23/09/2013
第6回 祈願のリーグ優勝!! |
セミファイナルを勝ち越し、
いよいよグランドファイナルへ!!
![]()
セミファイナルでは試合前に一分間の黙祷が掲げられた WSWがレギュラーシーズン優勝に当たるプレミアのタイトルを獲得した2日後の3月31日、ワンダラーズの広報であったロッド・アレンさん(45)が事故によって帰らぬ人となりました。元同僚の50歳の誕生日パーティのため、コッカトゥアイランドでイースターを過ごされていたロッドさんは、誤って崖から転落し、お亡くなりになりました。あまりに突然の悲報に接し、彼を知る人々は誰もが愕然とし、言葉を失ったのは言うまでもありません。 ロッドさんがワンダラーズの広報になった昨年末以来、我々チアーズ編集部も彼には大変お世話になりました。毎月掲載してきた選手のミニインタビューでは、「次はこの選手がいいんじゃないかな。もうすぐニュースになるからね(契約を延長する)」など、公式発表前に何気なく教えていただいたり、「明日はシンジがインタビューするよ」とリリース発表前日に連絡をいただくこともあり、本当によくしていただきました。ロッドさんと最後会話を交わしたのは、29日の試合後で、「グレイトゲーム」「グレイトゲーム」、そう輝かしい笑顔で何度も繰り返されていました。 恥ずかしいことに、ロッドさんがお亡くなりになるまで、彼がスポーツ業界では著名で、偉大な人物であったことを知りませんでした。彼はシドニー・モーニング・ヘラルドとサン・ヘラルド紙の元スポーツエディターで、オーストラリアサッカー協会(FFA)では、オーストラリアの2022年ワールドカップやAFC2015年の招致運動を引っ張った人物でした。またロンドン五輪では、オーストラリアのメディアを仕切る重要な役割を果たされました。そしてワンダラーズの広報としては、関係者はもちろん、選手や監督、コーチ陣に愛され、"ワンダラーズファミリーの大切なひとりであった"、と誰もが口を合わせるように語っています。 4月8日、シドニークリケットグラウンドで行われたメモリアルサービスには、約600人が参列し、ロッド・アレンさんの生涯と業績をたたえました。ワンダラーズからは選手、監督を含め、関係者全員が参列し、最後はクラブ全員が2列になって道を作り、ロッドさんと最後の別れを告げました。泣き崩れる人はなく、最後は参列者全員が盛大な拍手でロッド・アレンさんを見送りました。 短い間でしたが、ともにお仕事ができ、とても光栄です。ロッド・アレンさん、ありがとうございました、そしてどうぞ安らかにお眠りください。 チアーズ一同
雨が降り続く中でのキックオフ。ハーツにとっては最後のホーム試合となるため、応援が一層高まる。試合開始間もない6分、ゴール30メートル前からのFKをDFトーポースタンリーが頭で合わせるが惜しくもネットを外す。29分、ゴール左ポスト近くまでボールを運んだFWブリッジが、ゴール中央にいたMFムーイーへとパス。ディフェンダーに囲まれたムーイーは、右でフリーであったFWハリティにパスを送り、これをハリティが左足でゴールにねじ込み、先制点をあげる。ハーツになかなかスペースを許さないWSWであったが、39分、ハーツのFWメブラトゥがゴール25メートルの位置から力強い無回転のロングシュートを打ち、同点となる。試合は1-1で折り返す。54分、ブリッジからのパスをハリティが合わせるも、クロスバーのわずか上を行く。しかしその6分後、DFラロッカの見事なスルーパスをゴール中央に居合わせたハリティが冷静に決め、逆転となる。81分、メルボルンのDFコロシモが2枚目のイエローで退場。88分、MFポリヤックからのハイパスをワンタッチで受けたDFラロッカがそのままゴール右へと決め、今季3点目をあげる。10連勝をあげたWSWだが、本試合で負傷したDFポレンツ、ハムストリングのケガで欠場した小野選手など、負傷者が目立つことが懸念される。
3度目となったダービー戦。WSWが勝利をあげれば、リーグ最終戦を迎える前にリーグ1位(プレミア)が決まる。一方シドニーFCは、決勝戦に残るためには引き分け以下は許されない。互いに緊張が高まる試合は、シドニーFCが序盤を制す。WSWはシドニーのディフェンスが崩せず、ゴールまでなかなかボールを運べない。34分、DFトーポースタンリーからのパスミスをシドニーFCのFWデル・ピエロが拾い、そのままシュートに持ち込み、先制点を許してしまう。WSWはその直後から反撃を繰り返し、38分にはMF小野からPA内でパスを受けたFWブリッジがゴール右へとシュートするが、相手GKによるタッチで惜しくも外れる。0-1で前半を折り返したWSWは、後半開始直後から幾度もチャンスボールを作るが、得点に繋がらない。