ダブルベイでシーンに合わせて魚を楽しむ Fish Face | 今月のレストラン紹介!

 

 

 

昨年末にダーリングハーストから、ハイソサエティエリアのひとつであるダブルベイに移転した『フィッシュフェイス』。オーナーであるスティーブ・ホッジス氏は、ヘッドシェフに若手ながらこの業界では名高いジョシュ・ニルアンド氏を、寿司カウンターには生粋の江戸前寿司職人である深澤直貴シェフを向かえた新体制で、シーズナルで新鮮なシーフードに焦点を当てた、ファインダイニングで勝負する。ダブルベイでファインダイニングといえば、モダンオーストラリアンの『ピンク・ソルト』やイタリアンの『リモンチェロ』などがすでに名を馳せているが、あえてこの地で勝負したのには、どうやらそれなりの秘策があったようだ。事実、半年を迎えた同店には日夜、舌の肥えたダブルベイの住人が訪れ、その味を堪能している。

レストランはカジュアルなダイニング(Fish Face Original)とフォーマルなファインダイニング(Fish Face Dining)の2エリアに分かれている。ニューサウスヘッド・ロードを歩けば、大きく開いた窓から店内を見渡すことができ、ついつい中を覗きたくなる衝動に駆られる。入り口を抜けてすぐに広がるのは居心地がよさそうなカジュアルダイニングエリア。海中遊泳を思わせるブルーのタイルの色彩が印象的だ。「ケミカルを一切使用しない」、「シドニーで一番よい魚を常に確保する」という当店の食材へ対するこだわりと同等に重んじているのが「掃除の徹底」。清潔感のあるオープンキッチンは常に光り輝き、新鮮で清潔な食材を提供することを連想するにたやすい。その一角に寿司カウンターを構え、深澤シェフがお店の顔として腕を振るっている。

銀座で15年、江戸前寿司を学び、インドネシア、チリ、ブラジル、アルゼンチンをその腕一本で渡り歩いた深澤シェフは、10年前にオーストラリアを定住の地と決めたという。シドニーでは『吉井レストラン』や『オーシャンルーム』と、名の通ったレストランで寿司シェフとして勤め、シドニーポート改築工事のため、惜しまれつつ閉店したオーシャンルームでの仕事を全うし、数あるオファーの中からフィッシュフェイスとめぐり合った。「ホッジスが仕入れるネタはどこよりも新鮮で、普段扱わないような魚も届くので、毎日がチャレンジングです」と語るように、シドニー・フィッシュ・マーケットを通さない独自のルートで魚を厳選し、提供。すべての魚を1匹丸ごと仕入れるこだわりは、ここダブルベイに移ってからも変わっていない。その日本人のような、いや日本人以上の魚に対するホッジス氏の情熱に深澤シェフも惹かれたのだろう。

賑やかなカジュアルダイニングを抜けると、まぶしいほど白い空間にブルーの刺し色が鮮やかなファインダイニングエリアが現れる。天井のファンからは、水辺を感じさせるような爽やかな心地よい風が舞い込み、純白のテーブルクロスがなびく様が、ファインダイニングの高貴な雰囲気から、緊張感をほぐしてくれる。ヘッドシェフのジョシュ氏が仕上げる独創的な料理の数々は、真っ白いキャンバスに鮮やかに浮かび上がる色彩豊かなアートのように思えるほど視覚で楽しめ、崩してしまうことがもったいなく感じてしまう。

ハイソサエティエリアの住人に太鼓判を押され、生まれ変わったことが証明された『フィッシュフェイス』で、シーンに合わせてカジュアルに、そしてときにはスペシャルな時間を楽しんでみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

 

 

Delux Sashimi Plate $42.90


本日入ったばかりの脂の乗った新鮮な魚が、本来の味を最大限に発揮し、甘味のある特製醤油がさらに旨味を引き出している。紫蘇と大根で巻いたサーモンやキンメダイは視的に美しく身がプリプリ、この季節に美味しい太刀魚もお刺身で楽しめる。

 

 

 

 

Chef's Sushi Plate  $42.90


キハダマグロやキングフィッシュの砂擦りなど、寒くなり脂の乗ってきた魚の美味しい部位のみ使用。ヒラメやキスの昆布締めにはもみじおろしがよく合う。ゆず胡椒の効いた炙りサーモンも見逃せない。

 

 

 

 

Today’s Tartare, Pickled Chillies, Pepperberries and Crostini $22.90


本日はキハダマグロを卵黄やオリーブオイルなどでマリネートしたタルタル。刻んだ葱がマグロとよく合い、タスマニア産のペッパーベリーとチリがピリッと刺激する。カリカリのクロスティーニとともに。

 

 

 

 

Spanner Crab, Organic Caviar, Bread and Butter $36


プリプリのスパナークラブの身にロシア産のオーガニックキャビアが乗り、蟹の味を上手に引き立てる。一見不釣合いにも見えるバターブレッドとの相性は予想以上によい。

 

 

 

 

Fish Face Original
月~土:12pm – 3pm 、6pm – 10pm
日:12pm – 3pm、6pm – 9pm

Fish Face Dining
火~土: 6pm – 10pm
346 New South Head Road, Double Bay
Tel:     02 9328 9599


Web: http://fishfaceaustralia.com.au
アクセス: ハイドパーク前バス停から323、324、325、326に乗車して、New South Head Rd.とKnox St.のT字路で下車して徒歩1分。

 

   

 


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