16/11/2022
KICK THE CAN CREWが約4年ぶりに再始動!韻をこよなく愛するリーダー・LITTLE氏に熱望のインタビューを決行!
☆KICK THE CAN CREWとして、4年ぶりとなるワンマンライブ ・LIVE 2022 「THE CAN」の名古屋公演、大阪公演、そして東京公演での日本武道館、お疲れ様でした! 久しぶりのワンマンライブはいかがでしたか?
そうですね。本当にここ何年かはコロナの影響がとにかく強くあって、企画したときにはコロナはおさまっていて、でもチケットを発売するときには、どれも緊急事態っていうことが多かったので、ツアーってなるとなかなか計画を立てられない状態だったので、急遽、空いているところを借りたという感じでした。アルバムは出しているので、ワンマンをやらないと言う選択肢は長いキャリアでいうとあまりなくて。今だと、そんなにこだわらなくていいかもしれないですけどね…。結構、普段のアルバム発売後の、ツアーとはまた違いましたね。内容としては、新旧織り交ぜた感じでいつもやるんですけど、今回は織り交ぜ方が初めてのことがすごく多くて新鮮でした。
☆ライブ会場の雰囲気はコロナ禍前と今で変化はありましたか?
ありますね~。アーティストによっては、声を出してもいいって言う人もいたり、会場によっては、マスクもしないでいいっていう、そういう判断をする状態で、うちは結構ガッチガチなルールでやっているので、その中で、すごく模索しつつ…お客さん側も、すごく模索している感じがありましたね。
☆では、ここ数年のアーティスト活動への影響はいかがでしたか?
いや~そうですね、クラブでのライブへ行くにしても、自分のマイクを持っていきましたね。レコーディングも何年か前から入ってはいるんですけど、やっぱりすごく大変でした。リモートリモートって言われていたときには、各自でそれぞれ同じ機材を自宅に用意してレコーディングをしたり、スタジオだとやっぱり密になってしまうので、リハスタの部屋で端と端に立って、さらにアクリル板も立ててっていう、それで曲作りをしていましたね~。今でもレコーディングスタジオは、マイクの前にあるスクリーンとかは、それぞれのスクリーンになっていますね。
☆新曲の「Boots」は、なんだか故郷や古くからの友達を思い出したりと、センチメンタルな気持ちになる曲でした。そして、ライムの響きにも感動しました。この曲は皆様で出したアイディアですか? 出来上がるストーリーがあれば教えてください。
ちょっと、アルバムを見越して作っているときに、テクニカルな曲というかラップスポーツな曲が多かったので、もの言う曲を作ろうというムードの中、「イツナロウバ」って言う曲があるんですけど、20年前かな、それがいわゆる「夏」っていう言葉とか「サマー」とか、あまり直接的な夏の表現を使わないで、夏の雰囲気をまとった言葉だけで、夏の曲を作ろうって言ってできた曲で。それの冬版というか、一言で、冬を連想させる言葉をいくつか言ってて、「ブーツ」とか、「チャイ」とか、「シチュー」とか、言っている間に、「シチュー」とかだと、もういやらしいねっていう感じで(笑)。なんか、もう冬を感じてくれっていう感じが出てるね~なんて言いながら、その距離感的に「Boots」ぐらいが丁度良くて…できた曲です(笑)。
☆ファンにとっては、待望の再始動になったと思います!
そうですね(笑)。なんか、一曲作るくらいならアルバムがあるよねって形になってしまうし、アルバム作るってなったら、ツアーもってなってくるし、そうなってくると、2年くらいの話になってくるんで。ちょっとそこは腰が重くなるっていうか(笑)。一度、スタートを切ったら、いくしかないっていうか。あとはやっぱり、過去のことってなんかいつもそう思っちゃうんですけど、なんか、その時その時って、なんとなく時間が過ぎていくもので、特に何かをしていたわけではなくても、特に自分の中ですごく忙しかった時期も、何にもしていなかったような時期も、どちらも、スケジュールはパンパンだった気がするし(笑)。ただ目の前のやりたいことを常にやっていた気もするし、もっと有効的に時間を使えばよかったなと、思うんですけど。その時はその時で、多分そんな感じで生きていたわけではなかったんですよね。
☆オーストラリアにいる日本人、特にワーホリや学生の方へ向けてぜひメッセージをお願いいたします!
今過ごしている時間が大切な時間だと思うので、ぜひエンジョイしてほしいなと思います。多分そこまで意識しなくても、後から振り返ってみたときに、今の時間がすごく有意義な自分を作る時間になっていると思うので、意識し過ぎないで、今の時間を楽しんでください!
LITTLE氏のプロフィール
1976年5月7日 東京・八王子生まれ。KICK THE CAN CREWのリーダー&MC。八王子少年。1996年、ZINGI「ライム遊戯」への客演、1998年、ミニ・アルバム「いいの」でソロ・デビュー。マッチョイズムを離れたリリック&MCスタイルは日本のポップシーンに革命を起こし、KICK THE CAN CREW(KREVA、MCU、LITTLE)を結成後、ブレイク目前の2001年にソロ初のフル・アルバム『Mr.COMPACT』をリリース。2004年KICK THE CAN CREWの活動休止に伴い、ソロ活動再開。 DJ FUMIYA(RIPSLYME)東京スカパラダイスオーケストラ、トータス松本等とのコラボで話題となった2ndアルバム『LIFE』をリリース。2006年には人気アニメ「おでんくん」(リリー・フランキー作/NHK教育テレビ)のエンディングテーマを担当し『ニセおでんくん』役で声優としても出演。現在はKICK THE CAN CREW、UL、アスタラビスタの1員として活動中。KICK THE CAN CREWとして、2022年2月2日に新曲「Boots」、3月30日に4年7カ月ぶりとなる5枚目のアルバム「THE CAN」をリリースした。自称「東京一小さなMC」。
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