24/12/2009
いつも歌うときは緊張しない方なんですけど、特に日本以外でのアワードの舞台は初めてだし、やっぱりオーストラリアということもあって、いつもと違う緊張感を持っています。
も~、最高ですね! こういうのを待ってたんですよ(笑)。だからやっぱり、皆に「日本、ヤバイね」って思われるようにカッコイイこともしたいし、それにその場に来てくれた人が、幸せな気分になったり、楽しくなったり、感動だったり、そういう感じにできたらいいなぁと、思ってます。
「おくりびと」と「Story」の2曲を歌います。「おくりびと」は久石譲さんと一緒に作った曲で、自分のいつものスタイルとは違った感じの曲なんですけど、今回はバンドもなくてひとりで歌うという形なので、すごく楽しみです。「Story」は、ピアノと私、シンプルにそれだけでいきます。
それはもう、最高なことだと思いますね。色々ありますけど、結局世界はひとつなんだと思うし、実はそういうことを最終的に広めるのが私の夢みたいなものなので、いろんな地域で活動したいんですよね。「あの国の映画はこうだから観ない」とか、そういうんじゃなくて、「良いものはやっぱり良い」という風になったらいいですよね。そういう意味でも、日本の映画がラインを超えて、今回注目されていることはホント最高だなぁ、と思います。
皆が「監督」って呼んでくれて、もうそう呼ばれるだけで「おぉ~」みたいな! 嬉しいですよね。あと「アクション」とか「カット」とか、そう言うだけで人が動くみたいなのがすごいですね。私の場合、「はい、どうぞ!」ってな感じで動いてもらってたんですけど(笑)、なんか監督はやっぱり、最高でした。
はじめに、久石さんの音楽でイメージソング作ってみませんか?って言われて、それから久石さんの作った曲を聴いたんですね。そしたらすごくいい曲で、「全然このままでバッチリじゃないですか」って感じたんで、これは私の声で歌わないほうがいいんじゃないかなと、初めは思ったんですよね。小さい頃からジブリとかで聴いて育ったし、もう大好きで! 久石さんの曲って、感動があるのになんかカッコ良かったり、別の世界に入り込めたりとか・・・、そこには久石譲さんの世界があって・・・。そんな人と一緒にできるっていうのが最初は嬉しかったんですけど、やっぱり恐れ多いというか。私が手つけないほうがいいんじゃないかな、っていうのがありましたけど、ぜひやってみてほしいと言っていただいて。本当にすごくいい経験になりました。
全然、自分はまだまだなので、ベストなんてまだ出すものでもないかなっていう感じだったんですね。でも、ベストっていうからには自分の好きな曲っていうよりも、皆が一番好きな曲にしたかったので、やっぱりファンの皆さんに聞いて投票してもらって、それでその中身を決めて欲しいと思いました。
日本で、とにかく何でもいいから「自分が一番になった」と思えた時に、今度は海外に行こうかなと思っていたんですよね。もともと、グラミー賞が欲しくてLAで音楽活動をしていたんですけど、そのうち日本の方から、「日本で歌やらないか」っていうことになったんですね。周りからは「日本からだとグラミー賞は絶対ムリだからアメリカにいた方がいいよ」って言われたんです。でも私は「イヤ、そんなことない」と思って日本に来たんです。でももう、日本に来て結構経ちますからね、そろそろまた海外でも活動して、自分で言ったことに、どんどん近づけていきたいですね。
9年間、日本でやってきて、これまで支えてくれた人たちには、もっと自分のつくっている曲を聴いて欲しいし、どんどん出していったりもしたいですけど、もっと自分を広げるためにも、アメリカとか、ヨーロッパとか、他のアジアでも、色々なところで活動したいですね。次は、海外のアーティストをフィーチャーして、英語の曲を出そうとか、色々しようとしているとこなんですけどね。今回ゴールドコーストで歌うのはホントにいい機会ですし、どんどん色々なことにチャレンジしていきたいと思います。
