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食物の恵み


Apple

15/03/2010


Appleの恵み

欧米で「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざがあるように、リンゴは古くから健康に良いとされてきました。すりおろしたリンゴが極度の下痢で苦しむ幼児たちに効果的であるという1920年代の発見にはじまり、90年代後半に明らかにされた老化防止や抗酸化作用など、リンゴには様々な効能が期待されています。今月は健康維持に最適なフルーツ、リンゴの恵みをお届けしましょう。

CHEERS 2007年12月号掲載

Carrot

おいしいリンゴの見分け方
色つきが良く、かおりがあるもの
皮に張りがあり、ツルがみずみずしいもの

幼い頃お腹を壊してしまい、お母さん、またはおばあちゃんにすりおろしたリンゴを食べさせてもらった記憶はありませんか? 実はこれ、とても理に叶った方法なのです。リンゴは食物繊維の一種であるペクチンを豊富に含むため、高い整腸作用があり、便秘の解消はもとより、消化不良や下痢にも効果的です。ペクチンは大腸の中で水分を吸い、大きく膨らみ、腸の中を掃除する様に動くため、排便を促し、また下痢や便秘の時、腸壁にゼリー状の膜を作り、有害な物質が吸収されるのを防ぐ解毒効果もあります。すりおろしたリンゴが離乳食として使われるのも乳幼児の腸に優しいためで、多くの方が初めて口にした半固形食かもしれません。また、リンゴペクチンには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果もあるため、動脈硬化を防止し、心臓病や脳血管疾患などの血管系の病気を予防できることが明らかにされています。さらに最近の研究では、アレルギーを誘発するといわれる体内のヒスタミン濃度を下げることが立証され、リンゴペクチンがアレルギーを予防できるのではないか、という新たな効能も期待されています。

ペクチンに加え、リンゴには血圧を正常に保つミネラルのひとつ、カリウムが多く含まれています。日本国内でもリンゴの産地で有名な青森県の方々の血圧が極めて低いことをご存知の方も多いかもしれません。人の体内は、細胞内にカリウムが、細胞外にナトリウムが含まれ、‘ナトリウムポンプ’という調整機能によりそれぞれの濃度が一定に保たれています。ナトリウムの取りすぎ、またはカリウムの摂取不足により、このバランスが極端に崩れると、ナトリウムポンプが十分に機能しなくなるため、細胞内のナトリウム濃度が上昇。ナトリウム濃度を薄めようと細胞が水分を多く吸収するため細胞は膨張し、次第に血管を圧迫、結果的に血圧の上昇を招きます。リンゴ100グラム中に含まれるカリウムは110ミリグラムと、中程度ですが、容易に食べられ、また季節に限らず1年を通して手に入るため、多くの医師が高血圧患者に1日1個のリンゴを勧めています。

そして特記すべきは、今最も注目を浴びているリンゴポリフェノールです。実はリンゴの皮には果物の中では珍しい3種類のポリフェノール、エピカテキン、プロシアニジン、アントシアニンが含まれており、ガン細胞の繁殖や腫瘍の増大を抑制する抗ガン作用をはじめ、シミの原因であるメラニン生成抑制作用、高血圧の予防や視力の改善など、様々な効能が期待されています。また近年、プロシアニジンに中性脂肪を減らす働きがあることが明らかになり、肥満予防効果に一層期待が高まっています。

リンゴはその他にも疲労回復や食欲の抑制、虫歯予防など様々な効能を持つヘルシーフルーツです。多くの有効成分は皮、または皮と実の間に含まれているので、丸かじりを心がけましょう。みなさんも1日1個のりんごで、医者いらずの健康な毎日を心掛けてみてはいかがでしょうか?


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