Pumpkin | 食物の恵み

Pumpkinの恵み

10月31日は、「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と仮装した子供たちが近所を駆け巡り、お菓子を集めるハローウィン。そんなハローウィンを象徴する野菜が、プリンやパイなどのお菓子にも最適な、ほくほくと甘~いカボチャ! その昔、豊臣秀吉が九州でかぼちゃを試食し、その甘さに喜んだという伝説も残っています。今月は緑黄色野菜の代表であるカボチャの恵みにスポットを当ててみましょう。

CHEERS 2007年10月号掲載

Pumpkin

おいしいカボチャの見分け方
手に取ってみてずっしりと重いもの
皮が硬く、濃い色のもの

カボチャを代表する栄養素といえば、果肉にあの鮮やかな黄色色素を与えるβカロチン。体内に入ったβカロチンは必要に応じてビタミンAに変換され、残りは蓄積されるという特徴を持っています。網膜や口、鼻などの粘膜、肌、髪、爪などの機能を保ち、身体に抵抗力をつけるなど、ビタミンAとしての効能を発揮するのに加え、βカロチンは強力な抗酸化作用を持ち、適量にとることで進行するガン細胞の成長を遅らせることが明らかにされています。その他にもコレステロールを減らす効果もあり、ハーバード大学医学部は、心臓病患者が積極的にβカロチンを摂取するとことで心筋梗塞・脳卒中による死亡が半減したことを発表しています。また、カロチンが多く、カロリーが少ないカボチャを常食することで、肝臓の機能が強化され、インスリンの分泌が促されるため、糖尿病にも効能があるとされています。緑黄色野菜の中でもβカロチン含有量が最も多いカボチャは、毎日の食卓に積極的に加えたい食材ですね。なお、βカロチンは果肉より皮の部分に多く含まれているので、一緒に調理して食べるように心がけ、さらには油に溶けた状態で摂取することで体内での吸収がお大幅にアップするため、油いためや揚げ物などがお勧めです。

カボチャはその他にも、ビタミンB群、C、E、カリウム、食物繊維などを多く含む、実にバランスのよい野菜です。また、他の緑黄色野菜よりデンプン質が多いので、腹持ちも良く、さらには低カロリーなので、ダイエットには最適な食材です。通常加熱に弱いビタミンCもデンプンによって包み込まれるので壊れにくくなるのもカボチャの特徴です。

ほとんど捨てられてしまうカボチャの種は、実は高タンパク(100g中27g)、高エネルギー(574kcal)であるのに加え、リン、鉄、ナトリウム、カリウムなどのミネラルやカロチン、B1・B2、ナイアシンなどのビタミン類も豊富! 中国ではお酒のおつまみやちょっとしたスナックとして食され、漢方では「南瓜仁(なんかにん)」という名前で薬用にも用いられたりしています。虚弱で血圧が低い人や鉄欠乏症貧血の人、精力減退や前立腺肥大などによく効くといわれ、また、母乳の出がよくなるともいわれています。

最後に、祖母のちょっとした知恵をひとつ紹介したいと思います。カボチャの種は洗ってから日干しし、皮を剥いた種を乾煎りします。その後すり鉢ですり、砂糖と醤油を加え、胡麻和えのように野菜と和えてみましょう。健康の維持・増進に欠かせないカボチャの恵みがぎっしりと詰まった逸品ができあがりです!


ページトップへ