オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

お二人様文化は疲れる。

ふぉー

04/07/11


私は密かに思っているのだが、世の中でやたらこっちの方が重要だ、価値が高いと声高に叫ばれているものは実は本当はそうでもないのではないか?と。親子関係が大切だ家族が大切だ、配偶者こそ世界でいちばん重要な人であるなどなど。


でも本当にそうかな?


自分がおひとり様のせいか、そうやって「こっちの方が大切だ」「他人と自分の家族だったら自分の家族の方が大切だ。自分の旦那を友達なんかより優先して当然」と大騒ぎしている世間を見ると「君たちはそうやって人に対する愛を差別してこの人には愛をあげるけど、この人は関係ないからあげない」と結局分離を促進しているだけじゃないか、と言いたくなるのだ。


クリスマスはその最たる日だ。


家族が一番大切、彼氏が一番大切、子供が一番大切、そう言ってみんな愛を世界で分かち合うのではなくて「あなたは他人だからクリスマスが終わってから会いましょう、ああ忙しい。あなたがさみしかろうと私は関係ないのよ。愛を得られないのはあなた自身のせいでしょ。」と、分離を促進する一年で最も愛のない日だと私は思っている。ちなみにイエス・キリストの教えはこうである。


「自分を愛するように隣人を愛せよ。」


「自分を愛するように自分の配偶者を愛せよ」ではなく、「自分を愛するように自分の子供を愛せよ」でもなく「自分を愛するように自分の友達を愛せよ」でもない。


何の関係もないように見える、愛着もないかもしれない、あなたのすぐ隣にいる人を自分を愛するように愛しなさい、ということだ。


そんなわけでクリスマスでは分離された側の人たちが孤独のあまり自殺する確率が上がるのだと思う。


そんなことを考えさせられるのはどこにいくのもお二人様で行動しないとだめ、キリスト系祝日には家族が一番大切なんだから家族で集まらないとだめ、と決めつけているこのオーストラリアに住んでいるからだろうと思う。


ここが不思議だが、イタリアに行った時は、日本人のみならず、ヨーロピアンも結構一人旅の人は多かったのだ。ローマという土地柄もあるのだろうか?一人でレストランで食べている人を見て、自分も一人のくせに普段オーストラリアに住んでいるせいでとても違和感を感じ、「旦那(彼氏)はどこかトイレにでも行っているのかな?」と思ったが、結局あの50代ぐらいのあのひとも20代らしい可愛いあの女の子も、みんな一人旅のようだった。それで、「もしかしてお二人様じゃないとだめっていうのは英語圏特有の考え方であって他の国はそうでもないのか??とりあえず日本は一人行動だよな夫婦でも。」と気づいたのだった。英語圏は、と思ったのはアメリカの映画を見る限り、絶対二人でしょ文化がぷんぷん匂ってくるので思わされているだけで、もしかしてカナダやイギリスのことはよく知らないので違うかもしれない。


日本はさらに進化して、一人でどこにでもいけるし遊べるし、一人で行動するのは当たり前、にどんどんなっている。聞けば「焼き肉おひとり様セット」まで最近はあるそうだ。


たぶんいい年して私のような結婚しない独身者がわんさといるせいだと思う。


しかし日本に住んでいたら快適かもしれないが、オーストラリアでは策を講じないといけない。会社でクリスマスバーベキューなどというものがあって、しかも嬉しげに「ファミリーバーベキュー」と銘打たれてしまって、「パートナーも子供もつれてきていいから。」ってなことでみんなパートナーを連れてきた。が、ここでもたぶん自国の文化がでていて、二人じゃないといかんでしょ文化圏じゃない人たちは結婚してても一人できていた。日本人は周りに合わせる文化なのでパートナーをみんな連れてきていた。独身の人は大体休みだった。結局私は一人で行ったのだが「子供連れてきていいのになんで友達は連れてきちゃいかんの?」なんでパートナーとその子ども、って限定されにゃならんの?と激しく疑問を感じた。友達は配偶者よりランク低いから連れてくるのおかしいでしょという差別感覚をひしひし感じた。たぶん日本だったらこういう場合


「自分たちだけでやるか、誰か連れてきていいんだったら誰でもつれてきていいよ!」というコンセプトにすると思うんだけど。ま、多くの場合は「会社の慰労会なのになんで奥さん子供がくるの?」という感覚だと思う。在住日本人の人にそのことを話したら


「そうーなんですよね、オレも独身の時はなんで同僚の奥さんなんかと知り合って仕事の話も冗談も通じないのに気ぃ使って話さにゃならんのかって、どうーでもいいし知り合いになりたくないよ別にって正直思ってましたからねえ。日本人的にあれはかなり微妙ですよね。」と言っていた。


「まあこの国って町内会とかもないし祭りでみこしを担ぐ青年団とかもないし家族しかないんだと思いますよ。だから離婚率50%ってとんでもない数字のくせに家族が大切って大騒ぎしてるんじゃないですかね~」と彼はつづけた。ちょっと納得。


同性愛に対しては偏見少なそうだが独身に対して差別観丸出しのオーストラリア文化に私は宣戦布告する。しかし抵抗はすこししかできず、せいぜい彼氏と偽って友達を連れて会社の慰労会に行くぐらいだけど。(たぶんだから会社関係でなかなか出会いがないんじゃないだろうか?意外に私のような人も多いはずだ。お二人様を取りつくろうために友達をつれてくるパターン?実はほかの日本人の女友達も悔しいから、とやっていた。)


私はたぶん、家族家族ってちょっと優越感入って威張ってる感があるから「おまえら、地球人みな家族って発想はないんかい!?」とつい思ってしまう。わざわざ声高に「家族が大切だから~」と言いながら他人と私たちは違う、と線引きをするからいやになるのだ。そうとしか思えない自分を恥じるというより「ここは差別していいところ」という感じだから逆に「自分の家族しか愛せないなんて本当は愛があまりないんでしょ?」と言いたくなる。そうやって騒ぐわりには、ある説によると、死んだ後もずっと一緒にいるカップルはものすごく稀で、みんな別々に暮らすそうだ。(あの世で。)


私の友達のオージーのおじさんで、独身だけどいろんな困っている人たちを分け隔てなく助ける、人助けが趣味なんじゃないかと思える人がいる。私はここまでの人にはとてもなれないけれど、孤独のさみしさを知っているから、恵まれている人たちより、自分の方が少しだけ愛が多いんじゃないかと思っている。いつも、世の中は逆転現象だ。


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