16/12/2009
今年4月のK-1WORLD MAX開幕戦以来、年間を通して世界のトップファイターたちと激闘に次ぐ激闘を続け、10月の決勝大会では佐藤嘉洋、アルトゥール・キシェンコという強豪2人を破り、5年ぶりに王座を奪還した魔裟斗選手。本来の人気に加え、今が旬であり多忙な生活を送っているであろう世界王者がチアーズの独占インタビューに登場してくれることとなった。魔裟斗選手との公私を含めた交流を持つ、弊誌の人気コラム“INSIDE OF THE RING”でもおなじみのRAY松村氏の力添えによるものである。数は多くないが、歯に衣を着せぬ的確な言葉で"らしさ"を見せてくれた。世界のカリスマがCHHERS読者のためだけに語ったインタビューである。
あれは試合を盛り上げるために言ったもので、実際にあそこまで上がってくる選手に弱い選手はいません。試合をしてみてやはり強い選手でした。
まだ若いので去年に比べてパワー、技術ともに成長していました。とにかくパンチの質が"痛いパンチ"でした。
ダウンをしてからのことは良く覚えていません。ただこのままでは負けてしまうと思い、必死に前へ出て行くことだけを考えていました。
足を骨折したりと精神的にキツかったですね。思うように結果が出なくて、毎年モチベーションの維持が大変でした。
やはりまだもっと強くなれると信じてやってきたので、それを実証するためですね。
試合が終わってからは、夫婦で温泉に行き休みました。これからのことは体と相談しながら考えます。まだ先のことは決めていません。
今はそこまで強くは考えていませんが、条件面や環境が整えばですね。
大晦日についてはまだ何も決まっていません。。
生活の面では変わりませんが、精神的には背負うものができましたので、そこの部分は変わりましたね。
やはり自分の強さを最も発揮できるファイトスタイルが、"攻め続けること"だとわかったことです。
〝想像していた〟というよりも自分が〝メジャーにしてみせる〟という気持ちでした。これも自分を信じてやって来た結果です。
もちろん格闘技をアピールしたいというのもあります。それと自分にとって色々と経験することも大事だというのもあります。
試合後も食事をしました。いろいろと理解のある人です。見た目よりちゃんとしているひとですよ(笑)。
どうなんですかね。いずれにしても僕が現役でいるうちは出てこないんじゃないですか。強いだけでも難しいでしょうし。注目されるのは大変なことですよ。
海外での合宿はK-1が始まってからはないです。シドニーには行ったことないですね。
どうでしょうね。まわりの盛り上がり次第ということでしょうね。
夢を持ち続けることは重要です。あきらめることは簡単ですからね。〝継続は力なり〟です。頑張ってください。
魔裟斗
1979年生まれ、29歳。90年代から全日本キックボクシング連盟で活躍。2002年に始まったK-1WORLD MAX世界大会にエースとして参戦して以来、実力と人気の両面でK-1MAXをリードし支え続けている。2003年のK-1WORLD MAX世界大会を制し、日本人として初のK-1世界王者となる。ファイターのレベルが上がり続ける中で、2008年10月に5年ぶりとなる王者に返り咲き、世界一を証明してみせた。2007年に女優の矢沢心と入籍。
所属:シルバーウルフ
身長:174cm、体重70kg
戦績:61戦 53勝(24KO)6敗2分
RAY松村
シドニー・エンターテインメント・センターで格闘技イベント「XPLOSION」を開催するなど、プロモーターとして最前線で活躍している。そんな松村氏の格闘技界での広い人脈により、今回の魔裟斗選手との独占インタビューは実現することとなった。最初から最後まで魔裟斗選手サイドと直接コンタクトを取り、この企画の実現に協力してくれた。魔裟斗選手の弊紙登場はひとえに松村氏あってのことであった。松村氏の手によるシドニーでの熱い格闘技イベントの開催が待ち遠しい。
RAY松村からのメッセージ
私はオーストラリアの新聞などに「なぜバイオレンスをプロモートするのか?」という風に聞かれることがある。確かに戦いはリングの中とはいえバイオレンスに取れるかもしれない。だが格闘技とは武道の延長線上にあるものであり、精神を鍛えることで社会での暴力も減るのだと訴えてきた。ゲームや映画の中では、当たり前のように武器を使い、人を殺すようなものが リアルに描かれる。だが実際の戦い(リングの上)では二人の勇士が自分の意志で力を試すべく、正々堂々と戦うのだ。そこに作り物では出せない本当のドラマやメッセージを読み取ってほしいと思うのである。
CHEERS 2008年3月号掲載
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