オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」
娯楽記事

Cheers インタビュー


世界が絶賛する次世代エンターテイメント集団

SIRO-A

28/11/2016

このエントリーをはてなブックマークに追加

世界が絶賛する次世代エンターテイメント集団

 

SIRO-A

 

 

顔を白く塗りつぶした5人のパフォーマーたちが、音楽や映像に合わせてダンスを繰り広げる次世代型エンターテイメント集団SIRO-A。昨年、アメリカの人気オーディション番組『アメリカズ•ゴット•タレント』に登場し、その衝撃的なニューエンターテイメントに、米国民のみならず、世界中の人々を虜にさせた。5人のパフォーマーと5人のクリエイター、計10名で成り立つSIRO-A。今回は1月の初オーストラリアツアーに先駆けて、SIRO-Aのダイレクターを務める、Cocoonaさんに話しを伺った。

 

 

今や世界中で絶賛されているSIRO-Aですが、地元仙台での結成•活躍から海外へと舞台を変えられたきっかけ、その経緯を教えてください。

 

今年で僕たちは結成14年目になるのですが、実はまったく最初は海外での活動は考えていませんでした。当時は、コント、ダンス、歌、ポエム、漫画、映画、写真などなど、自分たちにとって、面白いこと、楽しいことを思いついたままに色々やってました。そのたくさんある表現の中に、今僕たちのやっているパフォーマンス、「映像と人間のシンクロ」がありました。


今の事務所に所属が決まったときに、当時のマネージャーから「映像と人間のシンクロ」のパフォーマンスだけで、世界を目指そうという提案がありました。「んーとりあえずやってみましょうか…」。という感じで、最初はあんまりピンと来てなかったのですが、色々な所で「映像と人間のシンクロ」のパフォーマンスをやってみたら凄い評判が良く、上海万博の日本パビリオン展でのパフォーマンスのオフォーをいただきました。


上海万博でのパフォーマンスは、今まで感じたことがないくらいの、凄まじい拍手でした。その瞬間、メンバー全員「僕たちは海外で勝負する!」と心が決まりした。

 

日本から海外へと舞台を変えたことで、SIRO-Aに変化などは生まれましたか?

 

英語です。僕たちのパフォーマンスは、ノンバーバル(非言語)パフォーマンスなので、日本でやるときも、海外でやるときもそんなに内容は変わらないのですが、公演の下準備、海外での生活、買い出し、打ち合わせ、インタビューなどでは英語は必須です。作品制作、稽古の毎日に英語学習という重要要素が新たに加わりました。今は、メンバー一同、受験生のように勉強しています。

 

昨年はアメリカズ・ゴット・タレントに出演し、アメリカ国民のみならず、世界中の人々を魅了されましたが、出演経緯を始め、その経験について教えてください。

 

以前から同番組にはずっと出たい気持ちがありました。どうやれば出れるんだろうと、機を伺っていたときに突然、番組からオファーがありました。しかも放送の1週間前。移動時間、リハ時間を考えると、制作、稽古は3日しかありませんでした。出るか、出ないか、メンバー全員相当悩みましたが、「回転寿司と一緒! 食べたい寿司がまた流れてくるとは限らない。今掴もうよ! このチャンス!!」みたいな結論に至り、超突貫工事で1回戦のパフォーマンスを作りました。

 

SIRO-Aとは、何色にも属さない「白」と、何者とも特定できない「A」に由来していますが、ではCocoonaさんの名前は?

 

Cocoon(繭)という単語と(少年Aなどの匿名)を足した造語です。繭を紡ぐように作品を作りたいという想いを込めました。

 

映像とパフォーマンスの絶妙なタイミング、そのコラボレーションを拝見させていただくと、とてつもない練習量が想像できます。ひとつの作品を作り上げるまで、どれくらいの時間を要されますか? またそのプロセスやコンセプトも教えてください。

 

ひとつのパフォーマスができるまで、約3ヵ月かかります。最初に手法、システムなどを考えます。例えば「ブラックライトを使った、プロジェクションマッピングをしよう!」「お客さんの写真を使った映像とシンクロしたダンスをしよう!」などなど。


次にその手法でどんなことができるか、何が面白いか、みんなで大量にアイディアを出し合います。くだらないものでもいいから、とりあえず出しまくります。だいたいA4用紙1000枚分くらい出します。その中から面白いモノをかき集め、構成、ストーリー、コンセプトを考えます。それをベースに、パフォーマンス、映像、音楽を作っていきます。


そうしてできた、パフォーマンス、映像、音楽を実際稽古場で、合わせてタイミングや位置を納得いくまでチューニングします。実際合わせて、新たに思いつくアイディアもあるので、3歩進んで、2歩下がる的な作業を延々繰り返します


ようやくここの段階から練習します。平均2週間ほど練習して本番に挑みます。

 

表現者、映像作家、VJなど、メンバーがそれぞれあらゆる役割を持たれていますが、作品を作りあげる上で対立してしまうことなどありますか?

