廃墟だったトラム格納庫跡地が高級フードコートに TRAMSHEDS | ほのぼの・ドタバタ ! シドニーレポート

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廃墟だったトラム格納庫跡地が高級フードコートに

 

 

バランガルーやアレクサンドリアなど、ここ数年シドニーでは工業地帯の跡地を、洒落たカフェやレストランがひしめき合うトレンドスポットへ開発するプロジェクトが進行している。そんな中、新たなフードカルチャーの場として各方面から注目を集めているのが、ハロルドパークに9月22日にオープンしたばかりのトラムシェッズだ。


もともと馬車のレース会場として使用されていたハロルドパークに1904年、当時シティとウェスタン方面を結んでいたトラムを格納するトラムデポッドが建設された。しかし、200車両のトラムを格納できる広大な施設は、1964年のトラム運航の終了とともに閉鎖され、長い歳月を経て徐々に廃墟に変貌。壁をグラフィティが埋め尽くし、ドラッグカルチャーの温床にまで成り果てた。1997年にセントラル駅からダルウィッチ・ヒルを結ぶライトレールの運行が復活すると、再び陽の目を見るチャンスを得た格納庫跡地。そして2016年、選りすぐりのレストランやカフェを集結し、新たなシドニー・フードカルチャーの発信地としてトラムシェッズの名のもと復活を果たした。 現在は文化遺産にリストアップされているトラムシェッズ。外観に使用されているレンガや館内の階段、一部の壁のグラフィティなどは、当時の姿のままリユースされており、深い歴史を垣間見ることができる。入口には復元されたトラムが存在感を漂わせる。『Butcher and the Farmer』に入店すればトラム内で食事をすることも可能だ。ガラス張りの屋根に覆われた施設は明るく開放感があり、ここが昔廃墟であったことを忘れてしまいそうになる。建物の改装にあたっては、リサイクリング素材と省エネシステムが積極的に取り入れられており、自然換気装置が施設内に設置されているなど、環境にも優しいデザインとなっている。


ヨーロピアンスタイルのマーケットを彷彿とさせる敷地内には、シドニーのマルチフードカルチャーを代表するレストランやカフェが並ぶ。中東のエキゾチックなストリートフードが楽しめる『Bekya』やサリーヒルズの隠れ家バー『Tokyo Bird』の姉妹店のモダンジャパニーズ『OsakaTrading Co.』、同じくサリーヒルズの老舗スパニッシュ『Bodega』の系列店である『Bodega 1904』、そしてダーリングハーストとボンダイの人気イタリアン『A Tavola』からのスピンオフ『Flour Eggs Water』など、オープン当初から長蛇の列ができたことも頷けるインターナショナルで強力な布陣だ。ローカルの新鮮な食材のみを取り揃えた大規模なスーパーマーケットには、ハムやチーズなどのデリカテッセン、シーフードのカウンターを始め、パンや肉の専門コーナーも充実している。また、日本格闘界でも活躍したラリー・パパドポロス経営の名門ジム『Boxing Works』も併設されている。特設マーケットやポップアップレストラン、クッキングクラスがなど多目的なイベントが開催される『Artisan Lane』も要チェックだ。


シドニーCBDからはさまざまな交通手段で行くことが可能だが、セントラル駅からライトレールに乗り込み、1904年当時を感じながら向かうルートをオススメする。ジュビリー駅で下車すれば徒歩2分で到着できる。グリーブからは歩いて15分ほどなので、天気のいい週末は、散歩がてらぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。また、敷地内には有料駐車場が完備されているが、敷地の周りにはチケットなしで2時間程度駐車できるストリートパーキングが豊富にあるため、路上駐車で済ませるのもアイデアのひとつ。


オープンから2ヵ月が経過し、各レストランのオペレーションも落ち着きだした今日この頃。ハロルドパークの工事も終了間近でいよいよ本調子となるトラムシェッズを、家族やカップル、または友人同士で、時間が経つのを忘れて夢中に楽しんでみてはいかがだろうか。

 

 

 



1 Dalgal Way (off The Crescent) 
Forest Lodge
営業時間: 7am~Till late

アクセス
ライトレール:セントラル駅から乗車後、ジュビリー駅で下車。Maxwell RdをVictoria Rd方面に向かって徒歩2分。
バス:セントラルから431、433、370

 


 

  

Osaka Trading Co.

 

Tel:(02)8880 0717 
Web:www.osakatrading.com.au
営業時間:月~木:12pm-10pm、金:12pm-11pm、土・日:11am-11pm

 

サリーヒルズのウィスキーバー『Tokyo Bird』が新コンセプトのもと出店したモダンジャパニーズ『Osaka Trading Co.』。自分たちで作り上げたこだわりの店内で、魚介系料理と日本のビールや日本酒、梅酒、そしてウィスキーを楽しむことができる。ヘッドシェフには同じくサリーヒルズで人気を博す『Bar H Dining』で長年ヘッドシェフとして活躍した佐藤翔太さんを抜擢。緑茶と塩で〆たサーモンを、味噌やニンジンで作ったピューレと楽しむCured Salmon Confitや、シソペストで絡めたタコが病みつきになるOctopus, Shiso Pesto, Crisp Potatoなど、佐藤シェフによる洗練された料理がメニューに並ぶ。ドリンクメニューは日本のウィスキーのバラエティに富み、サントリーやニッカウヰスキー、イチローズモルトなどのシングルモルツやブレンドが多数、30年物の“響”も用意している。また、日本人バーテンダーがクラシカルなカクテルから和のテイストを盛り込んだオリジナルカクテルまで提供している。これから夏にかけて新メニューも続々登場する予定の当店。クリスマスディナー以外は7日間営業で、カジュアルに楽しめる新感覚の日本食レストランにぜひ一度足を運んでみてほしい。

