オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

日本酒蔵紀行(その1)

ソムリエK隊員

21/09/12




 




 


今月の一本

吟醸酒:秀松 藍

(ひでまつ あい)






今年の日本の冬は記録的な大雪で、豪雪地帯を移動するのも一苦労でしたが、そんな中お酒の仕込みで忙しい酒蔵を幾つか廻ってきました。






本家(茨城県笠間市)



東京・上野駅からJR特急フレッシュひたちで1時間ほど、友部駅からタクシー10分で日本最古の酒蔵のひとつ、須藤本家の「お屋敷《に着きました。そこは日本の旧家の佇まいで、その歴史の重さに圧倒されました。ただ一軒だけ屋根が潰れて青いビニールで覆ってある建物が広い庭の中にあって、1年前の大震災の被害がここまでと思ってしまいましたが、実は昨年の台風で樹齢千年!の巨木が倒れて近くの小屋を潰したようで、その処分した木の総重量が52トン!とか。またしても重さに圧倒されるとは…。で、肝心のお酒の試飲ですが、御母屋の広い客間に通され、56代目の須藤源右衛門様から直々に注いで頂きました。ここは純米吟醸・大吟醸蔵として有吊で、その最高峰酒・花薫光(かくんこう)は美食漫画「美味しんぼ《でも取り上げられ、その他にもInternational Wine Challenge (IWC)でも毎年の如く受賞するなど国際的にも評価の高い所です。そのライトで辛口な口当たりから複雑な長~い後味を残すスタイルは、極上のシャブリやピノ・ノアを思わせ、フランスの3つ星シェフを唸らせるのも紊得しました。





市島酒造(新潟県新発田市)



次の日、東京から上越新幹線で2時間、新潟駅から半時程JRに揺られて着いた新発田駅は一面雪化粧で、1メートル以上の積雪につい身が引き締まりました。醸造所と販売店、それに歴史記念館も併設した市島酒造に到着後早速奥のお座敷に通されると、ご当主の市島健二様と差し向えで昼食を長テーブルにふたりだけで頂くことに。深雪に覆われた広大な日本庭園と降り続く雪を見ながら日本海の幸をつまみに極上の酒を飲む…もう言葉もなく、ただただ自分が日本人であることを感謝した瞬間でした。ちなみに写真の杯は12段重ねの最下段の物で、通常は酒の仕込みが一段落した時に最初に杜氏が酒を飲む杯で、その直下の者はその次の少し小さい杯、そしてまた下は…ということで一番下っ端は一番上の一番小さい杯を使うとのことで…。で、今月の1本はその時に乾杯した吟醸酒:秀松 藍(ひでまつ あい)です。上記IWC 2011でも銀賞を取ったすっきりした味わいの中にもしっかりしたボディを持つお酒です。

 




    User comments
    Comment1    ※10文字以下
    Comment4    ※8文字以下
    Comment2    ※30文字以下
    ・コメントは全角で500文字まで。
    ・書き込みはライターの判断で削除される可能性があります。
    ・詳細はチアーズ利用規約をご覧ください。

    関連記事

    52杯目 生々試飲会!? (やっぱりお米が大事!)

    19/08/2013

    ソムリエK隊員

    52杯目 生々試飲会!? (やっぱりお米が大事!) ...

    ワイン・お酒

    51杯目 新潟酒事情(魚沼編)

    26/06/2013

    ソムリエK隊員

    51杯目 新潟酒事情(魚沼編) 東北から新潟へ、3月でも雪深い南魚沼の酒蔵をふたつご紹介。...

    ワイン・お酒
    Banner3
    Side 2

    FOLLOW US

    SNSで最新情報をゲット!

    NEWSLETTER

    メールで最新情報をゲット!

    メールを登録する