オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」
生活・ショップ情報

食物の恵み


Rocket

15/03/2010


Rocketの恵み

日本ではルッコラという名前で馴染みの深いロケットは、イタリア料理では定番の食材。ロケットの歴史は長く、なんとローマ帝国時代には'惚れ薬'として信じられていた野菜なのです。ひとくち食べれば、ゴマのような風味が口いっぱいに広がってサラダに加えると奥行きのある味わいに仕上がるため、前菜として人気の高いハーブ。今月は美味しいだけでなく、美容効果と整腸効果のある万能ハーブ、ロケットをご紹介します。

CHEERS 2009年10月号掲載

Rocket

おいしいロケットの見分け方
葉先までピンと張りがあり、新鮮なもの
ギザギザの少ない若葉はマイルドな味
大きめの葉はスパイシーなのでお好みで選ぼう!

惚れ薬としての異名を持つローマ帝国時代のロケットは、身近なハーブとして紀元前から、古代ヨーロッパ人によって栽培されていたという歴史があります。ヨーロッパ南部から西アジアが原産地とされ、キャベツやカブなどと同じ「アブラ菜科野菜」の仲間に分類されるハーブの一種です。その効能は消化促進・健胃作用・滋養強壮効果・利尿作用など幅広く、古くから身近な薬草として人々の健康を支えてきました。また、古代エジプトではクレオパトラが美容のために食べていたとも伝えられている興味深いハーブなのです。それもそのはず、ロケットにはほうれん草の2倍~4倍のビタミンCが含まれていて、実際に美容維持や疲労回復に効果があるとされているのです。ちなみに、イライラを解消するのに良いといわれているカルシウムは、ピーマンの30倍、鉄分はモロヘイヤと同じくらい多く含まれているため、ロケットは風味が良い上に豊かな栄養を含んだ貴重なハーブといえるのです。

その辛みからロケットは「大人の野菜」と称され、肉や魚を引き立てる葉菜として人気があります。ミズナ、ホウレンソウ、レタスなど他のベビーリーフと一緒にロケットを混ぜてバルサミコ酢と醤油を少々合わせれば、風合い豊かなイタリアンサラダができ上がります。荒めに削った岩塩を少し散らしてワインをいただけば、チョット贅沢な時間が過ごせるかも。もちろんもっと手軽にザッと水洗いしたロケットを、手でちぎってお皿に盛れば、それだけでシンプルに美味しくいただけます。二日酔いのダルイ朝にも、ロケットはその威力を発揮します。胃腸に効く野菜といえばキャベツが知られていますが、ロケットもまた胃をスッキリさせる効果があるのです。また、乳がんや前立腺がんの予防に働きかけるインドールという成分がアブラナ科野菜には多く含まれています。

ロケットはあまり日持ちがしないので、購入から2~3日以内で食べるのがお勧めです。保存方法は簡単で、濡れたキッチンペーパーか新聞紙で包み、袋に入れて冷蔵保存すれば、ピンとした状態でキープできます。スーパーにはベビーリーフの売り場周辺にロケットの量り売りをしているところも多く見られ、手軽に手に入れられるハーブです。夜の空気もすっかり春の気配に変わって、ちょっと外気に触れながら美味しいお酒をいただきたいとき、またシャキッとしたみずみずしいサラダが欲しいとき、ぜひ風味豊かなロケットをお供に、自然の恵みを堪能してください。


関連記事

食糧や家畜の飼料をはじめ、合成繊維やプラスチックの原料、バイオエタノールの原料など、様々な分野で利用・活躍しているトウモロコシ。その起源はメキシコなどの中南米付近と推測され、マヤ、アステカ、インカといった古代文明の主食として生活を支え、発展へと導いたとされています。今月は小麦と米に並ぶ世界3大穀物のひとつとされる、トウモロコシの恵みをお届けします。

この記事を詳しく見る

欧米で「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざがあるように、リンゴは古くから健康に良いとされてきました。すりおろしたリンゴが極度の下痢で苦しむ幼児たちに効果的であるという1920年代の発見にはじまり、90年代後半に明らかにされた老化防止や抗酸化作用など、リンゴには様々な効能が期待されています。今月は健康維持に最適なフルーツ、リンゴの恵みをお届けしましょう。

この記事を詳しく見る

‘最も栄養価の高い果物’とギネスブックに掲載され、異名「森のバター」を持つアボカド。ねっとりとした口当たりと甘みのない果実は、サラダやスープ、生産世界一のメキシコではパンにまで幅広く利用され、今やカルフォル二アロールを始めとする巻き寿司にも欠かせない食材となりました。今月は意外と知られざるアボカドの恵みをお届けしましょう。

この記事を詳しく見る

紀元前5千年から1万年頃に栽培が始まったといわれるバナナ。その栄養素が脚光を浴びるようになったのは1984年。ロサンゼルス五輪で‘メダルラッシュ’を見せた米国選手団が食事にバナナを大量に取り入れていたことが報じられ、スポーツフードとして広く利用されるようになりました。今月はそんなバナナの知られざる恵みをお届けしましょう。

この記事を詳しく見る
Side 1
Side 2

RANKING

今週の人気記事トップ3

1234
卓袱台(ちゃぶだい)をひっくり返す言葉 
1235
ブルックベールの隠れ家イタリアン
1236
シドニーでの 年越しプランは もう決まってる?

FOLLOW US

SNSで最新情報をゲット!

NEWSLETTER

メールで最新情報をゲット!

メールを登録する

COUPON

オトクなクーポンをゲット!

全てのクーポンを表示
Suitecase