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食物の恵み


Mango

15/03/2010


Mangoの恵み

サチェリモヤやマンゴスチンとともに世界三大美果の1つに数えられているマンゴー。熱帯フルーツの代表格とも言われ、その栽培歴史もフルーツの中では最も古く、4000年以上前へと遡ります。高さ10~30メートルの巨木に実をつけ、木陰を作ってくれると同時にお腹を満たしてくれるマンゴーは、古くから人間にとって欠かせない果実でありました。今月は今が旬のマンゴーに秘められた恵みをじっくりお届けしましょう。

CHEERS 2007年01月号掲載

Mango

おいしいマンゴーの見分け方
均一に色がつき、触って柔らかいもの
香りが良いもの

とろけるような口当たりと濃厚な甘みが特徴のマンゴーには、美容と健康に欠かせない有効成分がたっぷり含まれています。鮮やかな果実には、抗ガン作用があることで知られているカロチノイドが豊富で、その含有量はフルーツの中でもトップクラス。中でも多いβカロチンは、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、残りは蓄積されるという特徴を持っているので、進行するガン細胞の成長を遅らせることに加え、網膜や口、鼻などの粘膜、肌、髪、爪などの機能を保ち、身体に抵抗力をつけるビタミンAとしての効能も発揮します。βカロチンは細胞の老化を抑える抗酸化作用もあるので、スベスベしたハリのある美しい肌を保ってくれます。ガン予防効果を得るために必要なカロチノイドの1日の摂取量は20ミリグラム。マンゴー100グラム当たりの総カロチノイドは約5ミリグラムとされるので、大1個でまかなえるでしょう。またカロチノイドは成熟するに従って未熟時の約3.5倍に増加するので、食べごろのマンゴーを見分けることも重要です(上記:おいしいマンゴーの見分け方を参照)。

マンゴーはカロチノイドに加え没食子酸(もつしょくしさん)やプロトカテク酸などのポリフェノール類も豊富で、これらが発揮する強い抗酸化力がガンや心臓病をはじめとする様々な生活習慣病を予防するとされています。ポリフェノールの代表的な健康効果としては、血液の流れを良くして、血栓などができるのを防ぐ「血液サラサラ効果」があげられ、また、通常はお茶やワインなどに含まれ、フルーツにみられることはとても珍しい没食子酸は、抗酸化成分であると同時に、一種の抗菌剤として働き、感染症を防ぐことが明らかにされています。

肌荒れや肌の老化を抑えるカロチノイドに加え、マンゴーはコラーゲン生成を促進させるビタミンCも豊富に含むため、最近ではヘアトリートメントやクレンジングオイル、スキンケアなどの化粧品に配合され始めています。またビタミンCはシミなどの原因であるメラニン色素の生成を抑える働きを持っているので、これからの時期に向けて意識しながら摂取したいフルーツNo.1に挙げられるのではないでしょうか。

そしてナイフを入れると一瞬にして甘くて濃厚な香りが広がるマンゴー。実はこの独特な香りは、370種類を超える精油成分が複雑に絡み合うことで生まれ、多くにはリラックス作用もあることが立証されています。リラックス作用による安眠効果は、寝苦しい夏の夜にはうってつけ! 香りを楽しみながら真夏のデザートとして摂取しましょう。またマンゴーの甘い香りは熟して食べ頃になった証であります。香りが良いマンゴーを探すことを心がけましょう。

最後にひとつ注意事項。マンゴーはウルシ科の植物であるため、人によっては漆かぶれと同様の食物アレルギーを起こすことがあるので、漆かぶれを起こしやすい体質の人は特に注意してくださいね。


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