28/05/2018
6月14日(木)~7月15日(日)
6月14日、ロシア対サウジアラビアの開幕戦でいよいよスタートする2018FIFAワールドカップ・ロシア大会。1ヵ月間に渡り開催されるサッカーの祭典を目前に、世界中がお祭りムードのなか、日本のサムライブルーはと言えばやや雲行きが怪しい。
ヴァヒド・ハリルホジッチ前監督の電撃解任後、ハリルホジッチ氏が日本サッカー協会を名誉毀損で提訴するという情報が流れている。日本協会の田嶋会長は「もうチームは前に進んでいます。前監督のことに対しても、我々は誠意を持って向き合っていきたいと思っています」と話しているが、今後の協会の対応次第では、ハリルホジッチ氏側は国際サッカー連盟(FIFA)の仲裁機関への訴えも検討しているようで、最悪の場合、グループステージ開催中に民事訴訟に発展する可能性もある。そこで急遽、日本代表監督に抜擢されたのは西野朗監督。慌ただしく展開していく日本代表陣営の影響もあってか、他国がワールドカップ招集メンバー23人を続々と発表していくなか、西野朗監督は日本代表招集メンバーの発表を予定していた5月31日には決まらない可能性を示唆した。選手選考については「(前任の)ハリルホジッチ前監督のリストからコアなメンバーは変わらないが、劇的に調子を上げてくる選手など新しい力も見逃してはいけない」と説明した。最終メンバーは6月4日に締め切られる。日本にとっては波乱の幕開けとなるワールドカップのグループステージだが、現在、コンサドーレ札幌に所属している元日本代表・小野伸二氏(38)はメディアの取材で「監督が交代し、みんな心の整理はついている」と推測。また「初戦の大事さ。どの大会でも初戦をいかに戦うかにある」と、日本代表が好成績を残した大会の共通項を示唆している。ロシア大会でも日本代表の成否の分かれ道は、コロンビアに挑む初戦にある。今回弊誌では、3月にフランス代表を倒したコロンビア代表を中心に日本が属するグループHに触れてみたい。
グループH 試合日程 ※すべてシドニー時間
6月19日(22:00) コロンビア vs 日本 サランスク SBSで生放送!
6月20日(1:00) ポーランド vs セネガル モスクワ
6月25日(1:00) 日本 vs セネガル エカテリンブルク
6月25日(4:00) ポーランド vs コロンビア カザニ
6月28日(24:00) 日本 vs ポーランド ボルゴグラード
6月28日(24:00) セネガル vs コロンビア サマラ
グループH対戦国
ポーランド(7位) 3大会ぶり8回目
セネガル(23位) 4大会ぶり2回目
コロンビア(13位) 2大会連続6回目
日本(55位) 6大会連続6回目
コロンビア
世界ランキング13位のコロンビアはワールドカップを2大会連続で出場し、今回で6度目を数える。3月にフランスのサンドニで行われたフランス代表との親善試合では、8万人の観衆が詰めかけた敵地にも関わらず、優勝候補の一角と言えるフランス相手に3-2で逆転勝利を収めているコロンビア代表。フランスを封じた高い位置からの積極的なプレスは強度が高く、狙いを定めるタイミングも抜群。常に相手側のコートで試合を進めポゼッションを稼ぐ展開が印象的だった。コロンビアのエースで現在バイエルンでプレーをしているMFハメス・ロドリゲスは、前回W杯ブラジル大会に自身初出場ながら10番を与えられ、ベスト8進出に貢献。同大会の日本戦でもゴールを決め、得点王(6点)に輝いている。現在、ユベントスに在籍中で鼠径部の負傷による手術から3月に復帰したMFフアン・クアドラードは、フランス戦には不参加だったが、スピードのあるドリブラーとして知られる要注意選手。そして忘れてはならないのがコロンビア代表として通算29得点と豊富な経験を持つFWラダメル・ファルカオ。チームの安定剤と言う意味では欠かせない存在だ。
ポーランド
すでに代表メンバーの発表を終えたポーランド。ずば抜けた勝負強さでどこからでもゴールが狙えるエースのFWロベルト・レヴァンドフスキをはじめ、代表キャプテンを務めた経験を持つヤクブ・ブワシュチコフスキ、ユヴェントスの守護神ヴォイチェフ・シュチェスニーといった豪華メンバーが名を連ねる。
セネガル
リバプールの主力選手で、突破力は世界最高峰と称される右トップFWサディオ・マネを筆頭に、3トップのセンターはFWムサ・ソウ、左トップのFWバルデ・ディアオ・ケイタと、身体能力の高い、スピードのあるオフェンスを豊富に揃えている。カリドゥ・クリバリは195センチ・89キロと強靭なフィジカルの壁となり、センターバックに立ちはだかる。
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