オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

カンジのLet it Rock -The Beatles-

バーシー

19/10/09


今回紹介するのはThe Beatles。とはいっても今さらビートルズを紹介しなくてもという感じではある。僕自身、ビートルズはスルーしようと思っていた。だけどやっぱりビートルズが大好き。



僕は様々な音楽を幅広く聴いているつもりだが、その核となるのはやはり70`Sパンク(ロンドンパンク、ニューヨークパンク)だ。ひねくれ者どもの粋を集め、それを結晶化したかのような70`Sパンク。そんなものに心惹かれる男ゆえ、音楽に対して斜に構えた態度で臨むところはある。



にしても「ビートルズなんて古いし、つまらない」などとほざく気は一切ない。なぜって単純に彼らの音楽はかっこいいから。こればっかりは抗いようもない。それとリスペクトを込めて言わせてもらえば、ビートルズほどのひねくれ者集団、というかもっとはっきり言えば“変態集団”はいない。“リスペクトを込めて”なので悪しからず・・・。



さてビートルズの音楽と一口に言っても、その偉大なところは中期~後期のキャリアにあると言えるだろう。つまり1966年あたりから、グループ解散となった70年に至る期間である。この時期に彼らは「Revolver(66年)」「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(67年)」「Abbey Road(69年)」といった名盤を連発する。そうして彼らは恐るべき進度で音楽を深化させていった。



そしてその分岐点となった作品が今回オススメする1965年12月発表の名盤『Rubber Soul』だ。これ以前にもビートルズは5枚のアルバムを発表しており、1963年にデビューアルバムを発表した時点ですでにセンセーションを巻き起こしていた。「She Loves You」や「Help」といったおなじみのヒットシングルを連発していて、この時期にも初期ならではのかっこいい曲はもちろんたくさんある。ただ本人たちの予想をはるかに上回る大センセーションであったため、世界中のアイドルとして、“やらされ”続けていた感はあったのだと思う。



そんな彼らがはっきりと自我を持ち始め、はっきりと自己表現をし始めたのが6thアルバム「Rubber Soul」であったように思う。事実、曲のテーマには愛の矛盾と葛藤、内省的な記憶など、それまでのシンプルなラブソングとは確実に違うものが取り上げられた。音楽的にも当時の既成概念に収まらない多様な楽器を取り入れ、またスタジオでの録音技術を利用した音響効果を作品に取り込むなど、野心的に音楽性を広げ始めた。



ビートルズが60年代に存在した“ある人気バンド”ではなく、“神”として、または“モンスター”としてロック史に、いや世界史に名を残すことになった、そのきっかけがRubber Soulなのである。
ただ一番大事なのは、このアルバムに極上のロック&ポップソングがずらりと並んでいるということ。頭で考えずに、この素敵な作品を心から楽しんでほしい。



というかビートルズは何が変態かって結局、ジョン・レノンが変態だよなぁ。とかこんなことばかり言っていたら、いい加減お叱りを受けてしまいそうなので、今回はここらへんで。





TUNES



I`m Looking Through You

http://www.youtube.com/watch?v=W0_PiVNLiuc&feature=related





In My Life

http://www.youtube.com/watch?v=o2d2llB4oIQ





※紙のチアーズ・5月号掲載

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