やっぱり、皆さん全然違うので、例えば歌の感じとか、音楽のジャンル、感情、目的を何としてるかとか・・・。いろんな人と一緒にやる方が、やっぱり自分も成長するっていうか、いい刺激をもらえるし、発見があるし。いろんなものを取り入れたりとか、インスピレーションをもらったりとかが魅力ですね。これからまた、色んな人と曲を作って皆をビックリさせられるようなことをしたいです。
もう亡くなっちゃったからじゃないですけど、マイケル・ジャクソンは本当に影響を受けましたね。もう、大好きですね。だって、周りの皆が「気持ち悪いよ~」て言っているときも、すごい好きでしたから(笑)。彼のあのパフォーマンスを超える人とか見たことないし、ダンスと、曲、歌も歌詞も、あれだけメッセージを送り出してくれる人っていうのは、やっぱりいないですよね。
やっぱり、パフォーマンスはマイケルみたいな感じですかね、彼はもう神様みたいな存在なので近づきたいです。そうですね、彼みたいにカッコイイ! みたいな感じなんだけど、もっと今より心に余裕を持って、中身はもう、マザーテレサみたいな(笑)。
歌うのは、自分の感情を出すためかな。小さいときから、「はぁ~」と落ち込んだときも歌ってたし、嬉しいときも歌ったりとか・・・。体の一部ですかね。大げさに「歌がないと生きていけない」とか言わないですけど(笑)。私の場合は生きていけるんですよ、全然。ただ歌がないと不便ですね、腕がないのと一緒。普通に歩いているのと同じで、足や手がないと不便ですよね・・・やっぱり、体の一部みたいな感じです。
そ~ですね、とりあえずなんかバイトしてると思います(笑)。なんでも試すの好きなので、洋服屋さんとかで、レジやってるんじゃないですかね。ただ、自分の小さい頃の夢はメイクさんとか美容師さんとか、そういうヘアメイクさんとかだったんですよ。あとは、ダンサーとか。
実は、留学していた高校生のときよりも今の方が、すごく問題を感じますね。今はどちらかというと、日本語をうまくなろうと意識しているから、最近英語をしゃべることにビクっ!としてます。もう、取材で英語対応とかなると、「しまった!」みたいな感じ(笑)。高校生の頃は、勉強での試練がたくさんありましたね。日本の小・中学校に行ったので方程式とか言っている内容がわかっていても、例えば底辺とか、台形とか、英語でなんていうのか分からなくて。
まぁ、壁を越えるには、そこに飛び込んでいくしかないですね。日本語をしゃべれる人が周りにいないほうが、逆にいいと思います。
海外で頑張っているってだけで、ほんとにリスペクトだし、ぜひ海外にいるうちにいっぱい良いものを吸収して、また日本に戻ってくる機会があったら、その良いところを広めて欲しいです。色んな人種の人たちと会って、色んな国の人たちとつながって、仲良くなっていけたら最高だなって思いますよね。だから何でも怖がらずに、「あいつ、おかしくね~」って言われたとしても、やってみたら意外と自信がついたりすることもあると思うんで、ぜひいっぱい恥ずかしいことをして、思いっきりやってみて欲しいと思います!
アジア太平洋地域の映画制作者に贈られる名誉あるアワード、「Asia Pacific Screen Awards(以下APSA)」授賞式が11月26日、ゴールドコーストにて開催される。9部門にわたって賞を授与する世界的評価の高いアワードで、今年日本は参加国の中でも最多を誇る7つのノミネートを果たし、圧倒的な存在感を示している。APSA会長のデス・パワー氏は、空前のノミネート数を記録した日本映画について、最も高い評価を受けているとコメントし、スターパフォーマーとなるAIの来豪に大きな期待を寄せている。今回披露される曲はノミネート作品「おくりびと」のイメージソングで、宮崎駿監督の映画ミュージックで知られる音楽界の巨匠、久石譲の作曲にAIが詩をつけた異色のコラボで生まれた名曲。
CHEERS 2009年12月号掲載
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