オーガニックLIFE | オーガニック

最近何かと耳にすることが多い“オーガニック”という言葉。ヨーロッパ諸国を筆頭に、人々の健康志向や環境に対する意識が高まる中、世界は空前のオーガニックブーム。その波は日本にも押し寄せているのはもちろん、もともとナチュラル志向が高かったオーストラリアでもオーガニック文化の発展が加速することに。一体、生活にオーガニックを取り入れることにはどんなメリットがあるのだろうか? 目先の健康だけに終わらない、人類の未来までをも左右するオーガニックの奥深さ、そしてシドニーに数多くあるオーガニック店の中からCHEERSおすすめショップをセレクトしてご紹介。

「有機」や「有機栽培」の意味で、化学肥料や化学合成農薬などの化学物質を使用せず、天然の有機物や天然由来の無機物による肥料などによって、土壌の持つ力を活かして栽培する農法のことをいう。人類が農業に科学物質を使用するようになってから生産効率は上がった一方、農薬による公害、土壌の生態系を破壊することによる土地の生産力の低下や土壌流出、さらには新たな害虫の発生などの弊害までも招く結果に。そういった反省を踏まえて、化学物質による環境への負担をできるだけ軽くして自然の循環システムを守るために、暮らしにオーガニックを取り入れ、さらにはライフスタイルとして確立する動きが世界中で広がっている。

普段口にしている否オーガニック食品には、残留した農薬や添加物などが含まれ、それらの毒素が少しずつに体内に溜まって代謝を弱めていった結果、アレルギーや冷え性などの現代病、不眠、肩こり、さらには不妊症やガンなども引き起こしているといわれている。じわじわと人体に悪影響を及ぼす化学物質が一切排除されたオーガニック食品に全面的に変えることで、これらの病気が完治した人も少なくない。さらに、代謝がよくなること、人体に必要な栄養素が豊富に含まれていることで、肌質改善、太りにくい体づくりなど美容にも効果がある。土壌の生態系を守り、あくまでも自然の循環に沿って食物を生産するオーガニックは、もともと自然の一部である人間にとってもいいこと尽くしなのかもしれない。

オーストラリア大陸に害虫が少ないことや厳しい検疫もあって、病気や虫害の影響があまりないことから、オーストラリアの農業はもともと有機栽培に近かった。さらに、国民の半数以上がアロマセラピーやハーブなどの自然療法を利用し、エコに関する教育もかなり熱心なこの国では、“オーガニック”という発想はそれほど特別なものではない。そんな背景もあって、オーストラリアでは10年以上前からオーガニックマーケットや専門店が登場し、そのクオリティを審査する認定機関も現在では7団体。ヨーロッパ諸国と同様にオーガニック先進国といわれている。2006年にはオーストラリアのオーガニックチキンが海外の認定基準を一部満たしていず、輸出が禁止されるという心配な事件も起こっているが、それ以来認定基準をさらに強化する動きが高まっている。安心して認定製品が買えるよう、徹底して国際水準に近づけてほしいものだ。


CITY SIDE

1. おいしい

オーガニック食品を購入する多くの人が、その理由を単純に普通の食品よりおいしいからとしている。豊かな土壌で必要な分だけ時間をかけて育った有機野菜や果物は、本来あるべき豊かな味わいを持っている。

 

2. 栄養が豊富

有機農法で育った穀物や野菜、果物には、美容や健康に良いビタミンCやミネラル、ガンに効く抗酸化物質が多く含まれている。健康な土壌で育った食物の栄養素は普通の食品の何倍にもなる。

 

3. 厳選した添加物のみ使用

ガン、出生異常、パーキンソン病、遺伝変種、不妊など、健康に問題を及ぼす原因とみなされる添加物は一切使用していない。

 

4. 農薬を使わない

栽培過程で使用された農薬は、出荷された後も食品に残留している可能性がある。2005年イギリスで行った調査では、農薬を使った果物・野菜のうち40%以上にその残留が確認されたという。

 

 

5. 遺伝子組み換えの食品を使わない

人為的に遺伝子の組み替えが行われた食品をオーガニックでは使用していない。遺伝子組み換え食品は、その安全性について未知の部分が大きい。

 

6. 家畜に抗生物質を投与しない

通常の農家では家畜たちの成長促進剤として餌に抗生物質が含まれる。結果として、多くのバクテリアが抗生物質への耐性を持つようになり、このバクテリアが人間に危険を及ぼす可能性がある。

 

 

