DINOSAUR DESIGNS (ダイナソー デザイン) | トレンドフォーカス

独特の暖かい雰囲気を醸し出す花瓶や食器などのレジン製ホームウエア

作品の柱のひとつであるジュエリー。レジン(プラスチック樹脂)製のリングやブレスレットは左右非対称で、大ぶり、かつ大胆。独特のゴツゴツした石器時代を思わせる形状だ。かと思えば、イヤリングやブローチ、ネックレスは、細く、薄い、貝殻や珊瑚のかけらなど海を連想させるものが多い。そうした力強さと繊細さは一見、相反しているようだが、レジン素材が持つ独特の暖かみがデザインの統一感を生み出している。それが、オーストラリア国内だけではなく世界中にファンを増やしている理由なのだろう。
また、暖色と寒色のギャップと、色の濃淡が織り成す、商品同士の色彩のグラデーションも魅力的だ。身に着けているだけで元気になれそうな、赤、黄色、青、緑などをベースに、トーンを落とした独特の中間色。大人の雰囲気を醸し出す黒やダーク・ブラウン系。同じデザインのジュエリーでも、色が違うだけで全く違った印象を与えてくれるので、自分らしさを発見する楽しみがある。例えば、飴玉状のレジンがジャラジャラと付いたネックレス。ポップな色を選べば、子供のおもちゃのような、遊び心に溢れたチャーミングなイメージを与えるし、黒や茶のシックな色なら、ワイルドで洗練された大人のジュエリーにも変身する。
シルバー製ジュエリーもある。ふにゃっと溶けかけたような形状こそよく似ているが、レジン製ジュエリーのカジュアルな装いとは一転して、シンプルなパーティードレスに似合いそうな、落ち着いた大人の高級感が漂っている。このほか、ホームウエアやジュエリーと同様の淡い色調の変化を表現した敷物や織物もオンラインで販売している。
一方、ジュエリーと同様、特徴的な渋い中間色のレジンで作られた花瓶や食器、小物入れなどのホームウエア。「これだけの色のバリエーションがあるから、どんな部屋でも似合う色が見つけられるはず。純粋に自分の好きな色を選んでもいいし、ベットカバーやソファの色、または部屋の雰囲気にあわせて選ぶこともできるんじゃないかな?」とスティーブン。花瓶はそれだけでもインテリアのアクセントになるが、シンプルなデザインなので季節の花とうまくコーディネートさせることができる。
落としても非常に割れにくいレジンは、花瓶や食器の素材として適している。割れないばかりか、食器洗浄機で洗えるので実用性が高い。インテリアのアクセントになるモダンなデザインだが、毎日の生活で酷使できるという利点も見逃せない。また、プラスチックという人工的な素材なのに、不思議と柔らかく、暖かい印象を与えてくれる。それは「すべてハンドメイドだからだよ。人の手で作られたから気持ちがこもっている。それが視覚からも感じられる」からだという。 「お気に入りのジュエリーを部屋のインテリアとして飾っていた時に、お洒落で可愛い入れ物があればいいなと思って、私たちのホームウエア作りがスタートしたの」と、にこやかに話すルイーズ。そんな自由な発想、遊び心が、彼らに次々と新しい作品のアイデアを生み出させ、ダイナソー・デザインを代表的なオーストラリアン・ブランドへと成長させた。
それは純粋なビジネスとして利益を生み出すことだけを目的としていたなら、逆に不可能なことだったのかもしれない。パディントン・マーケットで小さなジュエリーの出店を始めた時から22年を経た今でも、3人の創造する喜び、挑戦することへのモチベーションに、何ら変わりはないのだ。


波に削られた貝殻や小石、
珊瑚のかけらなどを連想させるジュエリー


波に削られた貝殻や小石、
珊瑚のかけらなどを連想させるジュエリー


DINOSAUR DESIGNS

(ダイナソー・デザイン)

www.dinosaurdesigns.com.au

■シドニー・シティ店
Shop 77, Strand Arcade, Sydney NSW 2000 Tel: 02 9223 2953
■シドニー・パディントン店
339 Oxford St., Paddington NSW 2021 Tel: 02 9361 3776
■メルボルン店
562 Chapel St., South Yarra VIC 3141 Tel: 03 9827 2600
■ニューヨーク店
250 Mott St., New York, New York 10012 U.S.A. Tel: +1 212 680 3523


profile:

Louise Olsen(ルイーズ・オルセン), Stephen Ormandy(スティーブン・オーマンディー)、Liane Rossler(ライアン・ロスラー)‥‥1983年にシドニー・アート・スクールで出会った3人。最初は仲のいい友達だったが、85年に就職先を見つけるのに困難なアート業界で独自のビジネスをスタートすることに。当初は芸術家の卵が集まるシドニー東部パディントン・マーケットで、ハンドメイドのファブリック(織物)やジュエリーを販売した。3人で常に新商品のアイデア出し合いながら、87年にはキングス・クロスにスタジオを開設し、国内の小売店へ納品。89年から海外でも展覧会を開催、その後、ロンドン、イタリア、ニューヨーク、東京など、世界各国の主要都市で展覧会を成功させた。現在ではシドニー、メルボルン、ニューヨークに直営店を構え、20ヶ国以上の国に輸出。世界的に知られるオーストラリアン・ブランドとなった。


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