オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

やっぱり日本人男性は…

ふぉー

31/07/11


先日、お二人様のふりをするために友達の日本人男性を誘ってオペラハウスのジャパンフェスティバルとシドニー大学のフットブリッジシアターの日本語字幕つきのドキュメンタリー映画上映会に掛け持ちで行ってきた。

私は今まで日本人男性の方が日本語で話しができるし、ご飯はおごってくれるし、一緒に同じ日本語のビデオを見て大笑いできるし、どう考えても外国人男性よりいいじゃないか、と思いこんでいた。どうしてたくさんの日本人女性がわざわざ西洋人男性に走っていくのか不思議であった。

しかし、先日ちょっとその謎が解けた気がした。

外国人男性とつきあっている(あるいは結婚している)日本人女性の皆さん、どうもすみませんでした。私は多少の偏見を皆様に対して持っておりました。ここに深くお詫び申し上げます。本当にすみませんでした。

さて、一緒にジャパンフェスティバルを見に行った男性は、私とは友人というか、ほとんど知人ぐらいの仲である。しかし日本人らしく時間には正確、日本のネタはよく知っていて日本ばなしがしたいときにはうってつけの人物だ。もしかしてよく考えたらネガティブなことをよく言う人のような気もいまさらながらするけど、それまでそんなに深く考えたことはなかった。あら4の私より若干年上で、お金はたんまりあるが現在は何を思ったか学生ビザでオーストラリアに滞在中の独身。日本に帰ればローン完済済みのマンションも持っている。

ジャパンフェスティバルのチケットは私が手配。返信用切手を貼ってジャパンファウンデーションに送付したが、時間がないということでカウンターで手渡しという連絡が事前にきた。カウンターで実際手渡されたチケットはこんな席あるのというぐらい今までの人生で最悪の場所だった。なんと舞台の裏なんである。演者は完全に私たちに背中を向けている。はじめ司会者の声もよく聞こえなくて何を言っているのかよくわからない。「席を動きたい人は今どうぞ」というようなことを言っている気がする。しかし言い方があいまいで意味がわからない。「ねえ、席を変わっていいんじゃない?」と私が言うと彼は一言「そんなわけねえだろ。」馬鹿にしたようななげやりな言い方。

「でも今、動きたい人は今どうぞって」「それは今休憩に入るからって意味だろ。さっきの舞台裏の席の人、もしその席に戻ってきたいならモーストウエルカムって、冗談言っただけだろ。」

しかし実際は席を変えることができたのだった。私たちの席は舞台裏で、そもそも舞台を正面から見る席に移るには違うドアから入らないといけない。てなわけでカウンターに行って正式に席を変えてもらった。「席変えてもらったよ。」というと「あ、そう。」えらそうに言うと彼はおとなしく私の後からついてきた。

で、次、シドニー大に行くのに早めにコンサートを切り上げなければならない話になった。

「4時からだから3時15分にはでないといけないよね。」というと「そんなわけねえだろ。」とまた馬鹿にした返事。

「そんなもんバスでシドニー大なんてすぐだよ。30分でいけるよ。なに言ってんだよ。」

「えっでもさあ、ここからバス停まで15分ぐらいあるでしょ?それからバスを10分ぐらい待って…45分はみとかないとだめじゃない?」

結局私の言う通り、3時15分に出てちょうど4時についたのだった。彼がこのバスは絶対シドニー大まで行く!と主張したバスもぎりぎりグリーブポイントロードの次の角で曲がってしまうし、「場所こっちに決まってるだろう」と言う割には間違っていて、私は全く気にしてないのだが、例を挙げればきりがないほど、で、よく考えたら最後はちょっとかわいそうだったのだけれど。

しかしとにかく最初から私が何か言うと「そんなわけねえだろ」、しかもそれ以外には口数が極端に少ない。だんだん私も好きなように話ができなくなってきて黙り込む。だって何を言っても「そんなわけねえだろ」と言われてしまうから。

しかしどこかで聞いたこのやりとり…。

そういえば日本で、カップルがよくこんな感じで喧嘩しているのを見たなあ。

私は彼とはただの友人というか知人レベルなので「もう、あなたってどうしてこうなの!?」と腹も立たない。しかし心密かに、「一緒にコンサート見るのに、こんな人いやだなあ私…」と思った。

「こんな席ひどいよな?変えてもらおう!」とイニシアチブをとる人がいい。

「席変われるんじゃない?」といったら「そうかもね。トライしてみよう。」とせめて協力的な姿勢を見せてくれる人がいい。

何よりも私と一緒にいることを楽しもうとしてくれる人がいい。私が一緒にいるということに感謝してくれる人がいい。私が機嫌を取るかのように話をしないといけないのではなくて、協力的にこの場を楽しもうとしてくれて、積極的な明るい態度の人がいい。彼は私の彼氏でもなんでもないので、私は機嫌を取る気もなく、ただ黙りこんでいたけれど。

ぼーっと何もしないのでなくて、後ろからだまってついてくるのでなくて、自分から行動してくれる人。間違っててもいいじゃない?「それはできません」と言われたっていいじゃない?

「それはね、彼らは失敗するのがこわいんだよ。」と女友達が言う。

「日本人男性ってお母さんに甘やかされて育ってるし、誰かが何かしてくれるのを待っているのよ。自分は失敗して恥をかきたくないから自分からは何もしないんだよ。それに、海外生活短い人は海外では、言ってみればなんとかなるかもって思わない人が多いでしょう?日本と同じと思うんだよね」たしかに日本ではあれはダメ、これはダメ、ということが多いよな。

まさかコンサートの席を変えられると思わないのかもしれない。それに日本では、ちょっと人と違うことを違うやり方でやろうとすると、意図もよくて、やり方もすばらしくても、親切心からのことでも「余計なことをするな!」と怒られることが多い。

私は男性ってそもそも自分から動きたい、自分がイニシアチブを取りたいというのが普通で、それが本能なんだと思っている。でも日本の社会のやり方だとそういう男性の本能を骨抜きにしてしまっているんではないかと思う。彼らは一生懸命、油断するとはじけて躍動しようとする男性エネルギーを必死で懸命に押さえて、無表情無感動無行動になろうと努力しているようにさえ見えるのだ。残念なことだ。

私は自分がそんなに海外生活が長い感じは全くしていないし、自分ってものすごく日本人だ、といつも思っている。でも日本にたまに帰って日本にずっと住んでいる友達と会って好きなように話すと、「なんか、すごく海外長い人の考え方って感じだね。」とよく言われてしまう。「ふぉーちゃんみたいな考えの人なんて日本にはほとんどいないよ。」とも。そもそも反発を買いそうな気がする友達には、正直な自分の意見は言わずにいることも多い。

でも私は自分がオーストラリアよりの考え方になっているというよりは、日本に住んでいたら知らず知らずに周りやTVやらのせいで思い込まされている変な思い込みから解放されているだけなんだと思う。そして、それってとても貴重なことで素晴らしいことな気がする。なぜ海外に住むのか?それは自分の視野を広めたいから、成長したいから、なんじゃないだろうか。

で、教訓。やっぱりお二人様文化の国だからって、お二人様じゃないと恥ずかしいからとそんな下心で人を誘ってはいけない。(彼は友達としてそれなりに楽しい人だと思っていたのだが…、が、)これからは堂々とすがすがしく、潔くおひとり様でいこう。そして本当に自分が、素敵だとときめく人とお二人様を楽しもう。

 

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