーダーしたいものは何でもある」と思えるほどのバリエーションだ。これがまた、美味しいから困る。

物価高騰を続けるシドニーで、「旨くて安い」日本の味に心ゆくまで舌鼓を打てる当店は、私たちの心の拠り所。静氏の人柄からか店内にはアットホームな空気と、暖かな一体感が漂う。今度の仲間たちとの集いは『だるま』で決まりかな。

 

 

1.綾花 純米


(福岡/旭菊酒造、ボトル1.8L $85、グラス100ml $5.8)
蔵元のある福岡・大木町にて契約栽培している山田錦だけで醸した酒。繊細で柔らかなコクがあり舌の上でふわりと開く。しっかりとした味わいながら主張が強すぎず初めての方にも飲みやすい1本。

2.仙亀 原酒


(埼玉/神亀酒造、ボトル1.8L $85、グラス100ml $ 5.8)
高橋氏いわく「昭和62年、まだ誰もやっていなかった時代に全酒を純米酒にした、日本で一番いい酒蔵」、神亀の1本。80%という低精米ながら完全発酵させる技術で雑味を抑え、お米の旨さを最大限に引き出している。

3.
玉川 純米吟醸 雄町


 (京都/木下酒造、ボトル1.8L $ 95、グラス100ml $ 6.8)

「日本で唯一の外国人杜氏(とうじ=醸造責任者)、フィリップ・ハーパー氏が手がけたお酒です」と高橋氏。吟醸香を楽しめるうえに米の旨みもしっかりと味わえる、飲み応えのある味わい。

4.
七本槍 純米大吟醸 渡船


(滋賀/冨田酒造、ボトル1.8L $135、グラス100ml $8.8

かつて「幻の酒米」といわれた滋賀県産「渡船」を100パーセント使用した純米大吟醸。穏やかな香りながらやわらかく丸い旨みが広がる。「小さな蔵は、ひとつ一つの工程にきめ細かく対応している」と高橋氏。

 





左:チーちく磯辺揚げ($4.9)


チーズ入りのちくわを青海苔の入った衣で揚げたチーちく。懐かしい磯の香りとちくわの歯ごたえ、チーズのまろやかさが相まってビールにぴったり。

 

中:大根サラダ梅しそドレッシング($3.8)


千切りにしたしゃきしゃき大根に、梅しそドレッシングの酸味がさっぱり爽やか。女性ウケは抜群、また揚げ物の合間に箸休めとしても最適。


右:揚げ出しなす
($4.9)


素揚げしたナスをめんつゆで仕立て、大根おろしをあしらった揚げ出しナス。とろっとやわらかく口の中に広がる、ナス本来の甘みがたまらない。

 



左:黒松白鹿 豪華千年寿


純米大吟醸 ボトル1.8L $ 135 グラス100ml $8.8
2009年から2011年まで、3年連続でモンドセレクション最高金賞を受賞した1本。口当たりはソフト、かつ深みがある味わい。世界をうならせた純米大吟醸。

右:特選純米吟醸 玉乃光


ボトル1.8L $75 グラス100ml $4.8 
冴え渡る天然の酸味がもたらす爽快なキレ、それでいて奥ゆかしささえ感じられる米の余韻を楽しめる酒。


 

 

 



左:海老フライ
($2.8)


万人に愛される海老フライが驚きの2ドル台。手作りのタルタルソースをたっぷりかけて、サクッと揚げたて食感を楽しもう。

右上:焼きおにぎり
2p
($3.8)


ちょっと焦げたしょうゆの匂いが香ばしい焼きおにぎりは、誰もが思うふるさとの味。お腹を満たしたい若者にも嬉しいメニューだ。

右下:あぶりサーモンにぎり
4p
($8.8)


こんなにも分厚いサーモンにぎり4貫がお手頃価格で味わえる衝撃。ボリューム感と、舌の上でとろける炙りサーモンの味わいに満足度はピカいち。




ホッケ焼き
($9.8)


なかなかできない焼き魚は、だが日本人の心。ほどよく脂ののったホッケを口に含めば優しい甘さで、添えられた大根おろしがさっぱりと和の気遣いをみせる。日本酒との相性は語るまでもない。




豚玉お好み焼き
($9.8)


豚肉、キャベツ、人参などがたっぷり入ったふわふわお好み焼きに、お好み焼きソースとマヨネーズ、鰹節と海苔。この味に、こんなにも安心感があるなんて。


店長紹介 シズカ フジオ


『だるま』店長。高校3年のときロシア~ヨーロッパをひとり旅して海外に興味を持つ。日本が初めてワーキングホリデー協定を豪州と結んだ翌年の1981年、バイトで稼いだ貯金をはたいて20歳で渡豪。東京・東中野の「風月堂」喫茶で3年間働いた調理経験を活かし、25歳のとき、そのままシドニーで弁当配達とテイクアウェイの店を始める。紆余曲折を経て200310月、『だるま』をオープン。気さくな人柄とアットホームな経営でシドニー在住日本人の憩いの場を提供する。



 DARUMA Japanese Restaurant
Address: 1st floor (Prince Centre),
8 Quay St., Haymarket 
Tel: (02)9281 2889
Open: Mon-Fri 10:30am10pm
Sat 5:3010pm
日、祝日休業
アクセス:セントラル駅からヘイ・マーケット側に出て、キーストリートを直進。徒歩約5分で右手に見えるプリンス・センターの建物に入り、エスカレーターで2階に上がって左側。

 

 


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