BitterMelon | 食物の恵み
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    独特な苦みと青臭さがありながらも「健康食」「長寿食」といったイメージから、日本でも大ブレイクしたニガウリ(和名:ツルレイシ)。近年の沖縄ブームをきっかけに、'ゴーヤ'という沖縄名も定着し、ゴーヤチャンプルーは今や沖縄料理の代名詞ともなりました。今月は南国の太陽をたっぷりと浴びた健康野菜の代表、ニガウリをお届けします。

    CHEERS 2009年04月号掲載

    BitterMelon

    おいしいニガウリの見分け方
    緑色が濃く、短くて太めのもの
    表面のイボに張りがあり、潰れてないもの

    沖縄が世界から注目される長寿地区であることはいまや有名なお話ですよね。温暖な気候をはじめ、高齢者を敬う気質など、様々な要因が挙げられますが、中でも昔から大切にされてきた沖縄の伝統食が長寿を招いているとされています。キュウリやヘチマ、スイカなどと同じウリ科に属するニガウリは、〝ビタミンC〟の王様'と謳われるほど、ビタミンCの含有量はトップクラス。100グラム中120ミリグラムと、キャベツの約4倍、トマトの約6倍にも匹敵する量が含まれ、さらには調理しても失われないのが特質でもあります。抗酸化物質を含むビタミンCは動物性食品と組み合わせることでその抗酸化力がさらにアップすると言われているので、豚肉、豆腐、卵と炒め合わせたゴーヤチャンプルーはまさに利にかなった摂取法と言えるでしょう。

    ニガウリはアジアやアフリカ、ラテンアメリカをはじめとした国々で昔から'血糖値を下げる薬'として用いられ、欧米では「糖尿病に効くハーブ」とも呼ぶそうです。1939年にはリベラ博士率いるコロンビア大学の熱帯医学部により、ニガウリの経口的投与が糖尿病を改善するという事実が科学的に裏付けられ、また1966年にはニガウリから血糖値を下げる脂溶性の物質、〝チャランチン〟が抽出されました。最近では植物インスリン(P-インスリン)が豊富であることも明らかになり、薬品インスリンではみられない血糖値の安定作用は、世界中の注目の的となっています。近年日本では、ゴーヤ茶を食事と一緒に飲むことで、血糖値の上昇を防ぐ'低インシュリンダイエット'も人気のようです。

    またニガウリの果実や種子にはガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる「蛋白MAP30」をはじめ、細胞が増殖するのに欠かせないDNAやRNAの合成を阻害する働きがあるモモルカロシドという成分など、ガン細胞の増殖や進展を防ぐ効能も立証されています。

    そもそもニガウリはなぜ苦いのでしょうか。それは前述した成分チャランチン、そして特有の苦み成分、モモルデシチンによるもので、これらは血糖値を下げるのはもちろん、血圧抑制やコレステロールを低下させる作用なども確認されています。さらにモモルデシチンには食欲増進や整腸作用、鎮静作用、血液サラサラ効果、夏バテ予防など様々な効能も期待されています。しかしこの苦みが苦手!という方は、塩もみをする、水にさらす、よく炒めるなどといった方法で和らげてみてください。また苦味の多くはワタ(種)にあるので、これをスプーンなどでくりぬくことをお勧めします。冷蔵庫で保存する際にもこのワンステップを加えることでより長く新鮮に保つことができますよ!

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