23/09/2013
Ante Covic アンテ・コビッチ GK #1![]()
3月2日、セントラルコースト・マリナーズ戦を制し、リーグ1位となりました。現在、チームの雰囲気はどうですか?
とてもいい感じだよ。これまで目指していたところだからね。リーグ開幕時から、このチームには何か特別なものがあると感じていたけど、それが立証された。やっと1位にたどり着いた。追うのではなく追われる立場になった今、あとは我々の手にかかっている。このまま1位の座をキープできるといいな。
マリナーズ戦では、52分に見事なペナルティセーブをされましたが、当時のことは憶えていらっしゃいますか?
普段は深く考えずに、自分の直感に従っているんだけど、今回のペナルティはなぜか色々と頭で練っていたんだ。マリナーズはこれまで3回連続でペナルティを外していて、自信に欠けていることも知っていたからね。ライアン(マリナーズGK)がセンターを狙ってくるんじゃないかと直感的に思ったんだけど、右利きである彼のボールはおそらく右へとカーブすると判断。だから右へダイブしたさいは、なるべく足をまげずに、センターから右サイドまでをブロックしたんだ。こんなにも考えてペナルティに挑んだのは僕にとっては異例なことだよ。でもあの場面で失点を許していたら、試合はまったく逆の結果を出していたと思う。全体的のプレイを見ても、マリナーズの方が上だったし、我々もベストなパフォーマンスをできていなかったからね。
これまでに4つのペナルティを含む67セーブをあげ、リーグ3位という成績を残されていますが、これはご自身のサッカーキャリアの中でもベストなパフォーマンスですか?
ベストかどうかはわからないけど、自分の中ではトップレベルだと思っている。なんせ15年もプレイしているから試合のすべてを覚えていないんだ(笑)。昨年メルボルン・ビクトリーで厳しい練習を重ねてきたおかげで体力的にも自信があるし、まだまだピークに達していないと思う。ワンダラーズはチームの構造がしっかりしていて、とてもやりやすい。僕自身もまだ改善できることがたくさんあると思っているよ。
新参入クラブとして、ワンダラーズがここまで成功したのはなぜだと思いますか?
ずいぶん前からウェスタンシドニーにはサッカークラブが必要だと言われてきたけど、選手層やクラブカルチャーなど、クリアビジョンを持ったコーチがいなかったんだ。新規のチームに誰も初めは期待していなかったけど、ここに集まったみんなはそれぞれが持つ実力を見せたかった。選手や監督だけに限らず、ファンやスタッフなど、それぞれの小さな思いが繋がって、今の結果を生み出していると思う。
これまでの試合でご自身にとって印象的だったのは?
早い段階で10人体制になったにも関わらず、1-0で勝利をあげたパース・グローリー戦(Round7)と、同じく10人体制で制したメルボルン・ハート戦(1月26日)。そしてペナルティセーブで試合を大きく左右した先日のセントラルコースト・マリナーズ戦(3月2日)。どれもタフな状況やコンディションの中、1-0で逃げ切った試合なんだ。コーチがキーパーに求めることと言えば、シーズンで最低10ポイントはチームに貢献することだと思うけど、この3試合だけでも十分に貢献できたと思う。
少年時代はキーパーのポジションではなかったと伺いました。
13歳のときに1.5シーズンキーパーを経験し、17歳の頃にコーチの推薦で本格的にキーパーをやるようになった。フィールドのプレイヤーとしても悪くなかったと思うけど、キーパーとしての技術はきっと持って生まれたものなんじゃないかな。サッカーでここまでこれたのは、キーパーのポジションだったからだと思うし、17歳でキーパーの道を進むようになったのは、僕のサッカー人生の中で、最も重要な決断だったと思う。
よく球場でお子さんたちを見かけますが、おふたりはパパの大ファンですか?
そうだね(笑)。僕の宝物だよ。試合がうまくいかなかったときでも、ふたりは僕を必ず笑わせてくれるし、物事をはっきり見えるようにしてくれる。今家族はメルボルンに住んでいて、時々しか合えないけど、もう少しでシドニーに移り住むから、とても楽しみだよ。
お子さんはサッカーをされていますか?
娘は6歳で息子は4歳だから、まだプッシュはしたくないけど、息子にはゆくゆくやってほしいですね。僕としてはゴールキーパーをやってほしい、教えることができるから(笑)。今はやりたいことをやってもらって、時期がきたら特訓します(笑)。
勝利のため、試合前に特別にすることはありますか?
僕はかなりリラックスして試合に挑むほうだから、そういったものはないかな。でも試合が始まる前に相手チームの選手にキーパーグラブを絶対触れさせないんだ。ピッチにあがると相手選手と握手する場面などもあるから、試合が始まるまで、グラブを左だけにつけたり、または両手のグラブを外しておいたりするんだ。なぜかは自分でもよくわからないんだけど、昔からそうなんだ。
今後の目標を教えてください。
短期の目標はもちろん、リーグで行けるところまで行くこと。年齢も年齢なので、キャリアの終わりが近づいてきているように感じるけど、今は体力的にも精神的にも自信はあるし、常に試合を自分の掌握にしたいと強く思っている。アジアチャンピオンズリーグに出場したいし、もう一度代表チームにも入りたい。もちろん、このチームには許されるかぎり残りたいし、みんなと一緒にクラブを築きあげていきたいな。
安定感があってどんなシュートも止めてくれる安心感が常にあるので、攻撃に専念できます。トレーニングの姿勢もとてもプロフェッショナル意識が高いので、他の若い選手にいい刺激になっています。
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ウエスタンシドニー・ワンダラーズで2年間活躍し、レジェンドの名を残して、オーストラリアを去った小野伸二選手が、次のステージに選んだ札幌の地に足を踏み入れた。
14日のサンフレッチェ戦を見事勝利で飾り、オーストラリアでは初の快挙となるACL準々決勝へと駒を進めたWSW。最高のプレゼントをチームに残して日本帰国をすることとなった小野は、6月半ばから新天地コンサドーレ札幌に合流する。小野のラストゲームを御覧ください。
AFCチャンピオンズリーグと平行して過酷なスケジュールをこなしてきたリーグ戦終盤ではあったが、蓋を開けてみれば2位通過でファイナルシリーズに駒を進めることができたWSW。しかしファイナルシリーズを迎える前に4月15日のAFCアウェイ戦、22日のAFCホーム戦の試合が残っているため余談を許さない状況が続く。そしてAFCホーム戦の3日後から、いよいよファイナルシリーズへと突入。小野のプレーをオーストラリアで見ることができるのも、残すところAFCを含めてあと3試合のみとなった。小野が移籍した昨シーズンは、リーグ
AFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)が開幕し、未経験の過密スケジュールで乱調気味と言わざるを得なかったWSW。3試合連続での黒星から迎えた、3月12日のACL、貴州人和(中国)とのアウェイ戦を何とか勝利で収めることができ、復活の兆しを見せつつある。今後、小野のプレーを見ることができるのは、3月14日時点でリーグでは24節を含め、残り4試合のみ。このまま2位をキープしてファイナルシリーズに突入することに期待したい。
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