オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

第8回 マクロ撮影

大庭弘幸

17/03/10




マクロ撮影は被写体に接近し、拡大して撮る写真なので手ブレが出やすく、手持ちではなかなか難しい写真です。ぜひ三脚とリモートレリーズで撮ることをお勧めしますが、それができない場合は一脚を使います。また、手持ちの場合はISO感度を高くし、シャッター速度を速くして撮って下さい。近頃、手ブレ補正付きのマクロレンズが登場していますが、カメラと被写体との距離がある程度離れていないと充分補正してくれない可能性がありますので、過信は禁物です。手ブレは止められても、微風で動く花やウロウロ動く昆虫を止めるには、やはりシャッター速度を速くする必要があります。改めて、絞り、シャッター速度、ISO感度の関係について頭を整理しておいて下さい。



今回はストロボを使わない例をご紹介しますが、ストロボを使いこなすことができれば、手ブレはかなり軽減されます。ただ、影が出てしまう、無闇にコントラストが高くなってしまう等、新たな問題が発生します。ストロボの光を柔らかくする方法を勉強してみてください。
















EXIF情報/50mmレンズ、F7.1、1/40秒、ISO200
車のボディにカマキリを見つけました。50mmマクロで撮ろうと思いましたが、三脚ではカマキリのすばやい動きに合わせられないので一脚を使いました。一脚は三脚よりは安定度が低いものの、手ブレ対策の必需品です。ピントが合う範囲を程よく広くしたかったので、解放絞りではなく、F7.1(F8.0近辺)にしました。レンズが50mmなので、レンズの焦点距離分の1=1/50秒より速くシャッターを切る必要があります。カメラの自動露出の結果は、1/50秒より遅かったのですが、一脚を使っているのでそのまま撮ってしまいました。ISO感度は低く200に設定。カマキリの目にピントを合わせ、静かにシャッターを切りました。幸い結果オーライでしたが、手持ちだったら、おそらくブレていたのではないかと思います。

 








鏡の上にガラス製の金魚の箸置きを乗せました。鏡に映った金魚が夏の雰囲気を表現してくれるのではないかと思ったからです。50mmマクロで寄り、三脚を 使って撮影しました。1/20秒だと手持ちでは絶対にブレてしまうでしょう。億劫に思わず、必ず三脚を使いましょう。被写体に動きはないので、ノイズを少 なくするため、ISO感度を200にして撮りました。



EXIF情報/50mmレンズ、F6.3、1/20秒、ISO200









窓際のシャコバサボテンが咲きました。背景を整えるため、花の後ろに白いボードを立て、50mmマクロレンズで寄り、三脚でマクロ撮影しました。F11まで絞っても、すべてにピントが合うというわけではないので、どこにピントを合わせるか慎重に調整してください。カメラの自動露出機能が白いボードに露出を合わせようと判断し、手前のサボテンが暗くなってしまったので露出補正を+1.33にしました。一度撮影してみて暗く写っていたら、露出補正を「+」方向に増やして撮って下さい。反対に白く飛んでいたら、「-」に補正します。なお、自動露出機能を利用しない場合は露出を段階的に変え(業界ではバラすと言います)、複数枚撮るよう心がけて下さい。この場合、露出補正は不要です。



EXIF情報/50mmレンズ、F11、1/15秒、

露出補正+1.33、ISO200









屋外でマクロ撮影する場合は、望遠マクロが役立つでしょう。多少なりとも離れて撮ることが可能だからです。また、屋外のマクロ撮影では、微風でも花が大きく動くので、静止するまでじっと待つことが大事です。この写真が手持ちで撮られたものか、一脚で撮られたものか、今となっては不明なのですが、手ブレ対策はできる限り行ってください。花の動きは予想できないので、三脚とリモートレリーズを使う場合でも、できるだけ速いシャッター速度で撮るよう心がけてください。そういうわけで、この写真はISO800で撮りました。




EXIF情報/150mmレンズ、F8、1/180秒、 ISO800








参考例です。雨上がりに、倍率を上げて梅の花を撮りたかったので、マクロ撮影用の蛇腹装置に引き伸ばし用のレンズをつけて撮りました。撮影倍率が高くなるとファインダーの画像も暗くなり、ピント合わせが大変なのですが、幸い、雨の雫がしっかりと写ってくれました。



 





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