オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

朝の散歩と体内時計

北村元

25/06/13




 














ベトナム各都市の朝は、散歩集団の大きな流れができている。その流れは、滔々と流れる大河のごとく…止まるところを知らない。首都のハノイこそ、その例にもれない。かつてハノイの住人だった私には、まだ土地勘がある。先月のある日の朝。カメラをもって、少し遅い朝、ホテルの外に出てみた。


と、快活なうねりの中に、くたびれ果てた人とイヌがいた。なんと、その人は私の前でパッタリ止まった。そして、イヌもパッタリと。主(あるじ)の顔は苦しそうだ。イヌの顔も冴えない。もう今日は散歩はやめましょうと、主人に哀願しているように…私には見えた。


 


散歩の達人になるには、イヌを散歩仲間にしよう…という提言があって、こう書かれている。


 


散歩仲間がいれば、歩く習慣は続けやすく、楽しくなります。 飼っているイヌも、散歩仲間になります。 イヌを飼っていると散歩をする必要があるため、必然的に「散歩仲間」にならざるを得ない状況になります。 逆にイヌも、わたしのことを散歩仲間と思っているに違いありません。


そんなある日、ふと、気がついたことがあります。


イヌと散歩をしているときのほうが、意外と遠くまでよく歩けるのです。 なぜでしょうか。


イヌの「もっと歩きたい」というしぐさから、いつの間にか刺激を得られるからです。 しっぽを振りながら、もっと歩こうと催促されると「じゃあ、もう少し歩くか」となります。 イヌを思う気持ちがあれば「満足させてやろう」という気持ちも自然とわいてきます。


すると、イヌのリクエストに応えて、つい、遠くまで歩いてしまうのです。 気がつけば、とんでもなく長距離を歩いてしまっていた。


しかも、無邪気なイヌと一緒に歩いていると、歩く疲れも感じられにくくなります。



でも、この写真…「とんでもなく遠くまで歩いてしまっていた」成れの果てなのか。


 


「たそがれ時に明るい光を浴びると増えるたんぱく質が、体内時計を刻むたんぱく質を抑えてしまう→体内時計が狂い翌日の生活リズムが狂う」と、朝日新聞(2004/06/09)に出ていた。動物実験で解明されたという。


 


毎朝きちんと起きて太陽の光を浴びることで体内時計が正常になり→生活のリズムが規則正しくなる。前向きな気分になる。


朝まだき…疲れた一人の人間と一匹のイヌを見ながら、「でも、何事もほどほどに」が、リズムを作るのだと確信した。おじさん!ワンちゃん! 体内時計をリセットしなさい。





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