オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

世界の田舎村 カトマンズ

北村元

23/05/13












 中国の胡錦濤主席がアメリカを公式訪問した。儀杖兵による礼砲21発の最高儀礼の歓迎を要求し、米国が受け入れた。そもそも、胡錦濤主席の訪米は任期終了前の卒業旅行であり、[栄誉勲章]を要求したようなものだ。しかし、結果は胡錦濤が21発礼砲の歓迎を受けると、中国側はボーイング機200機の購入を発表した。礼砲1発でボーイング機10機分に相当する。安いもんじゃん…。だが、外交はそうはいかないのだ。アメリカは両国の関係をG2と位置づけ、ホワイトハウスでは2回の晩餐会が行われたが、ささくれだった関係の修復はできたのだろうか?
 

今回のリフレクションは、その大国・中国の隣のネパールの話だ。ポカラに行く日の朝、濃霧のために飛行機が出ない。「霧が晴れるまでカトマンズ郊外をご案内します」と言われてきたのがバクマティ川である。正確に言えば、パシュパティナートという所に案内された。晴れていれば、マナスルの山々が望めたはずである。

 

ここはシヴァ神が訪れたという伝説の聖地であり、ガンガー(ガンジス川)の支流で、その水はすべてを浄化するという聖なる水。

「ガンガーに遺灰を流された者は解脱できる」という伝説に従って、ネパールの熱心な信者はこの地パシュパティナートに集い、沐浴し、死に、焼かれている。この街には、死を待つ人専用のホスピスさえ存在する。

 

さすが、午前7時前では、死者を焼く場面には遭遇しなかったが、霧の中での沐浴が見られた。だが、御世辞にも清い川とはいえない。濃い霧で余計、川の色が不透明である。

 

ふと近くに猿がいることに気づいた。結構、役者なのだ。落ち着いて私たちの動きをみては、視線を霧の彼方に向ける。

 

太古の昔、カトマンズ盆地は湖であったといわれる。最近の調査で、実際にカトマンズ盆地は湖であり、その湖の南側で地震が起こり、湖水が排水されて今のカトマンズ盆地となったことが明らかになった。神話によると、文殊菩薩がカトマンズ湖の周りの山を剣で切り開いたといわれる。

 

昔からカトマンズ盆地は交易と文化の要塞だった。都市文明を担ったネワール族の伝統的居住地のカトマンズ盆地には、特に味わいのある街がある。1979年ユネスコ世界文化遺産に登録され、平均の標高が約1300メートル。沖縄とほぼ同緯度にあるため、年中気候は温暖だ。寒い季節にも関わらず、猿の後ろで沐浴ができるのも、温暖な気候のおかげである。

ネパールのお札をもう一度使おうと思っていたら、王制が廃止になり、お札は使えなくなってしまった。



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