49分、小野が相手チームによる悪質なタックルで、グロイン(脚の付け根)を負傷してしまい、55分にFWハリティと交代する。その直後の56分、DFコールがシドニーFCのエメルトンからレイトタックルを受け、倒れ込む。エメルトンはこれにより一発退場を命じられる。69分、WSWはゴールまで19メートルの位置でFKを獲得。これをコールが弧を描く見事なシュートでゴール、同点となる。ファールやイエローが両サイドから目立ち、迎えたロスタイム。試合終了間際の90+5分、DFラロッカがボールを争う中、相手選手の顔面を力強く肘打ちし、レッドカードを受ける。ラロッカはこの反則により、厳しい4試合出場停止処分を受ける。WSWの連勝は10で止まり、プレミアは次の試合まで持ち越されたが、ポポビッチ監督は「試合を落とさず、同点としたのは評価されるべきだ」とした。また試合後、小野はピッチでのファンとの交流、またダウンにも姿を見せず、ケガの状態が心配される。
MF小野、MFムーイー、DFポレンツ、DFディパッゾなど、主要選手がケガのため欠場を余儀なくされ、迎えたリーグ最終ラウンド。シドニーから片道2時間のハンタースタジアムでのアウェイ戦にも関わらず、8000人以上のRBBが訪れ、まるでホーム試合かと錯覚する熱気に包まれた。それに答えるかのように、WSWは試合開始まもない前半6分、DFエルリッチからのロングパスをFWハリティがダイビングクロスで合わせ、FWブリッジがゴールネットに流し込み、先制点をあげる。ニューキャッスルはFWへスキーを筆頭に、ゴールまでとボールを運ぶも、GKコビッチによるナイスセーブで得点を許さない。33分、FWクレシンガーからのバックヘディングパスを、FWブリッジがワントラップで受け、ディフェンダーとキーパーをかわしてゴール。後半に入り、互いに激しくぶつかり合うも、両GKが固く守り、試合は0-2から動かない。そして迎えた79分、WSWはゴール15メートル付近でフリーであった途中出場のFWビスコンティが、MFトロフィロからのCRをワンタッチで受け、そのまま力強くシュート。右ネットを揺らす、だめ押しの3点目をあげる。今季ブリスベンロアーから移籍したばかりのビスコンティにとっては2回目の試合出場での初得点となった。試合を通して厳しい表情であったポポビッチ監督からは本試合初めて笑顔がうかがえた。3-0と申し分ないスコアで試合を制したWSWは、リーグ1位のプレミアプレートを獲得し、2014年ACLへの切符も手に入れた。試合後、全選手はもとより、クラブの関係者全員がピッチに集まり、涙を流して喜んだ。試合後の会見でポポビッチ監督は、「このチーム、このクラブには自信が満ちあふれている。それが結果として現れた」「プレミアとして自信を持って決勝戦に挑む」と意欲を語った。なお、プレミアプレートは、準決勝の会場となるホームで渡されることが決まった。
|
ウエスタンシドニー・ワンダラーズで2年間活躍し、レジェンドの名を残して、オーストラリアを去った小野伸二選手が、次のステージに選んだ札幌の地に足を踏み入れた。
14日のサンフレッチェ戦を見事勝利で飾り、オーストラリアでは初の快挙となるACL準々決勝へと駒を進めたWSW。最高のプレゼントをチームに残して日本帰国をすることとなった小野は、6月半ばから新天地コンサドーレ札幌に合流する。小野のラストゲームを御覧ください。
AFCチャンピオンズリーグと平行して過酷なスケジュールをこなしてきたリーグ戦終盤ではあったが、蓋を開けてみれば2位通過でファイナルシリーズに駒を進めることができたWSW。しかしファイナルシリーズを迎える前に4月15日のAFCアウェイ戦、22日のAFCホーム戦の試合が残っているため余談を許さない状況が続く。そしてAFCホーム戦の3日後から、いよいよファイナルシリーズへと突入。小野のプレーをオーストラリアで見ることができるのも、残すところAFCを含めてあと3試合のみとなった。小野が移籍した昨シーズンは、リーグ
AFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)が開幕し、未経験の過密スケジュールで乱調気味と言わざるを得なかったWSW。3試合連続での黒星から迎えた、3月12日のACL、貴州人和(中国)とのアウェイ戦を何とか勝利で収めることができ、復活の兆しを見せつつある。今後、小野のプレーを見ることができるのは、3月14日時点でリーグでは24節を含め、残り4試合のみ。このまま2位をキープしてファイナルシリーズに突入することに期待したい。
SNSで最新情報をゲット!
メールで最新情報をゲット!
メールを登録する