25/01/2023
Cheers3回目の登場!
2018年4月の初来豪、そして2019年5月のSydneyでのギグ。実に3年8ヵ月ぶりの本誌登場になります。この期間でのご自身の変化などはありましたか?
一番はコロナですね。こんな非日常的な出来事が起こることを想像していなかったので当初は現実感がなかったです。それまでは平日は大阪を中心に週末は海外や地方のDJ現場に立っていたのですが、この数年間すべてのブッキングがパタリと止まってしまいました。でも個人的には丁度今後の活動のスタイルを見直していたタイミングだったので、このきっかけを利用して活動の重点を現場から制作へのシフトに踏み切りました。これまでのスタイルで現場に立ち続けることを変えてでも音楽を続けたい想いが一番だったので自分の考えを実現化する後押しにもなりました。私結構ポジティブなんです。
コロナはアーティスト活動にどのような影響をあたえましたか?
まずは考え方ですかね? アーティスト”Licca”にとっての幸せとは何なのか? 自分のなりたい自分像を改めて構築しなおす時間になりました。商業主義や流行に左右されないオリジナリティの世界観に共感してもらう、沢山の人に聴いてもらうのも勿論幸せなのですが、私の世界観がその人の記憶や体験にどれだけなれるかの方が私にとっての幸せの優先順位が高い。自分が満足を感じていないアーティストの発信するクリエイトに人は関心を持たないと思うから自分が満足していることは大事だと思います。そして自分の表現方法を深く考えるようになりました。メインの活動場所が現場から制作に変わり、現場では五感を元にさまざまな方法で訴えることができていましたが楽曲のリリースでは主に聴覚だけで訴えていかないといけなくなります。限られた感覚の中で自分の伝えたい世界観を伝えるために表現の幅を広げる音楽理論やスキルの向上に積極的に取り組んでいます。
最近よく聴くジャンルやアーティストを教えてください
現場でDJをよくしていた頃は現場を意識した楽曲を聴いていました。HipHopやBillbord Chartなどを中心に現場でプレイできる楽曲でしたね。今は制作を中心に聴いているので、ダンサブルすぎないTechnoやHouseを中心に大きくElectronicaと呼ばれるものになるんですかね? 打ち込みのビートにアナログシンセサイザーが絡んだ曲はとてもお気に入りです。Floting PointsやJasper Tygnerが特にお気に入りです。好きなアーティストが沢山いるので私のSpotifyのプレイリスト”reactive mood.”をチェックしてみてください。
今後の目標はありますか?
今までマジョリティな活動をしてきて色んな場所に呼んでもらって色んな人と出会ってきました。それらをマイノリティな部分でも埋めていきたいですね。自分の楽曲だけでギグをしたり私のクリエイトが強い記憶や体験になってみんなの人生のスパイスになれたらこの上ない喜びです。
最後にオーストラリア在住の日本人、ワーホリ、学生さんへ向けてメッセージをお願いします。
生まれ育ったカルチャーや言語から離れて生きていくということはとても難しいと思います。
その部分に挑戦している・いく皆さんはとてもかっこいいです。継続は力なり。今後も皆様のご活躍を願っております。私も挑戦を続けていきますのでオーストラリアなのかどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
DJ Liccaのプロフィール
大阪を拠点とするDJ Producer Creator avexからのメジャーリリースを皮切りに、国内47都道府県都道府県のすべてや海外でのレギュラーDJをこなし"Top 10 of Asia (Top 10 of Asian Best FemaleDJ)"などでも表彰され、世界に向けて世界に向けて活動している。
Lit.Link: https://lit.link/en/djlicca
Spotify Playlist "reactive mood." by Licca: https://open.spotify.com/playlist/3kZi1i4FghBW851GcXQPa2
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