7. コストに見合う価値

農薬や化学肥料を使った農産物は一見安いが、後々の水質汚染の処理や、土壌浸食にかかるコスト、そして人体の健康に害を及ぼしてからの治療費用は莫大なもの。オーガニック製品は少々高くても、それに十分見合う価値がある。

 

8. 高い水準

しかるべき機関に認定されたオーガニックは高い基準をクリアし、さらに定期的な監査を受けて、その水準を一定に保たれるようになっているから安心。

 

9. 動物に対する配慮

オーガニック農場の動物たちは狭い檻に閉じ込められたりせず、緑が豊かな広いスペースで、自然の穀物を食べてのびのびと育つよう、環境に配慮されている。

 

 

10. 地球と人類の未来のために

自然の循環に逆らわないオーガニック農業は、二酸化炭素の排出量、環境汚染や廃棄物を減らし、美しい自然環境と豊かな土壌を次世代へと引き継ぐことにつながる。

 

参照:イギリスで最も歴史あるオーガニック認証機関Soil Association提唱の『10 Reasons to Eat Organic』より 

CITY SIDE

オーガニックティー、コーヒー

毎日飲むものだからこそ気を使いたい、お茶やコーヒー。有機栽培の茶葉やコーヒー豆は、その香りも味も普通のものとは一味違う。

 

オーガニックコスメ

オーストラリアのオーガニックコスメには、中身の成分だけでなく、動物実験をしない、容器をリサイクルできるものを使用するなど環境に配慮したものが多い。

 

オーガニックコットン

肌着やベビー服に使用されてきた肌触りの良いオーガニックコットン。最近では世界各国でデザイン性が重視されたオシャレ服も出回るように。

 

オーガニック家具

木、ゴム、布など素材すべてにオーガニック栽培のものを使って、加工にも化学物質を極力使わずに仕上げた家具。シックハウス症候群、科学物質化敏症などに効果がある。

 

オーガニック洗剤

手肌に優しく、泡立ちが少ないために水も節約できるキッチン洗剤や、衣類への添加剤残留がなくアトピー等の肌トラブルを改善できる洗濯洗剤がある。

 

オーガニックペット用品

有機栽培のペットフードやシャンプー、オーガニックコットンを使ったマットなど。ペットの皮膚疾患や肥満の改善に使われることもしばしば。

 

オーガニックおもちゃ

赤ちゃんが口に含んでも安心、何度でも洗えるオーガニック素材からできたおもちゃ。積み木やパズル、ぬいぐるみなど色合いやデザインも素朴で温かいものが多い。

 

オーガニックマニキュア

合成樹脂のワックスで爪の呼吸がさまたげられて圧迫感を感じる通常のマニキュアと違って、天然素材のおかげで爪が楽に呼吸をできる。

 

オーガニック認定とは

製品が本物のオーガニックであることを第三者である認定機関が保障すること。国際的基準に準ずる厳しい認定基準を設け、土壌から種子、栽培、収穫、保管、輸送、加工と完成までのプロセスを分析し、厳密な監査をクリアしたものだけに認定が与えられる。製品にはその団体の認定マークがプリントされるので、オーガニック製品を購入する際にそれが本当に信頼できるクオリティなのかを知る目安になる。

日本のオーガニック認定機関

Japanese Agricultural Standard (JAS)

日本では2001年4月から有機農産物と加工品の検査・認証制度が完全施行され、それに伴い発足した農林水産省登録認定機関。土壌や栽培方法を始め、認定工場で完全に管理された条件のもとでの製造、選別や運送、貯蔵や包装の過程に至るまで、厳しく審査されている。日本で唯一のオーガニック認定機関となる。

オーストラリア2大オーガニック認定機関

National Association for Sustainable Agriculture (NASAA)

南オーストラリア州を本拠地として、生産者、加工業者、消費者などが主体となった非営利団体によって1986年に設立されたオーガニック認定機関。オーストラリアの認定機関の中で最も認定基準が厳しいといわれ、国内で最初のIFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movements)の認可団体であることから、国際的にも信用度が高い。

Australian Certified Organic (ACO)

有機農法農家や有機農産物加工業者の組合であるBFA(Biological Farmers of Australia)の子会社として2001年発足した国内最大のオーガニック認定機関。オーストラリア国内ではオーガニック業界の約55%を認定し、さらにヨーロッパ、日本、アメリカ、スイス、イギリスでのオーガニックビジネスを認定する許可を与えられるなどその認知度は拡大している。

オーストラリアその他のオーガニック認定機関

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