 

しょっちゅうあります。時にヒートアップもします。しかし、そういう意見やアイディアの対立がまったく新しい、強いアイディアを幾つも生んできました。


僕たちのストロングポイントで、思ったことを遠慮なく言い合える関係というのがあります。先輩後輩、上司部下の関係はなく、全員仲間、横型のチーム体質です。役割、担当、はたまた世代や性別を超え、さまざまな意見が出ます


誰かの才能で引っ張り上げる作品作りもあると思いますが、僕たちはまるで逆です。さまざまな価値観、意見、アイディアをどう編集し、いかにして集合知を作り上げるか?という狙いが僕たちのクリエイションの根底にあります。なので対立が起きても、ヒートアップしても、深刻なものではなく、紅白戦のような、スポーツマンシップに則った口論になります。

 

 

これまであらゆる国々でパフォーマンスされてきましたが、それぞれの国の反応は違ったりしますか?

 

全然違います。アメリカ、南米、東南アジアは熱狂的に僕らのショーを観ます。まるでロックコンサートのようです。終始、歓声やクラップが鳴り止みません。日本、ヨーロッパは落ち着いて、高い集中力で僕らのショーを観ます。演劇やアート鑑賞のようです。それぞれの国に合わせて、多少作品のアレンジをいつもしています。

 

一番思い出深かった国は?

 

アメリカです。アメリカズ・ゴット・タレントに出演していたときの数ヵ月間は、とてもスリリングでエキサイティングでした。オーディエンスの反応は凄まじく、自分たちのパフォーマンスが終わった後の、スタンディングオーベーションはまるで地鳴りのようでした。いつかこの街で、ニューヨークブロードウェイでSIRO-Aのショーをやる、と胸に誓いました。

 

海外メディアではよくブルーマングループと比較されていますが、このことについてどう思われますか?

 

ブルーマンのパフォーマンスは色々な国で何度も観ました。とても強い影響を受けました。しかし、ノンバーバルパフォーマンスでフェイスペイントをしている共通点はありますが、ショーの内容はまったく違っているので、何か特別に思ったことはありません。いつか一緒に「青アンド白」で面白いコラボレーションができれば嬉しいです。

 

オーストラリア公演は初めてと伺っています。オーストラリアにどういったイメージをお持ちでしょうか?

 

海が綺麗で、ビーフが美味しくて、カンガルーとコアラがいて、オペラハウスがあって、といった非常に一般的なイメージを持っています。それと、「マッドマックス」「ベイブ」という非常にオリジナリティーの高い不朽の名作を生み出した国と思っています。

 

ひとつの公演にたくさんの機材を持ち歩いているイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

ひとつの公演に、非常にたくさんの機材を持ち歩いています。スクリーンや機材がメインですが、だいたいトラック2トン、車がいっぱいになります。

 

常に最新のテクノロジーを取り入れられておりますが、今後のSIRO-Aの方向性を教えてください。

 

3DやVRなどの最新テクノロジーを駆使したパフォーマンスを作っています。その一方で、非常にアナログな仮装大賞的なパフォーマンスも作っています。デジタルでテクノロジックなパフォーマンスとアナログでヒューマニティー溢れるパフォーマンス。この両方を深めていき「人間とテクノロジー」のどちらにも偏らず、共存したパフォーマンスを追求していきたいと思います。

 

読者の方々にメッセージをお願いいたします。

2017年ニューイヤー。皆様とオーストラリアの地でお会いできることを楽しみにしています。ぜひ会場に遊びに来てください。

 

 

SIRO-A PROFILE

2012年に仙台で結成。現在は5人のパフォーマーと5人のクリエイターで成り立つ。2011年スコットランドで開催された世界最大の演劇祭『エディンバラ•フェスティバル』で公演を行い、「Spirit of the Fringe 2011」を受賞。2012年は5ヵ国を周るヨーロッパツアーを実施し、その翌年はロンドンにて155日間の公演を成功させる。2015年、米オーディション番組『アメリカズ•ゴット•タレント』に参戦し、セミファイナリストに選出、世界中の注目を集めるようになる。

