07/11/2013
Aリーグ開幕まで1ヵ月を切ったウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC(以下WSW)は、その最終調節というべくトレーニングのため、海を越え、日本と中国を訪れた。日本ではJリーグ1部チームの清水エスパルスと東京ヴェルディと練習試合を行い、中国では1週間のキャンプを行った後、同国1部リーグのチームと戦った。猛暑や豪雨といった厳しいコンディションでプレイした選手たちは、Aリーグはもとより、来年出場するACLに向けて、貴重な経験を積めた、と手応えを感じている。
AFCアジアカップ2015オーストラリア大会まで500日となった8月27日、シドニーのAFC本部で記者会見が行われた。この日はグラム・アネスリー元スポーツ大臣(8月29日辞任)やAFC2015のCEOを務めるマイケル・ブラウン氏をはじめ、過去にアジアカップに出場し、優勝の経験を持つAリーグ、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ所属の元日本代表・小野伸二選手、同じくAリーグ、シドニーFC所属の元イラク代表・アリ・アバス選手がスピーチやインタビューに応じた。
またこの日、本大会のキャプテン・アンバサダーに、オーストラリア代表のルーカス・ニール選手が選ばれたことが発表された。2006年よりサッカールーズのキャプテンを務めてきたニール選手は、先ごろJリーグの大宮アルディージャと契約を交わしたばかり。本会見に参加はできなかったものの、ビデオを通じ、「アジアカップはワールドクラスのサッカーを間近で観戦できる絶好のチャンス」「(大使に選ばれたことは)とても光栄で誇りに思います」などとメッセージを送った。
「本大会はオーストラリアにとって文化的、社会的、経済的面でアジアと繋がるいい機会」とブラウンCEOが語るように、AFC2015はオーストラリアの観光業界を活性化させ、大変な経済効果も期待される。観客動員数は50万人を超えるとされ、4万5000人以上は国外からの観光客の見込みだ。
2015年オーストラリア大会は、1月9日の開幕戦から23日間に渡り、計32試合がオーストラリアの各都市、シドニー、メルボルン、ブリスベン、キャンベラ、ニューキャッスルで実施される。すでに参加を決めているのは開催国のオーストラリア、前回2011年大会の優勝国で、2015年大会の優勝候補である日本、前大会3位の韓国、そしてAFCチャレンジカップ優勝国の北朝鮮の4国で、残り12チームの予選は現在開催中だ。なお、チケットは2014年から販売が開始される予定。
小野伸二選手
アリ・アバス選手
8小野伸二選手の元クラブ、清水エスパルスとの戦いは地元ファンが待ちに待った試合。時折激しく振る雨の中、MF小野はWSWでの存在感を抜群にアピール。自由自在なパスで変わりなき輝きを見せ、開始25分に小野はチームの先制点となったFWユーリックのゴールを見事にアシスト。37分、WSWは清水MF村田に同点を許すも、スピードを落とすことなく、積極的にゴール前へとボールを運ぶ。44分には小野自身がゴール前に走り込み、力強くシュート。惜しくもキーパーに弾かれるが、これをFWアピアクビがゴールネットにねじ込み、2-1で前半を折り返す。小野は前半のみの出場だったが、全得点にからむ素晴らしいプレイを見せ、「小野伸二が帰ってきた!」と訪れていた2000人あまりのファンを沸かせた。後半、だめ押しの3点目をあげたいWSWは、ストライカーのハリティ、ユーリック、アピアクビを筆頭に幾度もチャンスボールを作るも、激しく振る雨の影響か、なかなか得点に繋げない。87分、WSWは清水MF八反田に同点を許してしまい、2-2の同点で試合は終了する。
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WSW VS アデレード・ユナイテッド
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WSW VS メルボルン・ビクトリー
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WSW VS バンクスタウン・シティ・ライオンズFC |
1万5000人を超えるメンバーを持つWSW。一般チケットの入手は困難になることが予測できるうえ、当日券もまずないと思った方がよさそうだ。メンバー登録されるか、余裕を持ってチケットの予約をすることをお勧めする。
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Aリーグ第1節 WSW VS セントラルコースト・マリナーズ 日時:10月12日(土)KO 5:30pm会場:Bluetongue Stadium チケット:$12 - $75 (カテゴリーによって異なります) 9月20日(金)9am 販売開始! チケット購入先:Ticktek www.ticketek.com.au |
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第2節 WSW VS ウェリングトン・フィニックス 日時:10月20日 KO 5pm
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第3節 WSW VS シドニーFC 日時:10月26日 KO 7:30 pm会場:Allianz Stadium チケット:TBA |
※詳細は変更になる場合がございます。チアーズHPでは、詳細の変更があり次第お知らせいたしますが、試合観戦に行く方は、事前にご自身でチェックすることをお勧めします。なお9月13日現在、チケット詳細が発表されていない試合もあります(TBA)。
ウエスタンシドニー・ワンダラーズで2年間活躍し、レジェンドの名を残して、オーストラリアを去った小野伸二選手が、次のステージに選んだ札幌の地に足を踏み入れた。
14日のサンフレッチェ戦を見事勝利で飾り、オーストラリアでは初の快挙となるACL準々決勝へと駒を進めたWSW。最高のプレゼントをチームに残して日本帰国をすることとなった小野は、6月半ばから新天地コンサドーレ札幌に合流する。小野のラストゲームを御覧ください。
AFCチャンピオンズリーグと平行して過酷なスケジュールをこなしてきたリーグ戦終盤ではあったが、蓋を開けてみれば2位通過でファイナルシリーズに駒を進めることができたWSW。しかしファイナルシリーズを迎える前に4月15日のAFCアウェイ戦、22日のAFCホーム戦の試合が残っているため余談を許さない状況が続く。そしてAFCホーム戦の3日後から、いよいよファイナルシリーズへと突入。小野のプレーをオーストラリアで見ることができるのも、残すところAFCを含めてあと3試合のみとなった。小野が移籍した昨シーズンは、リーグ
AFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)が開幕し、未経験の過密スケジュールで乱調気味と言わざるを得なかったWSW。3試合連続での黒星から迎えた、3月12日のACL、貴州人和(中国)とのアウェイ戦を何とか勝利で収めることができ、復活の兆しを見せつつある。今後、小野のプレーを見ることができるのは、3月14日時点でリーグでは24節を含め、残り4試合のみ。このまま2位をキープしてファイナルシリーズに突入することに期待したい。
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