話題の日本映画をシドニーで上映 第21回JAPANESE FILM FESTIVAL | Japanese Film Festival
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    日本で話題の邦画を、キャンベラ、アデレード、ブリスベン、パース、シドニー、メルボルンとオーストラリア各地で上映する『Japanese Film Festival』が今年もやってくる。シドニーは11月16日から26日の11日間で、Event Cinemas George Streetにて開催される。第21回を数える映画祭のオープニングを飾るのは、男性アイドルグループ・嵐のメンバー大野智主演で中村義洋監督の『忍びの国』。そのほか、『彼女がその名を知らない鳥たち』や『ぼくのおじさん』、『二重生活』など日本国内で話題の作品37作が上映される。今回初の試みとして、シドニーで制作された短編映画も上映予定だ。俳優としてオーストラリアで活躍する宇佐美慎吾氏が監督、脚本、制作、主演で制作した『Riceballs』、レストランSASAKIのオーナーシェフ佐々木優氏が手がけた『san in <> sydney』の2作のショートフィルムが上映されるので期待が高まる。また11月17日の『二重生活』上映後には岸善幸監督と注目若手女優の門脇麦のQ&Aが行われる。18日には、『世界は今日から君のもの』の尾崎将也監督、25日には『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石井裕也監督も来豪するのでお見逃しなく。

     

    シドニー開催日:

     

    11月16日(木)~11月26日(日)

     

    会場: Event Cinemas George Street
    505-525 George St., Sydney
    WEB: japanesefilmfestival.net

     

     

    料金:
    大人 $18.50
    コンセッション $15.50
    5フィルムパス $75
    グループディスカウント(10人+) 各$13.50
    JPFメンバー  $1
    3(メンバー登録についてはwww.jpf.org.au)

     

     

     

    読者プレゼント! 応募はCHEERS.COM.AU
    ●ダブルパス 10組20名様
    ●スペシャルゲストイベントダブルパス 1組2名様
    『二重生活』 11月17日(金) 6:30pm
    ●スペシャルゲストイベントダブルパス 1組2名様
    『夜空はいつでも最高密度の青色だ』 11月25日(土) 2pm
    ●スペシャルゲストイベントダブルパス 1組2名様
    『雪女』 11月24日(金) 8:30pm

     

     

     

    犯罪&ミステリー

     

    愚行録

     

    出演者:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美

     

    石川慶監督

     

    ショートインタビュー

     

    ストーリー
    大手企業のエリート田向浩樹(小出恵介)とその美人妻の友季恵(松本若菜)と娘の3人は新築のマイホームで幸せに暮らしていた。しかし、突然何者かに一家が殺害される事件がおこる。ある日、週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)は妹の光子(満島ひかり)が育児放棄の疑いで逮捕されたので拘置所へ面会に行き、その帰りにふと迷宮入りしていた田向一家殺害事件を思い出し探り始めることに。田向夫妻を知る人物に話を聞き進めていくうちに明かされていく2人の本性…。そんな中、武志に「犯人がわかった」との連絡が。果たして犯人は誰なのか。複雑なこの物語の結末はどこへ行き着くのか。

     

    原作者の貫井徳郎自らが、映像化不可能と言っていた小説「愚行録」を、映画化するにあたり、意識したことはありますか? また、大変だったことはありますか?

     

    そのまま映像化は難しいことははじめから分かっていて、でもだからこそやりたい!と思ったという一面もありました。映像化にあたって色々変えなければいけなかったのですが、小説が持っていた読後感というか、背骨だけはしっかりとブレずに作りたいな、と。

     

    妻夫木さんにはどのような芝居をお願いしましたか?

     

    妻夫木さん演じる田中は、原作では実質まったく描写されていません。ですからこちらで作り上げなければいけないキャラクターだったんです。どういう風に肉付けして、血の通った人物にするか?を一番話し合いました。ですが、それよりも難しかったのは、取材をしている田中はある意味“透明”でなければならない。透明でいながら匂いを残すっていう矛盾したお願いを妻夫木さんにはしていて、でもそれを完璧な形で表現してくれたと思っています。

     

    満島ひかりさんは最近映画などで引っ張りだこですが、彼女の演技にどのようなことを期待しましたか?