 

 

SIRO-A

 2017年1月10日(火)〜1月22日(日) 
10、11、17、18日 7pm〜
12、14 、19 -21日 8pm〜
15、 22日 3pm〜

会場: The Concourse
409 Victoria Ave., Chatswood
チケット:$29〜
※8歳以上にお勧め
チケット購入先: Box Office 8075 8111
またはオンライン www.theconcourse.com.au

 

このエントリーをはてなブックマークに追加


関連記事

ブリスベンでのファーストギグを終えたばかりのLICCAの素顔に迫った。

この記事を詳しく見る

交換留学を終えた後も、幾度となくシドニーに訪れ、現在までスタンダップ・コメディアンとして活躍してきたWAKAさんが、今回『シドニー・コメディ・フェスティバル』に出場すべく、再びシドニーの地に舞い戻った。

この記事を詳しく見る

日本やアメリカでプロの経験を経て、オーストラリアでチャレンジするバスケットボーラー伴晃生選手にインタビュー!

この記事を詳しく見る

CATEGORY

Cheers インタビュー

笑福亭笑子 ボンダイ・フィーストに登場! DJ LICCA TAKASHI WAKA 伴 晃生  Alex Brosque  アレックス・ブロスケ 岡涼介さんに インタビュー! 西村義明プロデューサー 米林宏昌監督 ウェクスラー・ジェフリー国際部部長 kozee インタビュー 「FIG&VIPER」クリエイティブ・ディレクター、DJ、ネオギャル 世界にトレンドを発信する日本屈指のインフルエンサー マネーの虎でおなじみ マネーの虎でおなじみ LUFTホールディングスの代表取締役 和菓子文化を世界に伝える ホームレスを救い職につなげるFull Circle 元K-1ファイター インスタグラムで切り取る、日本のあまり見られない『日常』 エンターテイナーTKの超絶人生をオブラートに包まずお届け! 記憶障害から奇跡の復活 落語は究極の芸 自分の可能性を信じて 世界が絶賛する次世代エンターテイメント集団 クチコミで人気を集める引越し屋さん Tetsuya's Restaurantで働くワーキングホリデー 日本の伝統芸術「和彫り」を海外へ Cirque du Soleilのツアーショー『Koozå』 WSWに日本人チャレンジャーが移籍 ドキュメンタリー映画「牡蠣工場」が SYDNEY FILM FESTIVALにて上映 挑戦し続けることに意味がある レーシングドライバー 失敗を恐れないで、恥をかいた数だけ成長できる 異色の1MC1DJユニット NSA全日本サーフィン選手権・ガールズクラス2連覇の国内チャンピオンがウーマンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)2016にチャレンジ! スキッピングロープ・アーティスト オーストラリア・バレエ団プリンシパルアーティスト “Gaijin”が肌で感じた日本とは?! 翁さんラーメン店主 Interview with Graphic Artist 板野友美 in Sydney 来豪直前インタビュー ウェスタンシドニーワンダラーズと日本人プレーヤー2人が契約!! 音のない世界で 日本を代表する歌姫が来豪! よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪NSC30期生 世界のトップで活躍する日本人 UFC JAPANに参戦する地元オージーのMMAファイター 世界のトップで活躍する日本人 慰安婦像問題について 慰安婦像問題について 慰安婦像問題について 慰安婦像問題について 慰安婦像が子供に与える影響 &専門家による歴史検証 オーストラリアで自分の世界観をシャープにしたい 世界を繋ぐ エモーショナルなプレイがそこに! ストラスフィールド市議会が 4月1日に公聴会を開催! プロジェクト主要メンバーの最側近にインタビュー &歴史検証 結成から祝20周年! 充電期間からノリノリEDMで復活を遂げた非凡な2MC&1DJ 日本が誇る実力派ファンクバンドが来豪 爆音のデスジャズがオーストラリアで鳴り響く アドベンチャー・ランナー 全身全霊でパーティをロックするDJ集団 スピリチュアルのススメ Music Art Healer シドニー生まれのメンズモデル 「人に与える」人生にしたい” チアーズ独占! きゃりーぱみゅぱみゅに直撃インタビュー! シドニー発! あの人気急上昇グループ Sydney's Best Barista 異色の日本人ユニット メルボルンの絵本作家・イラストレーター プロ格闘家MMAデビュー戦見事勝利!! 