Kiwi Fruit | 食物の恵み

Kiwi Fruitの恵み

酸味が効いたさわやかな甘さと、お手頃な値段で人気の高いキウイフルーツ。日常よく食されるメジャーな果物の中でも栄養成分が群を抜いて豊富なことから、"果物の王様"と称されることもあるようです。今年に入ってから日本でも脚光を浴び、メディアやインターネットを通じてその効能の素晴らしさが広まっています。今月は、瑞々しいエメラルドグリーンの果肉が輝くキウイフルーツにスポットを当ててみましょう。

CHEERS 2009年08月号掲載

Kiwi Fruit

おいしいキウイフルーツの見分け方
きれいな楕円型で、軽く握ったときにやわらかさを感じるもの
果皮は明るい薄茶色で、まんべんなく毛が生えているもの

ニュージーランドの国鳥であるキウイ鳥に見た目が似ていることが名前の由来であると言われるキウイフルーツは、実は中国が原産地であり、別名チャイニーズ・グーズベリーとも言われます。1904年に中国を訪れた女性旅行者によってキウイの種がニュージーランドに持ち込まれ、品種改良されたのが現在のキウイの原種です。

昨年日本で空前の〝朝バナナダイエットブーム〟が起こったことは皆さんも記憶に新しいかと思いますが、次なるダイエットの手段として注目されているのがキウイです。キウイには糖質や脂肪を燃焼するカロテンや、過剰な水分を排出してむくみや冷えを改善するカリウムがバナナと同等に含まれつつも、バナナよりも低カロリー。さらに、体を温めるビタミンEや排便をうながす食物繊維はなんとバナナの倍以上含まれています。バナナダイエットと同じく、体に老廃物が一番たまる時間帯である朝にキウイを食するのが効果的で、徐々に老廃物を溜めない体質に改善していくことが健康的に痩せる秘訣のようです。

皮をむいて中の果肉のみを口に運ぶのが一般的ですが、ニュージーランドではキウイを皮ごと食べるのが常識のようです。キウイの特性として、ほかの果物よりもポリフェノールが豊富に含まれていることがあげられますが、実は皮には果肉の3倍ものポリフェノールが含まれています。骨粗しょう症や更年期障害の改善、ガン予防や動脈硬化を防ぐ働きのあるポリフェノールを効率よくとりたい方は、ぜひ皮ごと食べることに挑戦してみてください。表面に生えている毛や皮の食感が気になる場合は、たわしなどで皮をこすって毛を洗い流してから丸ごとジュースにするとぐんと口に運びやすくなります。

キウイはサラダや食後のデザートとして多用されますが、たんぱく質分解酵素であるアクチニジンを含んでいることから、特に肉や魚料理を食した後の胃もたれ防止に役立ちます。この特性を使って、調理の前に肉にキウイ果汁を振りかけておくと、肉をやわらかくすることもできます。さらに、キウイ1個に成人の1日に必要なビタミンC目標摂取量の約70%が含まれており、免疫力を強化してウイルスなどの感染症の予防のほか、美肌効果がおおいに期待できそうです。

キウイを食べると舌がピリピリするので苦手という方もいますが、これはシュウ酸カルシウムという針状の結晶が原因です。シュウ酸カルシウムは種の周囲に束状になって収まっており、切ったり、噛み砕いたりすることによって舌に刺激を与えるのです。この刺激が苦手な方は、なるべく細かく切らずに食べることをおすすめします。また、キウイは熟成することで甘みが増し、有効成分であるアクチニジンも増加します。かたくて未熟なキウイを購入した場合は、りんごと一緒にビニール袋に入れて一晩部屋に置いておくと、りんごから出るエチレンがキウイの熟成を促進させてくれます。1年で一番寒いといわれるこの時期、風邪やインフルエンザ予防に、または家に引きこもって体重が増加してしまった方のダイエットに、太陽の恵みがたっぷりつまったキウイを効果的に取り入れてみてくださいね。


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