16/12/2009
ダーリングハーバーにそびえ建つガラス張りの巨大ナイトクラブ、HOME。ここで毎週金曜日に開催されてきたクラブイベント、Sublimeが7月11日で12周年を迎えた。記念すべきナイトにライナップされた36人のDJたち。中でもカリスマ的存在とも言われ、国内外で活躍するのがDJ Nik Fishだ。2008年、Sublimeはアジアへのクラブツアーを予定。日本への進出もたくらんでいる。彼が乗り込めば日本のダンスシーンに火がつくこと間違いなし!そんな彼をいち早くキャッチ!
音楽に対する情熱は昔からあったんだ。音楽好きの家庭で育ったからね。高校生の頃からビッグなダンスパーティに行くようになったんだけど、そこで何千人ものクラウドの前でプレーするDJらに舌を巻かされ、なんてクールな仕事なんだ、って思ったんだ。そんなとき、自分が希望する音楽にアクセスできるレコードショップ、Central Station Recordsで働かせてもらうことになり、またSydney Education RadioっていうところでラジオDJも始めたんだ。自分のスキルをポリッシュすると同時に、自分の名前を世に知ってもらうこともできた。とにかく待つことができなかったんだ!
僕にとって初めてのDJギグはKinselasというクラブの中にあった小さなバーでプレーしたヒップホップだった。当時、1980年代はアメリカからきたヒップホップが人気だったんだ。UK発祥のハウスにも興味があったんだけどね。ある日、メインルームのDJが病気で休んだため、代わりにハウス・ミュージックを初めてプレーすることになったんだ。クラウドからは歓声がおき、プロモーターも気に入ってくれた。気がついたころにはメインルームでプレーしてたんだ。
ハードな音楽が放つエネルギーが好きなんだ。ダンスフロアが動くし、クラウドも楽しんでくれる!
以前ダンスシーンというものはアンダーグラウンドだったんだけど、今ではメインストリームになり、コマーシャル化されてきた。だからより多くの人が楽しむようになったんじゃないかな。人気が落ちてきているとは思わないよ、ただ昔とは違うだけ。
Sublimeとは12年前オープンした初日からのお付き合いなんだ!オープンした当時、そして今でも(オーストラリア)で一番デカいクラブなんだ!
友達が'フィッシュ'っていう名前を僕につけたんだ。なぜだかよく分らないけどね。でも聞こえが良かったんで、彼の言うままにしたんだ!あ、そしてニックに'c'は入ってないよ。僕の名前はNikkiってスペルするんだ。どうやらうちの親、ホテル日光の'Nikko'から僕の名前をつけたらしいんだ(笑)。
そうなんだ。両親はすごい親日家で、父は東京オリッピクの頃、6ヶ月もの間日本にいたんだ。リビングルームにはフレームされた日本の国旗もあるんだよ!
うん、日本は大好きだ! ほら今日僕が着ている服を見れば分るよね。I love Tokyo! あ、そして中のTシャツも。I am big in Japan!(笑)。
日本は2度訪れたことがあるよ!ニセコや札幌、北海道でスノボーをするんだ。東京、特に渋谷や原宿でショッピングするのも大好き! Wombというクラブへ行ったこともあるよ。そこでいつかDJできるようになったら最高だな!
今年の2月に東京へ行ったときにインスパイヤーされた曲なんだ。日本はオールドとニューが交じり合っていて好きなんだ。都会はネオンライトやテクノロジーで溢れているのに、山や桜の木など自然もあり、歴史も深い。曲を聴いてくれれば分ると思うけど、リリックにもそんなことを書いたんだ。
ミックスCDはSublimeの道のりを表した音で、過去12年の間に流されてきたビッグヒットも取り入れているよ。オープン当時からサポートしてくれた皆にありがとうの気持ちを込めたものだよ。リリースは8月2日。あと海外でのSublimeツアーも予定しているんだ。日本にも行けるといいな。
僕がリラックスできる‘ウィークエンド’は月曜日と火曜日。水曜日からメールをチェックしはじめ、エージェントとその週に入ったブッキングについて話し合いするんだ。木曜日は音楽創り。金曜日は最新のトラックをダウンロードしてギグに向けて準備。金曜と土曜の夜はクラブイベントやパーティでプレーするため、オーストラリア各地へ飛び回っているよ。
2006年ベルリンで開催されたLoveparade Street Partyでプレーしたこと! 移動する大型トラックの上で、150万人の前でプレーしたんだ! あんな経験は初めてだったよ!
前回韓国のソウルへ行ったときテコンドーのユニフォームをもらったよ(笑)。当時テコンドーを習っていたから、それを知っていてくれたことにびっくりしたけどね。
家でリラックスしながらテレビを観るよ。
そうなんだ、Shepard Centreというチャリティーのため、14キロメートルを走る予定なんだ。このチャリティーは生まれつき耳が聞こえない子供や耳に重い障害をもっている子供に医療的支援を提供する団体なんだ。
実はアンフィットなんだ。だからこの1ヶ月、トレーニングはもちろんするよ!
そうなんだ、前夜にデカいレイブ・パーティでプレーすることが決まってるんだ、だから回した足で走りにいかないと…。
ニセコでスノボーしながら自分のクラブで回すこと!
Nik Fish (ニック・フィッシュ)
DJ/プロデューサー
オーストラリアで1、2を競うダンスミュージックDJ/プロデューサー。国内にとどまらず、ヨーロッパをはじめアジア各国へも足を運ぶ。Ministry Of SoundやCentral Station Records、Sony、Volition、Venom Musikなどから20を超えるミックスアルバム、多数のシングル、そしてリミックスをリリース。過去にはARIAノミネートの実績も。実は家族揃って親日家。夢はニセコで自身のクラブを持つこと。
Sublime XII (3枚セット)
8月2日発売
[email protected] Nightclub
毎週金曜日
101 Cockle Bay Wharf, Darling Harbour, Sydney
www.homesydney.com
CHEERS 2008年8月号掲載
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