     

    一言で言えばリアル、です。光子の役は、セリフも多く、回想も多くは断片かセリフのみで語られるものでした。“お芝居”を観客がすこしでも意識したら、映画全体が崩れると思っていました。独白のカットは、撮っていて、撮影中であることも忘れるくらいこちらがゾクゾクしたのを覚えています。

     

    ご自身もポーランドの国立映画大学で演出を学ばれていますが、今回撮影監督にピオトル・ニエミイスキさんを起用した意図を教えてください。

     

    まず、純粋に自分がやりやすかったというのがあります。僕の映画言語の半分以上は未だにポーランド語だと思います。これからも、あまり日本映画だから日本人スタッフを、とかそんな風には思わず、才能ある人と一緒にどこにでも行きたいなと思っています。

     

    今回石川監督にとって初の長編映画ということですが、難しかった点などはありましたか?

     

    短編より長かった点ですかね(笑)。毎日の撮影自体は、短編とやることは実は一緒だったので。

     

    三大映画祭のひとつであるヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門で正式上映されたようですがどのようなお気持ちでしたか。

     

    もう純粋に嬉しかったです。でも実際行ってみると、まだまだ山の麓なんだなってのも感じて。これから、精進あるのみです。

     

    観客にどのようなところに着目して楽しんでほしいでしょうか。

     

    嫌な人ばかり出てきますが、誰が自分に一番近いのか、誰が一番生理的に受け付けないのか、を上映後に話し合うと、ほんと人それぞれで面白いです。

     

    シドニーで「愚行録」を心待ちにしている日本人にコメントをお願いします。

     

    僕も海外長かったので、『愚行録』はどこかに外から見た東京の印象がある気がしています。シドニーのみなさんが、この映画をどのようにご覧になるか、とても興味津々です。

     

     

     

     

    ドキュメンタリードラマ

     

    ハイヒール革命!

     

    出演者:真境名ナツキ、濱田龍臣、秋月三佳、小宮有紗、中田裕一

     

    古波津陽監督

     

    ショートインタビュー

     

    ストーリー
    ナツキは少年の頃からピンクの物が大好きで、クリスマスにサンタさんにお願いしたいプレゼントも本当はセーラームーンのおもちゃだった。小学校に入学するときに真っ黒なランドセルをプレゼントされたとき、愕然とした。説明のできないモヤッとした違和感が残る。女子の制服を着たくても先生にすら理解してもらえない抑圧された中学時代から一転、女子バレー部キャプテンとして活躍する劇的な高校生活。家族の優しさに支えられ、なりたい自分へ近づくために七転八倒。思春期にさまざまな障害を乗り越えてきた彼女は、コンプレックスをいかにして自分らしさに変えたのか? より美しくなるためにどう生まれ変わってきたのか? 10代の終わりに決心した難しい手術は本来の自分を勝ち取るための、まだほんの始まりにすぎなかった。

     

    今回ドキュメンタリー&ドラマ映画『ハイヒール革命!』を撮るきっかけとは、どのような始まりだったのでしょうか?

     

    プロデューサーからの紹介で、ナツキさんとお食事をしたのがきっかけです。そのときにした雑談からイメージが膨らみ始めました。

     

    真境名ナツキさんを映画に落とし込もうと思ったきっかけ、彼女に惹かれたポイントは?

     

    ナツキさんの中学時代のエピソードを聞き、お母さんとの関係に感動したからです。最強の母に支えられて、彼女がどうなったのかに興味が湧きました。

     

    型破りなドキュメンタリー&ドラマとのことですが、具体的にどのようなスタイルの映画なのでしょうか。

     

    最初は中学時代の物語にフォーカスするつもりだったので、ドラマだけで構成しようと考えていました。しかし、本当のナツキさんがどんな人でどんな言葉を放つのかを見せるパートが必要だと思い、それをドキュメンタリーとしてミックスしました。ドラマと現実の間に予期せぬギャップが生じるのですが、それがこの映画の特徴になっている思います。

     

    撮影中にこだわった部分はどのようなところでしょうか。

     

    結果的にですが、前半はポップに、後半は生々しくと、極端に違う撮り方になりました。

     

    濱田龍臣さんの再現演技はいかがでしたでしょうか。

     

    女の子でありたいと思う男の子の気持ちが自然に表されていました。

     

    同映画の見どころは?

