23/08/2021
Rip Curl Narrabeen Classic
presented by Coronaが開幕!
4月初旬に開催されたチャンピオンシップ・ツアー(以下CT)の第二節『Rip Curl Newcastle Cup』に続き、4月16日からノース・ナラビーンにて第三節『Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona』が開幕した。同大会は、1年間を通して世界の10ヵ所で開催されるCTの一環で、4月16日〜26日の期間に、メンズ36人、とウーマンズ18人がトーナメント形式で競い合う。
COVID-19の影響により、毎年開催されていたVIC州のベルズビーチ、QLD州のスナッパーロックスでのCTの開催ができないため、今年は、NSWのニューキャッスルとノースナラビーン、そしてWA州のロットネスト島が新しい開催場所として選ばれた。マーガレットリバーは継続するので、合計4ヵ所での開催となる。
ナラビーンラグーンの河口に面した地形がリバーマウスを形成することでパワフルなレフトブレイクを生むノースナラビーン。ここからサイモン・アンダーソンやネイサン・ヘッジ、オジー・ライト、ローラ・エネバーなど、ワールドクラスのトッププロを輩出しているほか、ワールドチャンピオンを2度制したダミアン・ハードマンもこのレフトブレイクから世界へと羽ばたいている。1970年代からCTやその下部リーグであるQS、プロの登竜門であるワールド・ジュニア・チャンピオンシップなどの会場として長年親しまれてきた実績のあるポイントだが、最後にノーザンビーチでCTが開催されてからは、すでに20年を数えるというから、今回の開催はローカルサーファーにとって非常に明るいニュースとなった。
イベント会場にはフード・ドリンクのブースやサーフショップなどが並び、サーフィンを知らない方でも野外フェスのような感覚が楽しめる。また、会場隣には子供向けの遊具も設置されており、浅瀬が続くラグーンもある。大会期間中のビーチは厳重にパトロールされているため、子供連れでも十分に堪能できる。この機会にオーストラリアのサーフカルチャーを堪能してみてはいかがだろうか。
都筑 有夢路
急遽ワイルドカードとして出場の機会を得た、都筑有夢路選手。日本人女性でCTに進出した選手は20年以来。CT選手として迎えた初戦のFEEDラウンドでは、残り3分で4.83のスコアを出して、ラウンド16にコマを進めている。DAY1で活躍した選手のトップ5の選手にも選ばれた19歳。
試合後のコメント
はじめてのCTですごく緊張しました。このチャンスを無駄にしないでしっかり経験を活かせるように頑張ります。海の中では試合前に考えた戦略を考えていました。そして、ビーチに人すごいな、いっぱいいるなって思っていました。この機会を与えてくれたWSL、ずっとサポートしてくれてる私のチーム、ファンの方々に感謝しています。次も楽しんで、そして勝ちます!
コナー・オレアリー
弊誌チアーズ2月号でインタビューを行った日豪ミックスのコナー・オレアリ―はシドニーのヒーロー。2017年でCT入りを果たし、ルーキーオブザイヤーを受賞。2019年で一度QSへ降格したが、実力をつけて2020年に再びCTへ返り咲いたので、苦労を知るコナーの今年の活躍が期待されている。右肩にはオーストラリアの国旗、左肩には日本の国旗を掲げている。
ジョン・ジョン・フローレンス
ホノルルで生まれノースショア・パイプラインの前で育ったジョン・ジョン・フローレンスは、2度のワールドタイトル、3度のトリプルクラウンを獲得した輝かしい実績を持つ。2019年は3度のワールドタイトル獲得に向けて順調なシーズン序盤だったが、ブラジルで膝の怪我を再発。リハビリの末、医師の命令を無視して、ケリー・スレーターとの東京オリンピックの出場枠をかけて最終戦のパイプラインに出場。見事アメリカ代表の権利を獲得している。2020年には悲願のパイプマスターとなる。COVID-19の影響で、時間をかけてケガを直すことのできたジョン・ジョンは、ケガをする前よりもいい意味で脱力したランディングスタイルになっている印象を受ける。
ミック・ファニング
南アフリカのジェフリーズベイで開催されたJ-Bay Openのファイナルで、サメに襲われたさい、拳を握りしめて殴りに向かった経験を持つミック・ファニングは、3度ワールドタイトルを手にしたオーストラリアン・レジェンド。2018年にCTから引退したが、同大会のメインスポンサーであるリップカールからの熱心な招待があり、また、妻と子供にプロサーファーとしての自身の姿を見せたいという思いからこの度参戦を決めた。
イタロ・フェレイラ
2015年からCT入りを果たしたイタロ・フェレイラは2019年のワールドチャンピオン。CTランキング1位の選手のみが着ることを許されているイエロージャージに身を包むブラジリアンサーファー。映像からは想像ができないほどのスピードでエアーやビッグターンをメイクしていく。
大会の詳細は下記からご覧ください。
Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona
デジタル版チアーズでは、同大会で特に注目を集めている選手をさらに写真とともに紹介する予定。
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