今月は夏野菜の王様、なすびを田楽にします。甘い田楽にとりミンチを加えて、ご飯がすすむおかずに仕上げたいと思います。オーストラリアで売っている野菜は味にむらがあるので、手にとって良く見てから買うようにしてください。なすは小さくて皮に張りがあり、重いものを選ぶと美味しい田楽ができると思います。

なすび 2本
アスパラ 3本
味噌 200g
ブラウンシュガー 130g
みりん 100cc
酒 100cc
とりミンチ 300g
卵黄 2個
生姜のしぼり汁 適量
(1)とり味噌を作る。
生姜のしぼり汁以外の材料を鍋に入れ、はしを何膳か束ねてよくかき混ぜてから火にかけます。木ベラで焦げ付かないように鍋の底をこそげるように混ぜながら、強火にかけます。味噌は大変熱いので、手につかないように注意しながら火加減を調節します。だいたい元の味噌よりややゆるいくらいまで練り上げます。味見をして、お好みの味になるように砂糖を足してください。およそ7~8分でできます。そして、荒熱がとれたら生姜の絞り汁を加えて出来上がりです。

(2)なすびの身をくり抜き、なすで器を作る。
始めになすびのヘタとおしりをギリギリで落とし、横半分に切ります。器にすることをイメージして皮に沿って厚めに包丁を入れ、ピザを切るように放射線状に切りこみをいれます。次におしりから少しだけ包丁の切っ先を差し込み、切り離します。身と器の両方を水でよくさらし、水気を切ります。


(3)なすびを焼く。
オーブンを180℃で温めておく。器の内部と身によく油をまぶす。時々、油をかけながら火を通してください。この火を通す工程は、油で揚げても当然OKで、その方が美味しく仕上がりますが、揚げ物って面倒ですよね。なので、今回はこういう感じにしました。なすびは油と相性が良いので多めに使ってください。途中、アスパラにも油をまぶしてオーブンへ入れます。
(4)仕上げ
なすびが柔らかく美味しそうになったら、なすびの器に身を盛り、味噌をたっぷりかけます。アスパラを天に飾り、再びオーブンへ入れて軽くあぶったら完成です。
田楽味噌は、とりを入れずに、多少多めに作っておけば、冷蔵庫で長期保存が可能です。これに辛子を加えてお酢でのばせば辛子酢味噌にもなります。タマネギやニンジンのみじん切りを加えて野菜味噌など色々アレンジしてみてください。味を少々甘めに仕上げれば、オージーも好きな味だと思うので、是非ふるまってみてください。