17/02/2010
![]() これまでにないくらいビルドアップしてサワー戦に臨んだ魔裟斗選手。その力強い体から強烈な打撃を放っていった。 |
昨年12月31日の激闘から1ヶ月ほどが過ぎましたが、現在の体調はいかがですか?もうトレーニングジムにも通い始めて、ロードワークも欠かさずに続けています。ウエイトも現役時代と変わらずに維持していますし、体調はとても良いですよ。 最終的に引退試合の相手はアンディ・サワー選手になりましたが、このカードが決まったときにどのように感じましたか?やはりライバルというか、因縁の相手ですからね。「これも運命かな」と思いました。 一世一代の大勝負を前にして、他者には計り知れないプレッシャーがあったかと思います。それに対してどのように対処しましたか? |
引退試合とはいえ、いつもの試合と変わりませんでしたよ。いつもと変わらずに強い相手とやるという感じでした。
アンディも絶対にKOを狙って倒しにくると思っていたので、激しい打ち合いをイメージしながらリングに向かっていました。
時間をかけて、あの一戦用の体を作って臨みましたから、コンディションはとても良かったです。
すべて練習でやってきたことです。イメージ通りにパンチを当てることができましたね。
4Rには僕もいいのをもらって、実際けっこう効いていました。。
やはりチームの皆に色々と支えてもらっての勝利でしたから。サポートしてくれたチームのスタッフには感謝しています。
試合が終わったときにどんな気持ちになるのかは、自分でもわからない部分がありました。もっと複雑な感情になるのかなと思っていたのですが、いざ終わってみると晴れ晴れとした気持ちになりましたね。
![]() サワーとはこれまでトーナメントで2度対戦し、2度とも敗れていたが、ワンマッチでは最強であることを証明し、見事勝利。最後までかっこよく、リングを去っていった。 |
今振り返ってみて、一番辛かったと感じるのはいつ頃のことですか?2003年に初めてチャンピオンになってからは、一転追われる立場になって、それによって相当のストレスを感じるようになりました。あとケガをして練習ができなかった時期とか、なかなか王座に返り咲くことができなかった2008年までの5年間も辛かったです。今振り返って考えてみると、やはり色々あったなと感じますね。 魔裟斗さんが自身の格闘技人生におけるターニング・ポイントとして、特に強く印象に残っている試合を教えていただけますか?K-1WORLD MAXの本戦はもちろんそうですし、それ以外にもタイトルがかかった試合はすべて印象に残っています。それぞれの試合がすべて自分のターニング・ポイントになっていたと思います。 |
テレビ出演や役者のオファーなど、様々なお仕事を頂いていて、今はそれらをひとつずつこなしているところです。
試合後に自分がどういう状態になっているかはわからないので、プランは立てていなかったのですが、試合を終えてから改めて予約を取り、箱根の温泉に行ってゆっくり休んできました。
まだ、そういう具体的な話はしていませんが、自分にできることがあれば協力させていただきたいと思っています。
まずは目の前にあることから、少しずつじっくりとやっていくことが大切だと思います。それがだんだんと大きな夢に繋がっていくはずですから。
一歩一歩、あきらめずに続けて行くのが一番大事なことだと思います。「継続は力なり」という言葉どおりですね。
まだ少し時間はかかるかもしれませんが、今後色々と挑戦していくなかで、また何か大事なものを見つけられたら、と考えているところです。
RAY松村
シドニーやゴールドゴーストで格闘技イベント「XPLOSION」を開催するなど、プロモーターとして世界の最前線で活躍している。松村氏の格闘技界での広い人脈と助力により、今回の魔裟斗選手との独占インタビューは実現した。現在はK-1からの依頼を受けて、「K-1 WGPオセアニア大会」を計画中。シドニーでの開催も検討されているという。松村氏の手によるオーストラリアでの熱い格闘技イベントの開催が待たれる。
取材協力 ●株式会社FEG ●株式会社ヴェスパエンターテイメント ●ライジング・プロモーション(RAY松村氏)
魔裟斗
1979年生まれ、30歳。戦績63戦 55勝(25KO)6敗2分。90年代から全日本キックボクシング連盟で活躍。2002年に始まったK-1WORLD MAX世界大会にエースとして参戦して以来、実力と人気の両面でK-1MAXをリードし支え続ける。2003年のK-1WORLD MAX世界大会を制し、日本人として初のK-1世界王者となる。2008年に5年ぶりとなる王者に返り咲き、再度世界一を証明してみせた。2009年の大晦日にアンディ・サワーとの引退試合に臨み、4Rにダウンを奪うなどして判定勝ち。2010年、新たな分野への挑戦を始めた。
オフィシャル・ウェブ:
http://www.k-masato.com
オフィシャル・ブログ:
http://ameblo.jp/masato
CHEERS 2010年03月号掲載
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