22/02/2010
8歳のとき、父にドライビングレンジに連れて行ってもらったのがきっかけです。単純にボールを打つことが楽しくて、自然にのめりこんでいきました。
毎週水曜日は、テリーヒルズのドライビングレンジにて、朱里コーチのレッスンを受け、それ以外のアフタースクール(4時から暗くなるまで)は、主に近所のキャメレイ・ゴルフクラブに行って、色々な状況で様々な種類の球を打てるように練習をしています。週末は日本語補習校の後、キャメレイ・ゴルフクラブやボニードゥーン・ゴルフクラブのクラブコンペに出ています。またコンペ後には結果が良くても悪くても、すべてのホールを頭に思い浮かべ、使用したクラブ、グリーンオン率、パット数、そのホールで起こったことなど、すべてを記録しています。
年会費約100ドルを払えば、いつでもコースに出て練習ができます。またプロショップの方々もフレンドリーで、用具のメンテナンスなどの相談にも気軽にのってくれます。僕のホームコースのひとつであるボニードゥーン・ゴルフクラブは、スカラーシップメンバーだと年会費は無料の上、トーナメント費用の一部も負担してくれます。短所は特に見当たらないというくらいゴルファーにとってよい環境だと思います。
凄く誇りに思っています。スクワッドチームのメンバーは皆レベルが高くて、もちろんライバルではありますが、技術を競ったり、また交換し合ったりと、トレーニングセッションで彼らに会うのはとても楽しいです。
すべての大会がフルバックティーから始まるのですが、オーストラリア人は体も大きく、ボールもよく飛びます。飛距離では敵わない分、僕はショットの正確さと精神面、巧みなショートゲーム(アプローチ、パッティング)でカバーしています。
思うようにスコアが伸びず、苦しいときもたくさんありましたし、試合で一打に泣いたことも何度もあります。良い成績が残せたときも、また試合で大叩きして帰ってきたときでも、身体は疲れているのに、もうすぐに練習したくなります。やはり僕はゴルフが大好きなんだなと感じます。
朱里コーチの働きかけもあって、4月に日本の北九州オープン、TOYOTAカップに招待されました。それが日本デビューとなるので、反響というのはこれからの頑張り次第だと思います。
遠征試合に炊飯器を持参して食事を作ってくれる母や精神面、技術面、いつでも一番側にいてサポートしてくれる父、そして父と相談しながら指導してくださる朱里コーチ、その他にも、僕がゴルフをしやすいように環境を整えてくれ、理解して協力してくれるたくさんの方々に支えられています。朱里コーチは近場の試合は都合のつくかぎり応援に来てくれ、時にはキャディーもしてくれます。先日は大きな試合の途中で、どうにも分からなくなってしまった僕のために、ニューキャッスルまで車を飛ばして来てくれました。それと試合前、可能な限り練習ラウンドを行い、独自に各コースの戦略ノートを作成していて、それは試合中の僕の心の支えでもあり、宝物でもあります。
近い将来の目標は、4月の日本のプロトーナメントで自分の力を出し切ること。そして、その後すぐタスマニアで行われる全豪男子ジュニア選手権で良い成績を残すことです。最終的な目標は皆から好かれる、明るくて強いプロゴルファーになって、まだ日本人では達成されていないPGAメジャー大会で優勝することです。
加藤陸大
15歳。通称リッキー。シングルハンデであった父の影響で、8才からゴルフを始め、シドニー在住のプロゴルファー安田朱里さんのレッスンなどを経て、現在はハンディキャップ1の腕前。現在まで、都市レベルのジュニア大会には50勝以上しており、2009年のNSWアマチュアゴルフ選手権では、最年少のメダリストとして決勝にも進んだ。今年は日本のプロ競技にも挑戦する。
安田朱里ゴルフスクール
www.shuriscountryclub.com
CHEERS 2010年03月号掲載
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