第27回 「ネット○○」

ネット中毒 ネット中毒とは、日常生活に支障をきたすほど"インターネット"の世界に入り込み、ネットなしでは生活を送れない"中毒"状態になっている人々のことを言 う。対象は、ネットサーフィン、チャット、書き込み、ゲームなど。また、室内において長時間パソコンと向かい合うことから、必然的に"引きこもり"状態に もなる。睡眠不足や眼精疲労、関節炎などの身体的弊害のほか、ネット上で架空の自分を作り出すことによる現実との乖離、またそれによりネットを通じた犯罪 が発生するケースも見られる。

ネトゲ廃人

ネトゲ廃人とは、"ネットゲーム"に熱中するあまり、"廃人"のような状態、生活になってしまった人々のことを言う。「オンラインゲーム廃人」とも呼ばれ、その異常に長く過密な遊び方は、「廃プレイ」と表現される。ゲーム中毒は全世界で問題になっているが、そのなかでも外部と間接的に繋がることのできるオンラインゲームは依存性が高いと言われ、中国や韓国では依存症により過労死するケースも見られるなど、社会問題にまで発展している。



ネットカフェ難民

ネットカフェ難民とは、半ホームレス状態となり、"ネットカフェ"に住みつき、"難民"のような生活を送る人々のことを言う。アパートやマンションに家賃を払う経済的余裕のない人や、事情があり実家を離れている若者が24時間営業のネットカフェや漫画喫茶に住みつく。日本のネットカフェは、パソコン(ネット環境)のほかにも娯楽ツールやシャワーなどを含め施設が充実しており、基本的には寝泊りをするのに不自由はないが、狭いスペースでの長期滞在が慢性的疲労を引き起こすなど、言うまでもなく理想的な環境とは言い難い。こういった人々の仕事は派遣や日雇いの場合が多く、その日暮らしになっているのが現状。この現象は"ワーキングプア""格差社会"など、現在の日本社会が抱える諸問題ともリンクしてくる。