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21/10/2019

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長い論争に幕引き ネッシーはいなかった!

ついに決着がついた。「ネッシー」は存在しなかった。スコットランドのネス湖で、DNA残留物の分析を続けてきたニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授らの国際研究チームは九月、ネッシーの生息を示す証拠はなく、正体は「巨大なウナギ」の可能性があると発表した。首長竜のような未知の生物の生息を示す科学的な証拠は見つからなかった。つまり、もともといなかったのだ。
大規模な調査で出した結論は、私に言わせれば、最高裁判所の判決と同じで、もうネッシーという未確認生物は存在しないと割り切ればよい。私もロンドンのBBC在勤時代二回ほどネス湖に行ったが、科学的証拠に全く欠けていた。食物連鎖を調査しても、〝怪物〟の餌となるような魚は存在しないことが判明しており、湖の水は爬虫類には冷たすぎ、哺乳類なら水面で呼吸するはず…など、ネッシーの存在にはネガティブだらけ。
スマホの進化で、ネッシー目撃情報は、最近急増している。そもそも、なんでこんな騒ぎが長期間続いたのかわからない。
インバネスの私設博物館、「ロッホネス・センター&エキシビション」の前に展示されている、一人乗りの潜水艦(写真)は、ネッシー探査に使われたリタイア船だ。
ネッシーは一九三三年、地元紙インバネス・クーリエが未確認生物の目撃例を報道し、二〇世紀最大の神秘の一つとして世界中に広がった。
それに、「産婦人科医の写真」が続いた。ロンドンの産婦人科医、ロバート・ケネス・ウィルソンが、一九三四年四月の早朝、友人と共に鳥の写真を撮りにネス湖を訪れ、突然湖面に現れたネッシーを、持っていたカメラで撮影した、という。この写真は、デイリー・メール紙に掲載され話題を呼んだ。岸が写っておらず、ネス湖での撮影という確証はなかったが、首長竜を思わせる長い首がはっきり写されており、長らくネッシーの代表的写真となった。
しかし一九九三年十一月、クリスチャン・スパーリングが死の間際に、この写真は、トリックで、養父が医師の名を借りて世に出したものと告白して、〝幻のネッシー〟はあっけなく水没。フェークニュースだったのだ。この告白は翌一九九四年三月、イギリスのサンデー・テレグラフ紙に掲載された。
ネス湖騒ぎに幕が引かれた。これからは、二十一世紀の政治的怪物を追うべきだ。かつて、暴れまくるゴジラ風モンスター〝トランプジラ〟ことドナルド・トランプに五人のヒロインが立ち向かうアニメーション・ミュージックビデオがあったが、来年早々にも、大統領が弾劾裁判で裁かれるのか、裁判で罷免されるのか、興味津々。


 

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