Broccoli | 食物の恵み

Broccoliの恵み

サラダや炒め物、グラタン、シチューなど、様々な料理で重宝されるブロッコリー。小さな粒が密集して結成されていますが、皆さんはこの粒ひとつ一つが実は蕾であることをご存知でしょうか? 蕾は花を咲かすために栄養分を蓄えているため、一株につき約5万個の蕾があるとされるブロッコリーが栄養の宝庫であることは言うまでもありません。今月は「ほうれん草に負けない栄養素」と言われるブロッコリーにスポットを当ててみましょう。

CHEERS 2008年03月号掲載

Broccoli

おいしいブロッコリーの見分け方
凹凸が少なく、濃緑色でツヤがあるもの
花蕾が密生してしっかり締まっているもの

加熱するとほんのりと甘いブロッコリーは、ビタミンやミネラルが豊富に、そしてバランス良く含まれているのが特徴で、ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB2においては含有量が野菜の中でもトップクラスです。ビタミンCと聞いて、とっさに思いつくのがレモン。しかし、ブロッコリーにはレモンの2~3倍に当たるビタミンCが含まれ、約100グラムで成人が1日に必要な量の50ミリグラムを十分にまかなえることができるのです。ビタミンCは肌の張りを保ってシミやシワを防ぐ作用や、免疫力を高め、風邪や感染症を予防する働きの他、抗酸化の働きでガンや生活病を予防、コレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぐなど、様々な役割が挙げられます。この多彩なパワーを持つビタミンCは熱に弱いので、茹でる際には熱湯に塩をたっぷり入れてから、固ゆで程度にさっと火を通しましょう。

エネルギーの供給や体の老廃物の代謝、神経を正常に保つなど、私たちの体を正常に働かせるために欠かせないのがビタミンB群。通常、肉や魚、大豆類に多く含まれているのですが、冒頭でもお伝えしたようにブロッコリーにはビタミンB1とビタミンB2が豊富に含まれています。ビタミンB1は、糖質を分解してエネルギーに変えるのを助け、脳の働きを活発化させます。ビタミンB1が不足すると、全身の倦怠感や手足のむくみを起こす脚気、精神的な不安定や眠気も作り出してしまいます。特に激しい運動をされる方、お酒や甘いもの、穀物といった糖分をよくとる方は、人の倍以上にB1をきちんと摂取することを心がけましょう。

一方ビタミンB2は、細胞の再生や成長を促進する働きがあり、妊娠中の女性や赤ちゃんの健康はもとより、皮膚や粘膜、髪、爪などの健康を維持するのに不可欠です。肌に対する効果に加え、脂質や糖質、タンパク質の代謝に深く関与するため、「美容のビタミン」とも言われています。美容と健康を維持したままダイエットを試みたい女性にとっては、まさに最適のビタミンですね!

そしてブロッコリーの恵みを紹介するにあたり外すことができないのがブロッコリーから発見された成分、スルフォラファン。1992年にジョーンホプキンス医科大学の研究者が発見したファイトケミカルの一種で、解毒作用と抗酸化作用に優れているため、ガン予防に効果があるとされています。ブロッコリーの他にカリフラワーやキャベツなどの新芽野菜に多く含まれ、1日70グラムを摂るとガン予防効果が期待できるとされています。また最近の研究では胃潰瘍や胃ガンの原因とされるピロリ菌を殺す作用や、紫外線から目を守る作用なども明らかにされ、注目を浴びています。

またブロッコリーはインスリンの分泌を高めて血糖値のコントロールを行うクロムを豊富に含むことから、糖尿病の予防効果も期待されています。クロムは脂質の代謝を促進したり、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ効果もあるため、ダイエッターには無視できないミネラルのひとつです。ブロッコリーにはその他にも女性に欠かせない、貧血の予防になる鉄と葉酸も豊富に含まれるなど、まさに栄養の宝庫です。何かと捨てられがちな茎にも、豊富な栄養が含有されているので、是非様々な工夫をしてブロッコリーを活用してみてくださいね。


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