 

 


 

 

BEKYA

 

Tel:(02) 9188 7437
Web:www.bekya.com.au
営業時間:月~金:11am-10pm、土・日:8am-10pm

 

歴史的な背景からフランスやイタリア、ギリシャなどの食文化の影響を受けたエジプトを代表とした、ミドルイースタン料理が堪能できる『BEKYA』。地元のフレッシュな食材のみを使用した、香辛料の風味豊かなストリートフードが楽しめると評判が高い。店名のBEKYAとは、屋台を引いてフードを売り歩いた行商ベキャマンの歴史を反映するもの。彼から受け継がれた、過去のものとなっていた中東主流の食文化がシドニーへ、そして未来へと繋がっていく意味を込めている。炭火で焼いた風味豊かなスキュアーをホモスやラブネなどのディップに付けて食べるThe Bekya Boardや、臭みを感じさせないユッケのようなラムの生肉に、ピーマンやトマトのみじん切りを混ぜてピリ辛に仕上げたKibbeh Nayehなど、日本人のテイストに合うディッシュが多い。ライス、レンズ豆、ひよこ豆、マカロニにスパイシーなサルサソースがかかったシグニチャーディッシュKoshariも試す価値あり。

 

 


 

 

Butcher and the Farmer

 

Tel:(02)8629 8800
Web:www.butcherandthefarmer.com
営業時間:月~日:8am-10pm

 

インターコンチネンタルホテル内にある『The Meat & Wine Co』や、ニュートラルベイの『Italian Street Kitchen』などを手掛けた『Seagrass Boutique Hospitality Group』がオープンさせた『Butcher and the Farmer』。ダイレクトにファーマーから仕入れている良質な精肉を使用し、素材の味を存分に堪能できる肉好きにはたまらないレストラン。300席を誇る当店にはバーセクション、レストランセクションのほかに、実際に使用されていたトラムをレストアしたプライベート・ダイニングルームがある。和牛バーガーなどカジュアルに楽しめるものから、フルブラッドの和牛や乾燥成熟したリブアイなどステーキ好きを唸らせる高級肉まで幅広く取り揃えている。デリでは新鮮な精肉やチーズなどの購入も可能だ。

 

 


 

 

Fish and Co.

 

Tel:(02)9518 6868
Web:www.fishandco.com.au
営業時間:月~金:11:30am-10pm、土・日:9 am-10pm

 

自然環境や社会に配慮した、“サスティナビリティ”をモットーにするシーフードイータリー&テイクアウェイ『Fish and Co.』。未来に豊かな海を引き継ぐことにコミットした漁師のみから魚をおろし、またその原産地並びに漁方法をオープンにすることで、安心して料理を楽しんでいただける。もちろん、シーフードのみならず、他の食材に関しても、サステイナブルでハイクォリティであることを貫いている。当店のフィッシュ•アンド•チップスは数々の賞を受賞しているので、試す価値大。

 


 

 

Flour Eggs Water

 

Tel:(02)9188 7438
Web:www.instagram.com/floureggswater/
営業時間:月~日:12pm-11pm

 

小麦粉、卵、水。この3種の食材の絶妙な組み合わせでできる、ハンドメイドパスタの専門店『Flour Eggs Water』。オープンキッチンで、まるでアートのようにパスタが作り上げられる過程を眺めながら、打ち立ての自家製パスタを楽しもう。当店では、オーガニックで、保存料をまったく使わない、イタリアとローカルのタップワインも提供しているので、パスタのお供にぜひ。テイクアウェイして、家でじっくりと楽しむのも悪くない。

 


 

 

DUST

 

Tel:(02)9188 1485
Web:www.dustbakery.com
営業時間:月~日:7am-10pm

 

グレインの製粉からパン製造まで行うベーカリー兼ビッツァリアの『DUST』。レストランに併設されたパン工場では、厳選されたオーストラリア国内のファーマーから直輸入したグレインを石臼で挽いた良質な小麦粉を毎朝仕上げている。窯で焼き上げるピザは薪の風味が香ばしく、高温で仕上げるためトッピングの魚介類などの旨みが凝縮され、人気が高い。また、早朝に焼き上げられた店頭に並ぶパンだけを買いに来る常連客も多い。スイーツの種類も多いため女性にもオススメだ。

 

 


 

 

Bodega 1904

 

Tel:(02)8624 3133
Web:www.bodega1904.com
営業時間:月~木:12pm-11pm、
金:12pm-12am、土:10am-12am、日:10am-10pm

 

シーズナルな食材のみを使用したラテンアメリカンとスパニッシュにインスパイアされたタパスバー。併設されたワインストアにはローカルの希少価値の高いワインが並んでいる。10年以上も前にサリーヒルズにオープンした『Bodega』は未だ人気が衰えず、『Bodega 1904』もトラムシェッズで欠かせない存在となっている。アウトドアで楽しみたい方には、タパス&ワイン入りピクニックバスケットも提供中というから嬉しい。

 


 

 

Garçon

 

Tel:0497 347 302
Web:www.garcon.com.au
営業時間:月~日:7am-10pm

 

パリのカフェ風に、テラス席の椅子が通りを面しているエスプレッソ&ワインバー『Garçon』。『The Little Marionette Roastery』が手がける当店では、スペシャリティブレンド、およびシーズナブルブレンドのコーヒー焙煎も行っていることから、煎りたてで香り高い、美味しいコーヒーを毎回楽しむことができる。シンプルでシーズナブルな料理が好評であるほか、コーヒー通には嬉しいコーヒー・ロースティング•ワークショップなども随時開催している。

 


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