     

    ナツキさんに関わる周辺の人々が、彼女とこの映画を支えています。色々な共感できるポイントを、お客さんに発見してもらえると幸いです。

     

    同作品を通して監督自身、「性」に対する考え方に変化はありましたか?

     

    はい。「個性」という言葉の通り、性は男女だけでなく、個々がみんな違うと言っていいくらい多様ということを知りました。そこを出発点に新しい性教育をしてくれれば、男女という性別の問題のみならず、あらゆる個性をまずは尊重しようとなるのにな、と考えました。

     

    シドニーはLGBTの先進国ともいえる場所ですが、「ハイヒール革命!」にはどのようなメッセージが込められていますか?

     

    LGBTの話に限らず、どの世界にも学校や社会のカテゴライズに違和感を持ち、そこに馴染めない自分に不安を覚えながらも声を発せられない人たちは数多くいます。「支え」次第でその人たちの世界は大きく変わると思います。また、今すでに支えられているとしたら、それは当たり前ではない、ということも思い出せるといいなと思います。

     

    シドニーでハイヒール革命!を心待ちにしているファンにメッセージをお願いします。

     

    さまざまな人に共通するテーマだと思って作った映画です。ぜひ会場でお楽しみください。

     

     

     

    コメディ

     

    左:トリガール!

     

    監督:英勉
    出演者:土屋太鳳、間宮祥太郎、高杉真宙、池田エライザ

     

    ストーリー
    一浪の末に念願の大学生になり、夢のキャンパスライフを謳歌しようとしていた鳥山ゆきな(土屋太鳳)。しかし、ひょんなことから人力飛行サークルに出会い、誘いを断り切れずに入部することに。ゆきなを待ち受けていたのは、過酷なトレーニングなど想像をはるかに超える、思い描いていた生活とは真逆の日々。ある日、ゆきなが惹かれていたイケメンな先輩、高橋圭(高杉真宙)が走行中にアクシデントで骨折してしまう。そこでゆきなは代わりに、何かと衝突していて性格が合わない坂場大志(間宮祥太郎)とバディを組んで鳥人間コンテストに出場することに。果たして無事大空を飛べるのか。

     

     

    コメディ

     

    中:ボクのおじさん

     

    監督:山下敦弘 原作:北杜夫
    出演者:松田龍平、大西利空、真木よう子、寺島しのぶ

     

    ストーリー
    公務員の父を持つ小学4年生の雪男(大西利空)は、学校の作文コンクールの題材で「自分のまわりにいる大人について」という課題を出される。そこで父の弟(松田龍平)で、日ごろ寝っ転がって漫画を読んでばかりの怠け者のおじさんについて「ぼくのおじさん」というタイトルで作文を書くことに。ある日おじさんはセッティングされたお見合いの場に渋々行き、そこにいた日系4世の美女、稲葉エリー(真木よう子)に一目ぼれをする。しかし、エリーはハワイの実家のコーヒー園を継ぐためにハワイに帰国。そんなとき、運よく雪男の作文が全国コンクールで入賞し副賞としてペアの旅行券が当たり、エリーを追い求めておじさんと雪男はハワイへ行くが…。

     

     

    犯罪&ミステリー

     

    右:彼女がその名を知らない鳥たち

     

    監督:白石和彌
    出演者:蒼井優、阿部サダヲ、竹野内豊、松坂桃李、村川絵梨

     

    ストーリー 十和子(蒼井優)は、8年前に別れた黒崎(竹野内豊)のことが忘れられず、仕事もせずに同棲している陣治(阿部サダヲ)の稼ぎだけを頼りに生活していた。十和子は陣治のことを「下品で、貧相で、地位もお金もない」と嫌悪していたが、陣治は十和子が愛おしく、異常な執着心を持っていた。ある日十和子は水鳥(松坂桃李)という黒崎を思い出させる男性に出会い次第に水鳥に夢中になっていく。しかし、水鳥との関係を否定するかのように付け回してくる陣治。一方「黒崎が長らく行方不明である」という情報が十和子の元に届き、陣治の普段の異常な行動から陣治がこれに関係しているのではと考え始める。陣治がとった想像をはるかに超える行動とは。

     

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