新たなるステージの幕開け ウエスタン・シドニー・ワンダラーズFC 人の感情の動きを捉え、作品に投影させていく 映画監督 「目標は常に次回作」~努力派映画監督 映画監督 日本の技術をシドニーで再現する陶芸家 日本人初!オープンウォーター五輪代表 「ものづくり」のわくわく感をプラレールの大型インスタレーションで伝えるアートユニット 豪ポップ・プリンセスが日本デビュー ノーザンビーチで活躍する日本人サーフボードクラフトマン 東京ヤクルトスワローズ 世界に本物の「グリーンティー文化」を創造し続ける日本茶のイノベーター 前田園  彼らの「心」を引き出し、描くことに僕の仕事のすべてがあります 終わりがないものに挑戦し続けるからおもしろい 日本体操の金メダリスト 塚原直也選手  笑い楽しみながら、 ロマンティックに動けば世界が変わる SydneyFC : Long Interview Vol.1 進化し続けるクリエイター・ユニット スポンテニア シドニーに上陸 20周年目を迎えた世界のキッズバンド お金に働いてもらう生き方を説く! 色鮮やかな音色を操るムードメイカー トップヘアスタイリスト・相羽克利氏 存在感とテクニック ローカルミュージックシーンに眠れる才能を発掘 Fishing 日本人ソロギタリスト 人気ファッションモデルが AUSに短期留学 IFA国際資格保持者、マーヴォアロマスクール講師 荒削りの鬼才たち インディーズバンド シドニーのミュージックシーンを揺るがすバンド 映画作りの真髄を、学生たちに伝えたくて 日本ヒップホップ界のパイオニア再びシドニー上陸 『OCEAN ROOM』オーナーシェフ 野田雷太  日本初の『MASTER OF WINE』保持者 NED GOODWIN 朝食の王様 チアーズブロガーが漫画家デビュー! 世界を巡る日本人モデル 謎の覆面ダンサー、豪州上陸 ファッション・デザイナー オーストラリアを制した日本人スイマー、次は世界へ Boyz Ⅱ Menのメインボーカリスト、ウォンヤ・モリス 世界を股に駆ける野生生物保護活動家 豪日交流 シドニーから世界を 狙う若きゴルファー 東京ヤクルトスワローズの3選手がシドニーに! AFLのスーパールーキー 次の舞台へと向かうK-1のカリスマ 豪・総合格闘技界のパイオニア K1ダイナマイトを語り尽くす~勇気の力2009~ ボンダイ・レスキュー2009 RESCUE最前線、ライフガードに迫る フロアを揺らす怒涛のファンク集団 スーパー・タレント 日本が世界に誇るアーティスト フレンチシェフ / 水産物仲買人 AUを代表するファッション・デザイナー シドニーが生んだタイの国民的歌姫 日本が世界に誇るクリエーター 人気アイドルグループ、ボーカル 豪州サッカーのプリンス 伝説のスケーター Bloom Cosmetics 創設者 「パ・リーグ最多セーブ王」 19歳でブランドを立ち上げた可愛い若き実業家 AU発ブレイクビーツ界のスーパースター 81年間の世界記録を破ったマラソンスイマー 日本のダンス業界の最先端を走る ピンクソルト ダブルベイ - レストランオーナー Fujiベーカリー社長 ジュエリーアーティスト 日本人カメラマン 士道館空手シドニー支部長 ARCADIA MOTORS社長 日本人DJ オーストラリアにはディジュリデュを吹きに来ました 日本ヒップホップ界に欠かせないサウンドクリエーター オーストラリアで活躍する日本人デザイナー 売れっ子ダンサー&コレオグラファー 世界を股にかけるDJ/プロデューサー 卍LINE #01 世界に羽ばたくジャパニーズR&B界のディーバ 今から目が離せない!将来有望なサッカー少年 東京ヤクルトスワローズ注目の3選手! 愛があるから創れる美味しい料理 水泳界期待の星と熱血コーチ オーストラリアで活躍する日本人 オーストラリアで活躍するインディーズ・バンド 今話題のあのアーティストを直撃! K-1WORLD MAX 2003 & 2008 世界王者 オーストラリアで活躍する日本人 オーストラリアで活躍する日本人 世界ランキング No.1のDJが来豪! 話題のRagga DJ来豪! 日本で活躍する格闘家 オーストラリアで活躍する日本人 真実を追跡するUFOハンター

CATEGORY

娯楽記事

Side 1
Side 2

FOLLOW US

SNSで最新情報をゲット!

NEWSLETTER

メールで最新情報をゲット!

メールを登録する

COUPON

オトクなクーポンをゲット!

全てのクーポンを表示
Suitecase